転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社のプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro（ハイプロ）」＜ https://hipro-job.jp/ ＞は、「HiPro」が掲げる、個人が雇用によらず、より多くの企業にスキルを還元することで個人と企業が成長し合う社会、すなわち「スキル循環社会」の実現に向けたアクションである「スキルリターン」の第一弾を、鳥取県で実施することをお知らせいたします。

特設サイト：https://hipro-job.jp/skilljunkan/skillreturn/tottori/

2023年6月27日「スキルリターン」発表会を開催。
（左：HiPro編集長 鏑木 陽二朗／右：鳥取県 商工労働部 雇用人材局長 荒田 すみ子氏）

「スキル循環社会」を目指す取り組みとして「スキルリターン」を開始

日本では、少子高齢化に伴い、生産年齢人口は1995年をピークに減少※し続けています。とりわけ地域では、労働力不足がすでに深刻を極めています。

2018年に厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表。同タイミングで「モデル就業規則」から副業禁止規則が削除されるなど、労働力不足を解決する手段の１つとして、副業などのプロ人材活用を国を挙げて推進しています。しかし、プロ人材活用を選択肢として持つ企業は都市部の一部大手企業に留まり、地域企業におけるプロ人材活用は進んでいるとは言い難いのが現状です。

こうした課題を解決すべく、パーソルグループは、2020年より地域企業と副業人材をつなぐサービス提供を開始し、今日に至るまで延べ1,000件を超えるマッチングに寄与してまいりました。サービスの運営を通じて、地域には発展・成長の可能性を無限に秘めている企業が多く存在し、プロ人材が持つスキルによってその可能性を形にすることができるという、確かな手応えを感じました。そこで、1社でも多くの地域の企業にとって、プロ人材の活用が当たり前になることを目指し「スキルリターン」を開始するに至りました。

※総務省「情報通信白書令和4年版」

「スキルリターン」第一弾を鳥取県で実施
　　～鳥取県内企業でのプロ人材活用を加速させ、経済発展に寄与～

「スキルリターン」とは、都市部ではたらきながらも、「地域を発展させたい」「この企業の可能性を信じている」という想いを持つプロ人材のスキルを“ふるさと”に還元（リターン）する取り組みを示しています。

パーソルグループは、2021年より鳥取県が推進する「とっとり副業・兼業プロジェクト～鳥取県で週１副社長～」の協力企業として、鳥取県の企業と副業人材のマッチングに携わり、本プロジェクトを通じて、「副業人材によって地域企業の課題が解決された」「経営者が思い描く新規事業の創出ができた」といった場面を、数多く目にしてきました。

そこで「スキルリターン」第一弾として、鳥取県の情報を掲載した特設サイトを開設。特設サイトには、鳥取県内企業がプロ人材を活用することでビジネス課題を解決に導いた“先導的事例”を掲載し、企業がプロ人材を活用するためのノウハウや成果を蓄積していきます。これにより、鳥取県内の企業へプロ人材活用によって広がる可能性を発信し、鳥取県におけるプロ人材活用を浸透・加速させることを目指します。

また、「HiPro」を通じて、自らのスキルを還元することで鳥取県に貢献したいと考えるプロ人材と、課題を解決したい鳥取県内の企業をつなぐことで、関係人口の創出・増加、人材流動化を促進し、地域経済の活性化に貢献してまいります。

鳥取県コメント

鳥取県は人口最少県、そして中小零細企業が99.9％を占めます。このため、企業が抱える経営課題の解決に県内から人材を確保するのにも限界がありますし、また、そうした人材をフルタイムで雇用するだけの体力をお持ちでない企業も少なくありません。

そこで鳥取県では、都市部で働き様々な経験やスキルをお持ちの方に、“副業”というライトな手段で県内企業の経営者に寄り添っていただく「鳥取県で週１副社長」プロジェクトを令和元年度からスタートしたところ、これまで約9,000名の方から鳥取県での副業にご応募いただくまでに至りました。このプロジェクトを通じて多くのみなさまが鳥取県で活躍され、そして１人でも多く鳥取ファンになっていただくこと、そしていつか鳥取県が“副業の聖地”と呼ばれる日が訪れたらこれほど幸せなことはありません。個人のみなさま、鳥取県の企業のみなさまと共に、鳥取県を盛り上げていけたら大変嬉しく思います。