【当社について】
広島県江田島市で牡蠣の養殖から加工・販売までを手掛ける、有限会社寺本水産の寺本寛美です。
夫である三代目社長 寺本龍二が生産、私が管理面や営業を担い、約20名の従業員とともに会社を経営しています。
昭和初期に現社長の祖父が「かき小屋」として創業し、その後牡蠣養殖へ。
養殖は変化の激しい自然を相手にする非常に難易度の高い事業ですが、弊社はかねてから新しい取り組みを積極的に行ってきました。まだ通信販売が一般的ではなかったころに郵便局の「ふるさと小包」に参入し、結果的にオンライン販売は早くから手掛けるようになりました。外国人実習生の受け入れも早く、今では当社の事業を牽引してくれています。
私たちの最大の強みは、独自の育成法で育て上げるブランド牡蠣「鍛え牡蠣」です。
まず、潮の満ち引きがある干潟で稚貝を紫外線と空気にさらし、過酷な環境で弱い個体を淘汰します。次に、生き残った強い牡蠣をあえて餌の少ない穏やかな漁場に移し、空腹状態にさせます。そして最後に、広島県指定の清浄海域であり、ミネラル豊富で潮の流れが速い「奈佐美瀬戸」に移し、一気に栄養を取り込ませます。 このようにアスリートのように「鍛え上げる」ことで、身がギュッと締まり、生臭さがなく甘みや旨味が濃い最高品質の牡蠣に育つのです。
⚫︎当社社長が「鍛え牡蠣」について語る動画です
https://www.youtube.com/watch?v=v0jmd_r7qZI
【事業課題・募集の背景】
昨年、私たちはかつてない危機に直面しました。
海水温や潮の影響により、大切に育てた牡蠣の80%以上が死滅してしまったのです。西日本全域に及ぶ大打撃で、水揚げしても大部分が殻ばかり。コンベアを使用した選別作業や廃棄処分に多大な手間と労働力を要し、廃業を選ぶ同業者も少なくありませんでした。それでも私たちは自己資金で何とか持ちこたえ、今年の冬に向けて必死に生産を続けています。自然の力には驚かされるばかりですが、悪くなった後は良くなろうとする力が働くもので、今年の冬は勝負どころです。
この危機を経験し、私たちは改めて「本業回帰」を決意しました。 ここ数年は他事業に注力していたため、通販や営業活動が手薄になっていましたが、もう一度、私たちの原点である「鍛え牡蠣」のブランディングを再強化したいと考えています。
現在、当社の売上は約7割が卸売ですが、原材料費や製造費(容器、レトルト袋、ガス代等)が高騰する中、従来の販売価格を維持することが困難になっています。私たちは絶対に品質を落としたくありません。
しかし、現在、私たちは「どこからどう攻めるべきか」という戦略面で悩んでいます。
・大手卸向けの展示会に出展して販路拡大を図っている
・反応が良いのは高品質高単価なものを取り扱うスーパーやフードセレクト。ブランド価値にもつながるので取引を拡大したいが、価格設定など卸先が求める条件(利益率の低下など)の調整が難しい。
・コスト高騰対策として、小瓶タイプの加工品(燻製牡蠣など)を新たに生産し、市場の反応を見たい。
このように、色々な販路や新商品展開の可能性を探ってはいるものの、矢印が色々な方向に向いており、優先順位や一貫した戦略が定まりきっていないのが私たちの率直な現状です。商談も数多く行いますが値段の折り合いがつかないことが多く、アドバイスをいただく方々も様々なご意見をお持ちなので迷うばかりなのです。

