プレスリリース

2022年11月30日

< 副業者のリスキリング実態調査 >
副業年収300万円以上稼ぐ副業者の約6割が「リスキリング」を実践。
~今話題の「リスキリング」。副業年収によって取り組みに差が生まれていることが明らかに~

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」< https://hipro-job.jp/ >(編集長 : 鏑木 陽二朗)は、副業をしているビジネスパーソンへ「リスキリング」に関する調査を行いましたので、その結果をお知らせします。

< 調査背景 >

日本企業の生産性の低さや、人材教育への投資の少なさが叫ばれ、政府が“人への投資”に対して積極的な動きを見せている中、構造的な賃上げの実現に向けて、「個人のリスキリング支援」に5年で1兆円を投じるというニュースが多くのメディアで報道され、企業・個人ともに「リスキリング」への注目が集まっています。そこで今回は、「リスキリング」が副業人材の間でどのように取り入れられているのか、副業年収によって「リスキリング」への取り組みに差が生まれているのかなど、「副業人材」と「リスキリング」の関連性について調査を実施しました。

【調査結果サマリー】

副業年収300万円以上稼ぐ副業者の約6割(58.7%)がリスキリングを実践

副業年収300万円未満はリスキリング実践者が半数以下(48.0%)と、
副業年収でリスキリングへの取り組みに差があることが判明

副業年収別で「リスキリング領域」に差あり

副業年収300万円未満は「マーケティング/PR」(25.0%)、
副業年収800万円以上は「経営企画」(33.3%)を学んでいる人が最も多い

「リスキリング」を始めるきっかけは「収入の増加」と「仕事の幅を広げるため」

副業年収が上がるほど「リスキリング」を始めるきっかけは「仕事の幅を広げる」に変化

< 調査結果 >

副業年収300万円以上の人は(58.7%)がリスキリングを実践

副業者に対して「リスキリングに取り組んでいるか」を聞いたところ、全体の半数以上(56.0%)が取り組んでいると回答しました。(【図1】参照)さらに副業年収別で見ると、副業年収300万円未満はリスキリング実践者が半数以下(48.0%)だったのに対し、副業年収300万円以上は6割近く(58.7%)の人がリスキリングを実施していると回答し、副業年収によってリスキリングへの取り組みに一定の差があることがわかりました。(【図2】参照)

【図1】副業者のリスキリング実施割合(単一回答、N=400)/左図
【図2】副業年収別でのリスキリング実施割合(単一回答、N=400)/右図

図1】副業者のリスキリング実施割合(単一回答、N=400)/左図 【図2】副業年収別でのリスキリング実施割合(単一回答、N=400)/右図

「HiPro」、「副業者のリスキリングに関する調査」(2022.11)

副業年収別でみるとリスキリングの内容に差あり。副業年収300万円未満は「マーケティング/PR」(25.0%)、副業年収800万円以上は「経営企画」(33.3%)を学んでいる人が最も多い

「リスキリングしている領域」について聞いたところ、副業年収によって傾向が異なることが分かりました。それぞれの副業年収で最も割合が高かった領域は、300万円未満「マーケティング/PR」(25.0%)、300万円以上500万円未満「商品/サービス企画」(36.5%)、500万円以上800万円未満「新規事業開発/事業企画」「商品/サービス企画」(ともに23.7%)、800万円以上「経営企画」(33.3%)でした。(【図3】参照)

【図3】副業年収別、現在リスキリングしている領域TOP3(複数回答、n=224)

【図3】副業年収別、現在リスキリングしている領域TOP3(複数回答、n=224)

「HiPro」、「副業者のリスキリングに関する調査」(2022.11)

副業年収が上がるほど、リスキリングを始めるきっかけは「仕事の幅を広げる」に変化

「リスキリングに取り組むきっかけ」を聞いたところ、全属性において「収入を上げるため」と「仕事の幅を広げるため」が上位にランクインしました。その割合をみると、副業年収が上がるほど、リスキリングのきっかけは「収入を上げる」から「仕事の幅を広げる」にシフトしていく傾向が見て取れます。(【図6】参照)

【図6】リスキリングをはじめるきっかけとなるもの(複数回答、n=176)

【図6】リスキリングをはじめるきっかけとなるもの(複数回答、n=176)

「HiPro」、「副業者のリスキリングに関する調査」(2022.11)

調査概要

集計対象数 : 全国の20~50代で株式投資、FX、不動産投資による収入は除き
      副業年収が300万円未満・300-500万円未満・500-800万円未満・800万円以上の各100名 計400名
調査手法  : インターネット調査
調査期間  : 2022年9月9日~9月13日

【本リリースの引用・転載時のお願い】
調査結果を引用いただく際は【パーソルキャリア プロフェッショナル人材の活用総合サービス「HiPro」調べ】を引用元として記載ください。

「HiPro」編集長 鏑木 陽二朗(かぶらぎ ようじろう) コメント

「HiPro」編集長 鏑木 陽二朗(かぶらぎ ようじろう)

政府が「個人のリスキリング支援」に5年で1兆円を投じると発表するなど、今「リスキリング」が注目されているなか、副業者の多くが「リスキリング」をしていることが本調査結果で明らかになりました。また、副業で活躍されている方ほど、リスキリングによって自らの「仕事の幅」を広げ、副業先でスキルを発揮するという好循環のループにのっていることが推測されます。

「リスキリング」で学んだことを就業先で活かし、また就業先で培った経験を副業先で活かす。今後「リスキリング」の考えが世の中で浸透することで、その流れが一層加速すると考えています。ぜひこの機会に自身の持つ「スキル」を棚卸し、自身の新しい強みの発見・新しい知識の習得に向けて「リスキリング」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【プロフィール】

2001年株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。
企業の採用支援や、転職希望者のキャリア支援などを経験し、その後複数の部署でマネジメントに従事。2011年に、プロ人材による経営支援サービス「i-common(アイコモン)」(現「HiPro Biz(ハイプロビズ)」)を立ち上げ、事業責任者として組織を牽引し、2021年10月には執行役員に。2022年5月、業界初となるプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」の立ち上げを行い、HiPro編集長に就任。

プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」について
< https://hipro-job.jp/ >

人生100年時代への突入、コロナ禍でリモートワークが普及・浸透したことなどにより、はたらき方や雇用のあり方が大きく変わってきています。企業を取り巻く環境も劇的に変化し、産業構造も変わりつつあります。こうした中、複雑なビジネス課題を解決するためには、企業と従業員の雇用契約だけでは対応しきれない状況も生まれています。こうした現状を変え、新しい人材活用(タレントシェアリング)を当たり前にするために誕生したのが、「HiPro(ハイプロ)」です。「HiPro」は「スキルを解放し、社会を多様にする。」をパーパスに、企業は課題解決に必要な人材と出会うことができ、個人は自分のスキルにあったプロジェクトを探すことができる、業界初のプロフェッショナル人材の総合活用支援サービスです。「HiPro」の展開により、これまでの経験とスキルを生かしながら自身の可能性を広げたい個人と、複雑化する課題に対応したい企業に選択肢を増やし、社会を多様にしていきます。

パーソルキャリア株式会社について
< https://www.persol-career.co.jp/ >

パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス転職サービス「doda X」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022年5月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。

当社のミッションについて :
https://www.persol-career.co.jp/mission_value/detail/

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