【依頼背景】
近年、生食用トマトの栽培現場では、高温化に伴う花飛びや着果不良などの高温障害が深刻化しており、生産性維持に向けた対策ニーズが高まっています。一方で、実際の現場においてどのような対策が講じられているのか、新たな資材・技術がどのような基準で評価・導入されるのかについては、経営者・栽培責任者ごとに判断基準が大きく異なります。
今回は、実際に高温障害への対応を経験されたトマト生産者の方、ならびに日頃よりトマト生産者と接点を持ち、栽培課題や対策動向を把握されている資機材関連企業のご担当者様を対象に、現場の課題認識や対策の実態、新規資材の評価・導入プロセスについて知見をお伺いしたく、スポットコンサルティングをお願いしたいと考えております。
【シーズ概要】
私たちは、植物の「General Stress Response(GSR)」を活性化する物質を探索・同定する独自技術を確立しています。このアプローチにより、乾燥・高温耐性を高めるBS候補物質を2種類取得済みです。現在、それらの耐性付与効果に関する科学的エビデンスの取得を進めており、特許出願と学術論文の発表を予定しています。
【シーズへの想い】
能年 義輝 教授 (岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域)
植物の免疫力を高める薬剤の研究に取り組む中で、取得した物質の一部が高温や乾燥への耐性も向上させることを見出しました。急速な地球温暖化が作物生産に及ぼす影響を、私たち消費者も日々実感する時代において、植物のストレス耐性を高めることは食料生産を守る鍵となります。私たちは、BS製品の開発と、BS開発を支援する事業を通じて、持続可能な農業の実現に貢献したいと考えています。2025年度GAPファンドステップ1への採択を受け、研究の深化と事業の具体化を加速しています。

