会社員の副業の実態は?副業市場が伸びている理由や成功のコツ・注意点を徹底解説

「今の給料だけでは将来が不安…」「スキルアップもしたいし、もっと自由に使えるお金が欲しい」そう思っている30代~50代の会社員が副業を始めることで、収入を増やしたり、興味のある分野でスキルアップしたりする可能性があります。
本記事では、会社員の副業の始め方から確定申告、時間管理まで、知っておきたい情報を幅広くご紹介します。副業のメリット・デメリットや、始める前に確認したいルール、成功するコツまで、ご紹介します。
会社員が副業を始めるにあたって、リアルなメリットとデメリットを徹底的に解説します。副業を始める前に、しっかりと理解しておきましょう。
- 副業市場は増加傾向|会社員が副業で活躍できる場が広がっている
- 副業を容認する企業も増加傾向にある
- 副業を容認する企業が増えている理由
- 副業で得られる5つのメリット|収入アップだけじゃない?
- 知っておきたい副業のデメリット|本業への影響は?
- 副業をする会社員の実態をデータで解説
- 副業で成功する会社員の共通点
- 副業を始める前に必ず確認:知っておくべきルールと注意点
- 会社員におすすめの副業5選
- 会社員が自分に合った副業を選ぶコツ
- 副業で個人事業主になるメリット・デメリットと開業手続き
- 副業の確定申告は青色申告で節税:やり方をわかりやすく解説
- 【副業で失敗しない】時間管理術とモチベーション維持の秘訣
- 会社員の副業でよくある質問
- 会社員副業で理想のライフスタイルを実現しよう
副業市場は増加傾向|会社員が副業で活躍できる場が広がっている

近年、会社員が本業以外でも活躍できる機会が増えています。
消費者のニーズが細分化し、柔軟な戦略やスピード感のある企画が求められる中で、外部人材の知見を取り入れようとしている企業が増えてきているのが主な理由です。特に、専門性の高いスキルや実務経験を持つ副業人材は、新しい商品やサービスの開発、SNS運用、業務改善プロジェクトなど、さまざまな場面で重宝されています。
副業・フリーランス向けマッチングプラットフォーム「HiPro Direct」の調査では、2025年2月時点の副業案件登録数は、前年同月比で299%に増加していることがわかりました。副業人材を求める企業の多さが読み取れます。
また、地域企業でも副業人材の受け入れは加速しており、オンラインで参画できるケースも多いです。距離のハードルも、以前に比べて下がりつつあります。
このように、会社員が副業で貢献できるフィールドは広がっており、本業で培ったスキルを社会に還元しながら、新たな収入ややりがいを得ていくことが可能です。
出典:「副業」における、2024年度の振り返りと2025年度の市場予測(HiPro Direct)
副業を容認する企業も増加傾向にある
副業を認める企業は近年増えつつあります。かつて日本企業では「副業は原則禁止」とするケースが一般的でした。しかし、厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定した2018年以降、企業の姿勢には変化が見られます。
パーソル総合研究所の調査(2025年)によると、企業の副業容認率は64.3%に達しました。2018年の調査開始以来、過去最高の数値であり、もはや副業は「一部の先進的な企業だけのもの」ではなくなっています。

出典:第四回 副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所)
こうした背景には、社員を一律に制限するはたらき方よりも、社外で得た知識や経験を組織の活性化につなげたいという企業側の考え方が広がっていることがうかがえます。
副業を容認する企業が増えている理由
企業が副業を認める背景には、経営上のメリットが深く関わっています。副業を容認する企業が増えている理由は、主に以下のとおりです。
- 優秀な人材の確保や離職防止につながる
- 社外環境に触れることで社員のスキルアップを狙える
- はたらき方の多様化に対応できる
- イノベーションの促進につながる
以下、それぞれ具体的に解説します。
優秀な人材の確保や離職防止につながる
副業を容認する企業が増えている理由として、優秀な人材の確保や離職防止につながる点が挙げられます。
副業を禁止することは、キャリアの自律性の高い優秀な層にとって「成長の機会の減少」と捉えられる可能性があり、採用競争力の低下や離職を招く原因となり得ます。
社員の副業を容認して社外での挑戦を応援する姿勢を示すことで、結果として組織への愛着心を高めることが可能です。
社外環境に触れることで社員のスキルアップを狙える
社員が本業とは異なる環境ではたらくことは、企業にとって「外部の教育リソース」を無償で活用している状態ともいえます。
副業先で以下のような社外環境に触れることで、社員の視野は広がるでしょう。
- 新しい技術
- 異なる商慣習
- 多様な価値観
自社内だけでは得られない新たな仕事を経験した社員は、課題解決能力や適応力が向上します。巡り巡って、本業の業務効率化や組織力の強化として還元されるでしょう。
はたらき方の多様化に対応できる
副業を容認している企業が増えている理由の一つに、はたらき方の多様化に対応できる点も挙げられます。
育児・介護・地方移住といったライフステージの変化に対応するためには、従来の「一つの会社で週5日、フルタイムではたらく」モデル以外の選択肢の提供が必要となる場合もあるでしょう。そのため、副業を認めることで、以下のような柔軟性をアピールできます。
- 従業員が自分のライフスタイルに合わせた仕事を選択できる
- 将来のキャリア形成につながる挑戦を許容している
多様なはたらき方を認める文化を構築することで、あらゆる背景を持つ従業員がパフォーマンスを発揮できる環境を構築するきっかけになるでしょう。
イノベーションの促進につながる
組織の硬直化を防ぎ、新しい価値を生み出すために「外部の知見」を取り入れるオープンイノベーションが重要です。
社員が副業を通じて社外のネットワークを広げることは、自社にはない斬新なアイデアや、異業種との協業のきっかけを社内に持ち帰ることにつながります。
副業で得た知見が本業の既存事業と掛け合わされることで、これまでにない革新的なビジネスモデルや改善案が生まれる可能性が高まるでしょう。
副業で得られる5つのメリット|収入アップだけじゃない?
副業というと、収入アップが一番のメリットだと思い浮かぶかもしれません。しかし、副業で得られるメリットはそれだけではありません。副業で得られる5つのメリットをご紹介します。
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1.収入アップ
副業によって収入を増やすことができます。今の給料に加えて別の収入があれば、生活に余裕が生まれるでしょう。
2.スキルアップ
副業に挑戦すると、新たなスキルを習得できたり今あるスキルをさらに伸ばしたりできるでしょう。副業で得たスキルは、本業にも活かせる可能性があります。
3.人脈拡大
副業を通じて、本業では出会えないような人々と出会う機会が増える可能性があります。新たな人脈は、新たな視点や情報をもたらすかもしれません。
4.自己成長
副業は、自分の可能性を広げる良い機会です。新しい挑戦によって自己肯定感が高まり、自信につながります。
5.将来への備え
副業で得た収入やスキルは、将来の独立や転職にも役立ちます。また、本業が不安定になった場合の備えにもなります。
HiProが実施した2022年の調査でも、副業をはじめたきっかけが「自身のスキル向上のため」と回答した人の66.7%、「自身のキャリアアップのため」と回答した人の60.0%が、それぞれ実際にスキルアップ・キャリアアップにつながったと回答しています。
「収入が上がった」と回答している人も多く、数多くの人が上記のメリットを実現できていることがわかります。
出典:今話題の副業収入300万円を超える副業者の実態とは?(HiPro)
知っておきたい副業のデメリット|本業への影響は?
魅力的なメリットがある一方で、副業にはデメリットも存在します。特に、本業への影響は無視できません。副業を始める前に知っておきたいデメリットを解説します。
1.時間的制約
副業には時間と労力がかかります。本業との両立は、想像以上に負担がかかることもあります。
2.体力的な負担
たとえば休息時間を削ってまで副業を行うと、体力的にも精神的にも負担が大きくなります。体調を崩してしまう可能性もあるので注意が必要です。
3.本業への影響
副業に時間を使いすぎると、本業に集中できなくなる可能性があります。集中力やパフォーマンスが低下し、本業に支障をきたすことも考えられます。
4.税金に関する知識が必要
副業で得た収入は、確定申告をする必要があります。税金に関する知識がないと、手続きが煩雑に感じられるかもしれません。
5.会社の就業規則に違反する可能性
副業を禁止している会社も存在しています。就業規則を確認せずに副業を始めると、懲戒などの処分を受ける可能性があるため注意が必要です。
副業をする会社員の実態をデータで解説
実際に副業をしている人々は、何をモチベーションにし、どのような結果を得ているのでしょうか。ここからは、副業をする会社員の実態をデータで解説します。
副業実施の理由として「キャリア形成・自己実現」が多い
副業の目的は、副収入の確保から「自己研鑽」へと大きくシフトしています。
パーソル総合研究所の2025年調査では、特に若年層において顕著なデータが見られました。20代が副業をする理由は、「自分のスキルが他の場所でも通用するか試したい」が48.9%、「本業では自分の好きな仕事ができないから」が45.1%となっています。

出典:第四回 副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所)
どちらも、2018年の調査から過去最高の水準です。会社員が「会社に依存しないキャリア」を真剣に模索し始めていることがわかるでしょう。
63.5%が「副業が本業に良い影響を与えている」と回答
HiProの調査によれば、63.5%の人が「副業が本業にプラスの影響を与えている」と回答しました。

出典:企業の副業人材の実態と副業実施者の本業への影響(HiPro)
副業と本業は対立するものではなく、互いを高め合う「相乗効果(シナジー)」の関係にあるといえるでしょう。
副業実施者の約80%が「満足している」と回答
副業の実践者は、総じて高い満足度を感じています。HiProの調査「副業・フリーランス人材白書2025」によると、ハイクラス層(※)の副業実施者のうち80.8%が「満足している」と回答しました。

※1:高度な事業課題を解決できる経験・スキルを有する人材層。「副業・フリーランス人材白書2025」における基準として「年収総額(一時的な収入や不労所得除く)が800万円以上」とした。
複数の収入源を持つことで、将来への不安が軽減されます。また、自分の得意なことで感謝される体験が、自信にもつながるでしょう。
副業で成功する会社員の共通点
副業で成功している会社員には、単なる努力だけではない「仕組み作り」の共通点があります。副業で成功する会社員の共通点は、以下のとおりです。
- 明確な目標を持っている
- 時間管理能力が高い
- 自己管理能力が高い
- 情報収集を怠らない
- 家族の理解と協力がある
以下、それぞれ具体的に解説します。
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明確な目標を持っている
成功する人は、「月5万円を稼ぐ」「1年後に副業を本業の年収に近づける」といった具体的な数値目標を持っています。
目標が明確であれば、日々のタスクの優先順位が自ずと決まり、誘惑に負けることなく副業を継続できるでしょう。
ゴールから逆算して「今何をすべきか」を常に意識していることが、成功への最短ルートとなります。
時間管理能力が高い
副業をする会社員にとって、時間は重要な要素です。特に「隙間時間の活用」は、副業を継続するうえで重要になります。
副業で成功するために、以下のように細切れの時間を積み重ねる工夫をしてみましょう。
- 通勤中の15分でメール返信を終える
- 昼休みの20分で企画の構成案を作成する
また、本業を定時で切り上げるために業務効率化に専念したり、ダラダラと残業をしない仕組みを自分で作り上げたりすることも大切でしょう。
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自己管理能力が高い
副業では、自分を律する「セルフマネジメント能力」が不可欠です。具体的には、以下のような工夫が大切です。
- 体調を崩さないための睡眠時間の確保
- 作業を習慣化する
自分の限界を正確に把握し、パンクする前に調整を行う「自制心」があれば、本業と副業のバランスを高い次元で維持できるでしょう。
情報収集を怠らない
副業市場は変化が激しく、昨日までの常識が通用しなくなることも珍しくありません。成功する人は、自分の専門分野に関する最新の動向や、AIツールなどの新しい技術を常にキャッチアップしています。
以下のような工夫が大切です。
- 読書やセミナーに参加する
- SNSを活用して同じ志を持つ仲間と情報交換を行う
- 市場での自分の立ち位置を常にアップデートする
「学び続けること」自体を楽しんでいる人が多く、その探究心が結果として高い単価や好条件の案件を引き寄せることにつながっています。
家族の理解と協力がある
副業を継続する上では、家庭環境も大切です。
独断で副業を始めると、プライベートな時間が削られることに対して家族の不満が溜まるリスクがあります。成功者は、副業の目的や将来のビジョンを事前に家族に伝え、協力体制を築いています。
「副業で得た収益の一部を家族旅行に充てる」といった形で恩恵を共有し、応援される環境を作ることが大切です。
副業を始める前に必ず確認:知っておくべきルールと注意点
副業を始めるにあたって、勢いだけでスタートするのは危険です。まずは、会社や法律のルールをしっかりと確認し、リスクを理解した上で計画的に進めることが重要です。副業を始める前に必ず確認すべきポイントを解説します。
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会社の就業規則|副業禁止規定の有無と確認方法
最初に確認すべきことは、会社の就業規則です。多くの企業では、従業員の副業に関して何らかの規定を設けています。就業規則を確認し、副業が禁止されているか、あるいは許可されているかを確認しましょう。もし就業規則に副業に関する記載がない場合は、人事担当部署に確認することをおすすめします。
副業が禁止されている場合、その理由も確認しておきましょう。たとえば、情報漏洩のリスクや、本業への集中を妨げる可能性があるなどが考えられます。禁止理由を理解することで、副業の注意点や対策を把握することが可能です。
近年、副業を解禁する企業も増えていますが、許可制や届け出制を導入しているケースもあります。副業を行う際には、必ず会社のルールに従い、必要な手続きを行いましょう。無許可で副業を行った場合、懲戒など処分の対象となる可能性もあります。
法律の壁|副業で気をつけるべき法的リスク
副業を行う際には、法律に関わるリスクも考慮する必要があります。たとえば、以下のような点に注意が必要です。
競業避止義務
本業と競合する事業を行うことは、競業避止義務違反となる可能性があります。会社の事業内容を理解し、競合する可能性のある副業は避けましょう。
情報漏洩
会社の機密情報や顧客情報を、副業で利用したり、漏洩させたりすることは、法的責任を問われる可能性があります。情報の取り扱いには十分注意しましょう。
著作権・知的財産権
他者の著作物や知的財産権を侵害する行為は、著作権法や不正競争防止法に違反する可能性があります。コンテンツの作成や販売を行う際には、権利関係をしっかりと確認しましょう。
労働時間
本業と副業の双方で企業と雇用契約を結んでいる場合、労働時間の合計が、労働基準法で定められた上限(原則1日8時間・週40時間)を超えないように注意が必要です。過重労働にならないよう、時間管理を徹底しましょう。
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これらの法的リスクを回避するためには、副業を始める前に弁護士や税理士などの専門家への相談をおすすめします。専門家のアドバイスを受ければ、安心して副業に取り組むことができます。
副業を始める前に確認すべきことチェックリスト
副業を始める際にトラブルのリスクを減らしたいなら、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
- 会社の就業規則を確認した
- 副業が許可されているか確認した
- 副業禁止の場合、その理由を理解した
- 会社の許可・届け出が必要な場合、手続きを行った
- 副業による法的リスクを理解した
- 競業避止義務に違反しないか確認した
- 情報漏洩のリスクに注意する
- 著作権・知的財産権を侵害しないか確認した
- 労働時間の上限を超えないように注意する
- 税金に関する知識を身につける
- 確定申告について理解する
- 副業の目標と計画を立てた
- 時間管理の方法を確立した
- 家族の理解と協力を得た
これらの項目を確認して準備を整えることで、副業が成功する可能性を高められるでしょう。
会社員におすすめの副業5選
本業でのスキルや経験を活かしながら、無理なく取り組める副業が注目されています。中でも、専門性や業界知識を活かせる仕事は、会社員にとって実践しやすく、成果も出やすい傾向があります。
以下に、会社員におすすめの副業を5つ紹介します。
- スポットコンサル
- IT・DX推進コンサルタント
- 業務改善コンサルタント
- ビジネス研修の講師
- 業界知識を活かした営業支援
副業を通じて視野を広げたい人や、将来のキャリアを見据えた挑戦をしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
スポットコンサル
スポットコンサルとは、特定のテーマについて短時間で専門的なアドバイスを提供する仕事です。長期契約が前提の一般的なコンサルティングと異なり、単発で参加できます。
本業で得た知識や経験を活かせるため、会社員にとって取り組みやすい副業といえるでしょう。たとえば、製造業の現場経験を持つ人なら、「品質管理」や「業務改善」のテーマでアドバイスを行えます。
また、平日の夜や休日に対応しやすく、移動の必要がないオンライン案件も増えています。専門知識を活かして副収入を得たい人には、スポットコンサルがおすすめです。
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IT・DX推進コンサルタント
IT・DX推進コンサルタントは、企業のデジタル化を支援する仕事です。既存の業務をITで効率化したり、クラウドやAIを活用した新しい仕組みの導入を提案したりします。
IT部門や情報システム部門での経験を持つ会社員にとっては、専門性を発揮しやすい分野です。社内システムの選定やベンダーとの折衝など、実務経験がそのまま活かせます。
中小企業やベンチャー企業では、DXの必要性を感じつつも人材不足に悩んでいる企業が多く、外部の知見を求める声が増えています。IT・DX推進コンサルタントの副業人材へのニーズは高まっているのが現状です。
最新のITトレンドに関心があり、企業の変革に貢献したい人にぴったりな仕事といえるでしょう。
業務改善コンサルタント
業務改善コンサルタントとは、クライアントの業務フローを見直し、効率化や課題解決を支援する仕事です。
たとえば、採用プロセスが非効率な企業に対して、業務フローの設計から採用管理ツールの導入提案まで一貫してサポートします。また、ベンチャー企業では、ゼロベースで業務構築や組織開発に携われることもあります。
企業の中核課題に向き合えるため、業務の幅広さとやりがいを感じやすい点も魅力です。日々の業務で改善提案をしてきた経験がある人や、経営課題の解決に挑戦したい人に向いています。
ビジネス研修の講師
ビジネス研修の講師は、企業向けにプレゼンテーションやリーダーシップ、コミュニケーションなどの研修を担当する仕事です。社内で後輩指導や新人教育の経験がある会社員にとっては、親和性が高い分野といえるでしょう。
オンライン研修の需要も高まり、土日や夜間に実施されることもあるため、スケジュール調整がしやすいのも利点です。
資料作成や話し方の工夫が求められますが、回数を重ねることで改善していけます。人前で話すことに抵抗がなく、知識や経験を伝えることが好きな人に向いている副業です。
業界知識を活かした営業支援
特定の業界や職種に詳しい人が、営業活動の提案支援やクロージング支援を行う仕事です。
たとえば、IT業界ではたらく人は、SaaSプロダクトの導入提案に関して営業担当の補佐をできます。業界動向を踏まえた提案内容のブラッシュアップ、顧客課題のヒアリング、提案書の作成支援などを通じて、受注率の向上に貢献することが可能です。
自分が属している業界の特性を理解しており、顧客との商談経験がある人に適しています。商談の本質を押さえた提案をしたい営業担当にとって、非常に心強いパートナーになれるでしょう。
会社員が自分に合った副業を選ぶコツ
副業は、収入を増やす手段としてだけでなく、スキルアップやキャリアアップにもつながる選択肢です。中長期的に自分の成長や将来に結びつく副業を選ぶことで、本業にも良い影響を与えられます。
以下の4つの視点から、自分に合った副業かどうかを確認してみましょう。
- 長期的なキャリアにつながるかどうかを確認する
- 本業に活かせる副業かどうかをチェックする
- 好きなことや得意なことかどうかを確かめる
- 新たなスキルや知識を身に付けられるかどうかを確認する
それぞれ具体的に解説します。まずは、自分に合う可能性があるかどうかを見極めていきましょう。
長期的なキャリアにつながるかどうかを確認する
副業を選ぶときは、長期的なキャリアにつながるかどうかを確認することが大切です。長期的にキャリアアップできる副業を選ぶことで、将来のキャリアの選択肢を増やせます。
「将来的に独立を考えているなら、個人で引き受けられる仕事か」「マネジメント経験を増やしたいなら、将来的にチーム運営に関わる機会があるか」など、目指す方向に近づける仕事かどうかを確認しましょう。
目先の収入だけでなく、将来のはたらき方を見据えて副業を選ぶことが大切です。
本業に活かせる副業かどうかをチェックする
本業に活かせる副業かどうかをチェックすることで、相乗効果を期待できます。副業で得た知見やスキルが、本業のパフォーマンス向上につながるケースは多いです。
たとえば、IT企業ではたらく人が他社のDX支援に関わると、自社に足りない視点に気づけたり、技術トレンドの理解が深まったりします。また、社外の人材と接する機会が増えることで、プレゼン力や提案力の向上も可能です。
反対に、本業とあまりにもかけ離れた副業を選ぶと、経験の相互活用がしづらくなります。時間の使い方も分散しやすいため、続けるのが難しくなる可能性もあるでしょう。
本業とつながりのある副業を選ぶことで、効率的なスキルアップが期待できます。
好きなことや得意なことかどうかを確かめる
副業を継続するには、好きなことや得意なことかどうかを確かめておくことが大切です。興味を持てる内容であれば、本業やプライベートの合間にも前向きに取り組めます。
たとえば、文章を書くのが好きな人は、ライティングや資料作成に関する副業に挑戦することで、自然と継続しやすくなります。人と話すことが好きなら、営業支援やコンサルティングで活躍できるでしょう。
「苦手だけど稼げそう」と感じる副業は、モチベーションを維持しにくい可能性が高いです。短期的な収入だけに捉われず、継続性を意識して副業の内容が自分に合っているか見直してみてください。
新たなスキルや知識を身に付けられるかどうかを確認する
将来のキャリアの選択肢を増やすためにも、新たなスキルや知識を身に付けられるかどうかを確認することが大切です。
たとえば、広報業務に興味がある人が副業としてプレスリリースの作成をすると、書き方のコツやメディア対応の基礎を実務を通して身に付けられるでしょう。また、現場経験を活かしたコンサルの仕事をすると、新たに指導力や提案力を身に付けられるでしょう。
副業を通じて学んだスキルが本業や転職活動で評価されるケースも増えています。自身の市場価値を高めるうえでも、収入と同時に成長も得られる副業を選ぶように意識してみましょう。
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副業で個人事業主になるメリット・デメリットと開業手続き
副業が軌道に乗った場合は、個人事業主としての開業を検討することも選択肢の一つです。個人事業主になることで、節税効果や自由なはたらき方が可能になる一方、確定申告の義務や責任も伴います。個人事業主になるメリット・デメリットと、簡単な開業手続きについて解説します。
個人事業主になるメリット|節税効果と自由なはたらき方
会社員が副業で個人事業主になることには、多くのメリットがあります。
- 節税効果:副業で得た収入から、事業に必要な経費を差し引くことができます。これにより、所得税や住民税を抑制可能です。青色申告をすれば、さらに大きな節税効果が期待できます。
- 独立準備:将来的に独立・起業を考えている場合、個人事業主として副業をすることは、独立に向けた準備期間としておすすめです。事業の経験やノウハウを蓄積し、リスクを抑えながら独立を目指すことができます。
- スキルアップ:本業と異なる分野に挑戦すれば、新たなスキルを習得できます。また、自分で事業を運営することで、経営に関する知識や経験も身につけられます。
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副業でも個人事業主になれる?メリット・デメリットをまとめて解説
個人事業主になるデメリット|確定申告の義務と責任
個人事業主になることはメリットばかりではありません。デメリットも理解した上で、慎重に検討しましょう。
- 確定申告の義務:給与・退職所得以外の所得が20万円を超える(※)場合、確定申告が必要です。青色申告は、白色申告に比べて手間がかかりますが、会計ソフトなどを活用することで、比較的簡単に確定申告を行うことができます。
- 責任:事業に関する責任は全て自分自身にあります。売上の責任、品質の責任、顧客対応の責任など、全て自分で負う必要があります。
- 自由時間の減少:副業に加え、個人事業主としての業務も行う必要があるため、自由時間が減少する可能性があります。時間管理を徹底し、効率的に仕事を進めることが重要です。
(※)出典:確定申告が必要な方(国税庁)
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個人事業主の開業手続きをステップごとに解説
個人事業主の開業手続きは、思いのほか簡単です。以下のステップで、スムーズに開業できます。
- 開業の準備:事業計画を立て、屋号(必要であれば)を決定します。
- 開業届の提出:税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。この届出書は、税務署の窓口で入手できるほか、国税庁のホームページからダウンロードすることもできます。
- 青色申告承認申請書の提出:青色申告を希望する場合は、開業届と共に「所得税の青色申告承認申請書」も同時に提出します。
- その他の手続き:必要に応じて、税務署以外の官公庁への届出や申請を行います(例:許認可が必要な業種の場合)。
開業届は、開業日から1か月以内に提出する必要があります。提出が遅れても罰則はありませんが、早めに提出しましょう。開業届の提出は、郵送でも可能です。e-Taxを利用すれば、オンラインでも提出できます。
副業の確定申告は青色申告で節税:やり方をわかりやすく解説
副業で得た収入も、もちろん確定申告の対象です。青色申告を活用すれば、税金を抑え、手元に残るお金を増やせます。青色申告について、白色申告との違いやメリット、具体的なやり方をわかりやすく解説します。
青色申告とは?白色申告との違い
確定申告には、「青色申告」と「白色申告」の2種類が存在します。どちらを選ぶかで、税金の計算方法や控除額が変わってきます。副業で確定申告をするなら、節税効果の高い青色申告が断然おすすめです。
青色申告と白色申告の主な違いは以下の通りです。
- 記帳方法:青色申告は、日々の取引を複式簿記で記帳する必要があります。一方、白色申告は簡易的な単式簿記で問題ありません。
- 控除額:青色申告では、最大65万円(※)の青色申告特別控除が受けられます(2025年4月時点)。白色申告には、このような特別控除はありません。
- 届け出:青色申告をするには、事前に税務署へ「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。白色申告には、事前の届け出は不要です。
一見、青色申告は記帳が複雑で難しそうに感じるかもしれませんが、会計ソフトなどを活用すれば、初心者でも比較的簡単に対応できます。
(※)出典:No.2072 青色申告特別控除(国税庁)
青色申告のメリット|最大65万円の控除とは?
青色申告の最大のメリットは、最大65万円の青色申告特別控除が受けられることです(2025年4月時点)。
国税庁のホームページに記載されている以下の条件を満たすことで、控除が受けられます。
(1)「55万円の青色申告特別控除」の要件に該当していること。
(2)次のいずれかに該当していること。イ その年分の事業に係る仕訳帳および総勘定元帳について、電子帳簿保存を行っていること。
ロ その年分の所得税の確定申告書、貸借対照表および損益計算書等の提出を、確定申告書の提出期限までにe-Tax(国税電子申告・納税システム)を使用して行うこと。
この控除を受けることで、課税対象となる所得を減らし、所得税や住民税を節税できます。たとえば、副業で得た所得が100万円の場合、65万円の控除を受けた際に課税対象となる所得は35万円です。
その他にも、青色申告には以下のようなメリットがあります。(2025年4月時点)
- 赤字の繰り越し:副業が赤字になった場合、その赤字を3年間(特定非常災害の指定を受けた災害より生じた純損失のうち、条件に該当すれば5年間)繰り越して、翌年以降の所得から差し引けます。
- 家族への給与を経費にできる:一定の要件を満たせば、家族に支払った給与を経費として計上できます。
- 貸倒引当金:売掛金などが回収不能になった場合に備えて、一定金額を必要経費として計上できます。
これらのメリットを考えると、副業で収入を得ている会社員にとって、青色申告は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
青色申告の具体的なやり方
「青色申告は難しそう…」と感じるかもしれませんが、以下のステップで進めれば、初心者でも無理なく行えます。
1.開業届と青色申告承認申請書を提出する
副業を開始したら、税務署に「開業届」と「青色申告承認申請書」を提出します。青色申告承認申請書は、青色申告をしたい年の3月15日まで(その年の1月16日以後に開業した場合は、開業日から2か月以内)に提出する必要があります。
2.日々の取引を記帳する
青色申告では、日々の取引を複式簿記で記帳する必要があります。会計ソフトを利用すれば、簡単に記帳できます。
3.確定申告書を作成する
1年間の取引をまとめたら、確定申告書を作成します。会計ソフトを使えば、自動的に確定申告書を作成できます。
4.確定申告書を提出する
作成した確定申告書を、税務署に提出します。e-Taxを利用すれば、オンラインでの提出も可能です。
最近では、クラウド型の会計ソフトが充実しており、銀行口座やクレジットカードと連携することで、自動的に取引を記帳してくれる機能もあります。これらのツールを活用すれば、経理の知識がなくても、比較的簡単に青色申告の作成が可能です。
副業で青色申告をすることで、節税効果を得られるだけでなく、ご自身のビジネスの状況を把握し、改善にもつなげられます。ぜひ、青色申告にチャレンジして、副業をさらに発展させていきましょう。
【副業で失敗しない】時間管理術とモチベーション維持の秘訣
時間がない会社員でもできる時間管理術
本業で忙しい会社員にとって、時間管理は大きな課題です。しかし、工夫次第で時間は作れます。会社員でも実践できる時間管理術をご紹介します。
1.タスクの洗い出しと優先順位付け | まず、1日のタスクを全て書き出し、重要度と緊急度で分類しましょう。緊急度の高いタスクから順番に取り組み、重要だが緊急度の低いタスクは、時間を決めて計画的に実行します。 |
2.スキマ時間の有効活用 | 通勤時間、休憩時間、待ち時間など、細切れの時間を有効活用しましょう。たとえば、通勤中に副業に関する情報を収集したり、アイデアを練ったりできます。 |
3.時間の見える化 | 1週間、自分の行動を記録してみましょう。何にどれだけの時間を使っているのかを把握することで、改善点が見えてきます。 |
4.集中できる時間帯を見つける | 人によって集中できる時間帯は異なります。自分の集中力が最も高い時間帯を副業の時間に充てましょう。 |
5.完璧主義を手放す | 完璧な結果を求めすぎると、なかなか行動に移せません。まずは、60%の完成度で良いので、とにかく始めてみましょう。 |
6.ツールを活用する | タスク管理ツールやスケジュール管理アプリなど、時間管理をサポートしてくれるツールを活用しましょう。 |
時間を有効活用することで、忙しい会社員でも副業の時間を確保できます。まずは、できることから少しずつ始めてみましょう。
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モチベーションを維持する3つのコツ
モチベーションの維持は、副業を成功させるための重要な要素です。モチベーションを維持するための3つのコツをご紹介します。
1.目標を明確にする | 副業を始める目的を明確にしましょう。「月5万円収入を増やしたい」「スキルアップしたい」「起業資金を貯めたい」など、具体的な目標を設定することで、モチベーションを高く保つことができます。 |
2.小さな成功体験を積み重ねる | いきなり大きな目標を目指すのではなく、小さな目標をクリアしていくことで、達成感を得られます。たとえば、「毎日30分副業の時間を作る」「週に1件案件を獲得する」など、達成可能な目標を設定しましょう。 |
3.仲間を見つける | 同じように副業に取り組んでいる仲間を見つけましょう。情報交換をしたり、励まし合ったりすることで、モチベーションを維持することができます。 |
目標を明確にし、小さな成功体験を積み重ね、仲間を見つけることで、副業のモチベーションを高く保つことができます。楽しみながら副業に取り組みましょう。
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会社員の副業でよくある質問
ここからは、会社員の副業でよくある質問に回答します。適切に副業を進めるためにも、事前にリスクを把握しておきましょう。
Q1.会社員の副業はやめたほうがいいと言われる理由は?
会社員の副業はやめたほうがいいと言われる理由は、自己管理が不十分な場合に心身の健康や本業の評価を損なうリスクがあるためです。
特に注意すべきなのは「休息の欠如」です。週末も作業に充てていると、脳や身体を休める時間がなくなります。これにより本業でミスが重なると、本来のキャリアを毀損することにもなりかねません。また、会社への報告を怠り、後に競業避止義務への抵触が発覚した場合、懲戒処分の対象となるリスクもあります。
これらを防ぐには、会社のルールを遵守し、無理のないスケジューリングを徹底することが大前提です。
Q2.アルバイト(雇用契約)も副業になる?
アルバイト(雇用契約)も副業になるのが特徴です。労働基準法第38条第1項により、異なる事業主のもとでの労働時間は通算されます。本業で1日8時間はたらいた後、同日中に副業で2時間はたらく場合、副業の2時間は法定労働時間を超える時間外労働です。
原則として後から労働契約を締結した事業主(この場合は副業先)が、割増賃金を支払う義務を負います。
会社員副業で理想のライフスタイルを実現しよう
本記事では、会社員が副業を始める際のメリット・デメリットから個人事業主としての開業手続きまで、幅広く解説しました。副業は、収入アップだけでなく、スキルアップや自己実現にもつながる可能性を秘めています。
副業を成功させるためには、会社の就業規則を確認し、法律を遵守することが不可欠です。また、個人事業主として開業する場合には、確定申告の義務が生じるため、青色申告を活用して節税を目指しましょう。時間管理を徹底し、家族の理解と協力を得ることも、副業を継続するための重要な要素です。
会社員が副業をするのは、決して簡単な道ではありませんが、正しい知識と準備、そして継続的な努力によって、理想のライフスタイルを実現できる可能性を秘めています。本記事が、皆様の副業スタートを力強く後押しし、豊かな未来を切り開く一助となれば幸いです。
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