■ 概要:
国内におけるリチウムイオン電池正極材の最新の業界構造について、主要プレーヤーや各社の事業動向を明らかにすることを目的としたインタビューを実施します。
特に、近年国策として推進されている電池材料のリサイクル領域に着目し、「どのような事業者が参入・取り組みを進めているのか」「各社がどのような技術や強みを有しているのか」といった観点から、国内プレーヤーの動向や業界構造について示唆を得たいと考えています。
【シーズ概要】
本技術シーズは、リチウムイオン電池の正極表面にチタン酸バリウム(BaTiO₃)系の誘電体ナノ粒子を、全面ではなく“アイランド状”に分散担持することで、リチウムイオンの高速な電荷移動を実現する新しい電極材料技術です。
ナノ粒子がリチウムイオンの「足場」として機能し、重量比約1%程度の付与で5分80%充電、低温環境での安定稼働、高い安全性の両立を既存生産ラインのまま目指せる点が特徴です。
EV・ハイブリッド車向け電池のみならず、キャパシタ等の急速充放電が求められる電源デバイスへの展開も期待され、材料レイヤーから電池性能をブレイクスルーするポテンシャルを持つシーズです。
【シーズへの想い】
寺西 貴志 研究教授(岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域)
私は、元々「誘電体(コンデンサ)」を専門とする研究者であり、長年、誘電体材料の高性能化・高信頼化に取り組んできました。しかし近年、コンデンサ業界が成熟していくなかで、「誘電体の可能性をもっと異なる分野で活かせないか」という問いから、新たな用途探索を開始。その探索の中で行き着いたのが、リチウムイオン電池の“高速充放電”というチャレンジングなテーマ でした。電池研究の専門家ではないからこそ、既存の電池設計にとらわれない“誘電体側からの発想”でアプローチできたことが、本シーズの独創性につながっています。

