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副業でコンサルタントを始めるには?案件例や獲得方法・注意点を徹底解説

副業コンサルのイメージ画像

平日の夜や土日など、隙間時間に効率良くはたらけるのが副業の特徴です。昨今、フレックス制度やリモートワークを導入する企業が多くなり、副業を始める方が増えてきています。一方で「デザインやプログラミングなど、手に職がないと難しいのでは」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実は未経験の状態でスタートできる副業として人気なのが、コンサルティング(以下コンサル)職です。自分の経験やスキルを活かせる、空いた時間のみはたらけるなど、多くのメリットがあります。

今回は、副業でコンサルをおすすめする理由を解説するとともに、コンサルの種類や案件の単価、副業でコンサルを始める方法、案件を探す方法を紹介します。副業としてコンサルを始める際の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

バナー:副業・フリーランスとして活動希望の方

コンサルタントの副業の実態

コンサルタントの副業は、スポット相談から顧問契約、プロジェクト型まで、多様なはたらき方が広がっています。ここでは、コンサル副業の単価や主な契約形態を解説します。

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副業でのコンサルの単価・収入ははたらき方によって異なる

副業でコンサルを検討している方の多くは、単価や収入が気になるのではないでしょうか。

コンサルの単価は、経験やスキルに依存します。クライアントは、依頼するコンサルタントの経験やスキルを見て依頼する金額を決定するからです。つまり、経験や実績が豊富であればあるほど高い収入を獲得できます。

また、コンサルの単価ははたらき方によっても異なります。スポットコンサルの場合は1回1時間あたりの単価ですが、固定報酬型コンサルの場合は、活動数に対して月額定額支払いとなる契約内容が一般的です。

「コンサルタント」が一番多く副業をしている

パーソル総合研究所の調査によれば、数ある職種の中で副業実施率が最も高いのは「コンサルタント」(29.8%)であることが明らかになっています。

出典:第二回 副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所

なぜ、多忙を極めるはずのコンサルタントが、これほどまでに副業に積極的なのでしょうか。それは、彼らのはたらき方の本質に理由があります。

プロジェクト単位で動き、成果物に対して明確な対価を得るというスタイルは、副業と高い親和性を持つのです。

特定の期間、特定の課題解決にコミットするはたらき方は、企業という組織の枠を超えても応用が効く、非常にポータブルなスキルセットと言えるでしょう。

「週一・土日」から可能?コンサル副業の主なはたらき方と契約形態

副業と聞くと、平日の夜や週末の時間のほとんどを使うイメージを持つかもしれませんが、コンサルタントの副業はより柔軟です。主なはたらき方・契約形態には以下のようなものがあります。

スポットコンサル

1〜2時間単位で、特定のテーマに関する専門的なアドバイスや壁打ち相手となる形態。手軽に始められます。

アドバイザリー契約

週1回や月2回といった頻度で、企業の経営課題に対して中長期的に伴走支援する顧問的な役割。安定した収益が見込めます。

プロジェクトベース

特定の課題解決プロジェクト(市場調査、業務フロー改善など)を、期間を定めて引き受ける形態。本業に近い形でスキルを発揮できます。

これらのはたらき方は、クライアント企業側にも大きなメリットをもたらします。大手コンサルティングファームに依頼するほどの予算はないけれど、事業の成長に必要な高度な知見や客観的な視点が欲しい。

そんなスタートアップや中小企業のニーズと、「週一」「土日」といった限られた時間で貢献したいコンサルタントの意向が、見事に合致しているのです。

コンサルタントが活躍できる分野の依頼業務は多い

副業コンサルタントが活躍できる場は、多岐にわたります。企業が外部の専門人材に何を求めているかを知ることは重要です。

HiProの調査によれば、企業が副業・フリーランス人材の依頼業務として、コンサルタントが活躍しやすい領域が上位を占めています。具体的には、以下のようにいずれも20%を超えています。(ハイクラス層)

  • 社内のデジタル化・IT化の推進(22.9%)
  • 新規事業創出・推進(22.1%)
  • 営業(21.5%)
  • 経営・経営企画(21.3%)

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

これらのデータは、多くの企業が自社だけでは解決が難しい経営課題に直面していることを示しています。デジタル化や新規事業といった変化の激しい分野では、最新の知見を持つ専門家の助言が不可欠です。

本業で培った専門性や課題解決スキルがあれば、副業市場でも多くの活躍の場が見つかるでしょう。

副業で行うコンサルの種類と案件例

副業で行うコンサルには、さまざまな種類があります。主に「スポットコンサル型」と「プロジェクト型」の2つに大別されます。それぞれの特徴と併せて、HiPro Directで掲載された案件例をご紹介します。

スポットコンサル型

主に単発、短時間で行うインタビュー形式のコンサルです。自身の経験やスキルを活かして、企業の課題に対し、アドバイスを行います。リモートでの支援が可能な案件が豊富なため、柔軟なはたらき方が可能です。

たとえば、長年マーケターとしてはたらいてきた方が、マーケティング課題を抱える企業に対して、1時間程度のインタビューを通してアドバイスを行う方式です。

特定の業界、職種などの専門知識や実務経験が求められますが、コンサルタントとしての経験は不問であることが多く、本業の経験を活かして効率的にはたらける点が魅力です。

HiPro Directで掲載されたスポットコンサルの案件例

  • 海外インバウンド市場についてのヒアリング
  • 生成AI関連事業の販路開拓戦略の相談
  • SaaS市場の調査と新ビジネスモデルの検討支援

(2025年3月時点情報)

プロジェクト型

数週間から数か月程度の継続的な支援を通して、コンサルを行います。企業の課題の抽出から戦略立案、実行、解決まで継続的なコンサルが求められることが多く、中長期的な支援が必要になるのが特徴です。

プロジェクトの規模や内容に応じて、コンサルタントの役割も多岐にわたります。

HiPro Directで掲載されたプロジェクト型コンサルの案件例

  • 新卒採用支援サービスの採用コンサルタント
  • 企業の成長戦略立案-実行を支援する事業戦略コンサルタント
  • Web広告のインハウス化を支援する広告運用コンサルタント

(2025年3月時点情報)

副業にコンサルをおすすめする7つの理由

副業で収入を増やしたいと考えている人にコンサルをおすすめする理由は、以下の通りです。

  1. コンサル未経験でもチャレンジできる
  2. 経験やスキルがある場合は有効活用できる
  3. 週に数日・土日のみの活動も可能
  4. 本業とは異なる業界・領域に触れられる
  5. 短期間で「実戦経験」が積める
  6. 本業では出会えない人脈が築ける
  7. 将来の独立にもつながる

それぞれ詳しく解説します。

1.コンサル未経験でもチャレンジできる

コンサルと聞くとコンサルティングファーム経験者でないと難しいと考える人が多いですが、実はそうではありません。コンサルは未経験でもチャレンジしやすい職種です。

なぜならコンサルの仕事内容は、クライアントの課題を解決するアドバイスや業務サポートが中心だからです。具体的には以下のような仕事が考えられます。

  • 設立間もない企業の人事部門立ち上げを手伝う
  • Webサイトを通した売上増加に悩む企業に対し、SEO対策のノウハウを提供する
  • 営業成績に課題のある企業に対し、新規営業のコツを教える

これらの仕事は、得意分野の専門知識があれば対応可能です。なかには専門的な知識が必要でコンサルティングファーム出身の経験者でないと難しい案件もありますが、コンサル未経験から副業を始めた方も少なくありません。

2.経験やスキルがある場合は有効活用できる

一つ目でも解説した通り、コンサルは自分の経験やスキルが仕事になります。ITやWeb、人事や広報、営業、一般的な業務に関わりのない趣味の範囲まで、幅広い分野の知識や経験を活かせるのがコンサルのメリットです。スキルはあるのに現職では活かせず、モヤモヤしている方にもおすすめできます。

また、定年退職後もこれまでのスキルや経験を活かして収入を得られるのもコンサルのメリットです。企業勤めのうちから副業として仕事をしていれば、定年後に仕事を探すのは難しくないでしょう。

3.週に数日・土日のみの活動も可能

コンサルの仕事は週に1日のみ、土日のみなど、いわゆるスポットコンサルという案件も多くあります。在宅で完結するものも多く、本業の隙間時間にはたらけるのがメリットです。

また、なかには週に3日以上の活動や企業への常駐が条件であることもあります。

自分のライフワークバランスや目標の収入額に合わせて案件を選べるのも、コンサルのメリットといえるでしょう。

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4.本業とは異なる業界・領域に触れられる

コンサルのメリットは、さまざまな分野で仕事にできる範囲が広く、誰でも挑戦しやすいことです。恋愛や美容、ファッション、転職、勉強方法など、仕事に直接関係のない分野にも意外とニーズがあります。

また、さまざまなジャンルの仕事に関われるのも、副業にコンサルがおすすめである理由の一つです。複数の仕事に関わりながら、スキルや実績を積み重ねられます。今の仕事内容だけでなく、複数のジャンルの仕事にチャレンジしてみたい方は、副業でコンサルを始めてみてはいかがでしょうか。

5.短期間で「実戦経験」が積める

副業でコンサルをすると、短期間でも「実戦経験」が積めます。

案件のなかには、明確なゴールのあるプロジェクト型のものや、1〜2時間の壁打ち相談といったスポット型のものも存在するためです。期間や規模に関係なく、一つのテーマに対して成果を出すというサイクルを経験できます。

短期間でも密度の高い経験を重ねたい人にとって、コンサル副業は非常に実用的な選択肢といえるでしょう。

6.本業では出会えない人脈が築ける

本業では出会えない人脈を築けるのも、コンサル副業の魅力のひとつです。

コンサルの副業では、異業種や他社の経営層、事業責任者などと直接やりとりする形式が多くなります。そこから新たな紹介やリピート依頼につながることもあり、案件を通じて人脈を増やすことが可能です。

所属企業だけの関係性にとどまらず、社外のネットワークを広げたい人にとっては、まさに最適な環境といえます。

仕事を通じて築いた信頼関係は、将来の独立後の営業活動にもつながっていくでしょう。

7.将来の独立にもつながる

将来の独立を視野に入れている人にとって、コンサル副業は理想的な準備手段です。

アドバイザーとして企業の経営に深く関わることで、「経営者の視点」を疑似体験できます。事業計画の策定、資金繰りの悩み、組織のマネジメントなどリアルな課題に触れることで、将来の独立を漠然とした憧れから、具体的なプランへと昇華させることが可能です。

さらに、業務委託契約や請負契約の実務に慣れておくことで、独立後のトラブルやリスクにも備えやすくなります。

小さく始めて、収入や実績を積み重ねることで、不安の少ない独立を目指せるでしょう。

副業におすすめのコンサルの種類・業務内容を紹介

ひとことにコンサルといっても種類はさまざまで、業務内容もそれぞれ違います。副業でコンサルをするのにおすすめの種類や業務内容を見てみましょう。

ITコンサル|システム開発・クラウドサービスの導入など

ITコンサルは、需要が高いジャンルの一つです。会社員として上流工程のIT業務に関わっていた人は副業として始めやすいでしょう。内容としては以下が考えられます。

  • システム開発・システム統合
  • システム実装にともなうガバナンス対応
  • サービスやツール導入に関するアドバイス
  • IT戦略の支援や運用

今や私たちの生活にはIT技術は欠かせなく、今後もますます伸びていく業界です。コンサルの需要もさらに高まるでしょう。

Webコンサル|Webサイト・SNS・SEOなど

Webメディアやコンテンツマーケティングの分野に特化しているのがWebコンサルです。具体的な業務内容は以下の通りです。

  • Webメディアの運用
  • 分析・アクセス解析
  • SEO対策に関するノウハウの提供
  • 広告運用
  • SNS運用

Webに関する知識や経験をもつ社員がいる企業はまだ多くないため、コンサルの需要が高いジャンルの一つです。SEO対策の実績やSNS運用で成功した経験があると重宝されるでしょう。また、「SNSのフォロワーを増やしたい」という個人からの依頼もあります。

経営・戦略コンサル|経営計画・業務改善など

起業経験がある、店舗の運営経験がある方におすすめなのが、経営コンサルや戦略コンサル。いわゆる企業経営や事業運営に対してアドバイスする仕事です。

経営戦略だけでなく、商品やサービスの企画・プロモーション・マーケティングを担うケースもあります。具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 経営や事業のサポート
  • 企業のブランディング戦略の立案
  • サービスの企画・プロモーション戦略・マーケティング
  • 店舗経営に関するノウハウの提供

組織・人事コンサル|人事制度・採用・教育研修など

経営コンサルのなかに含まれるケースもありますが、組織・人事領域に特化したコンサルが組織コンサル、人事コンサルです。以下の業務内容に携わりながら、企業の課題を人事分野から解決します。

  • 人事に関する問題点の洗い出し
  • 人事制度の設計
  • 採用戦略の策定
  • 教育研修の設計や導入サポート
  • 組織開発のサポート

人事領域に悩みを持っている企業のなかでも、「人事部門を拡大する体力がない」と感じている企業は珍しくありません。特に採用の可及性が高い場合は、スポット的にコンサルを依頼したいという需要もあります。人事関連のスキルや経験がある人におすすめです。

営業支援コンサル|営業戦略の設計・営業プロセス改善など

営業支援コンサルは、企業の「売り上げ」という重要な経営指標に直結する役割を担います。

具体的な業務内容は、以下のとおりです。

  • 営業戦略の立案
  • ターゲット顧客の再設定
  • SFA(営業支援システム)の導入・定着支援
  • CRM(顧客管理システム)の導入・定着支援
  • 営業プロセスの可視化とボトルネックの特定
  • 営業担当者への研修 など

特に中小企業やスタートアップでは、属人的な営業から脱却し、仕組みで売り上げを作る体制を整えたいというニーズが根強く存在します。

本業で営業企画やマネジメントを経験し、データに基づいた営業プロセスの改善で成果を出した実績があれば、副業コンサルタントとして高く評価されるでしょう。

マーケティングコンサル|集客施策の設計・広告運用の改善など

デジタルマーケティングの市場規模拡大に伴い、デジタルマーケティング領域のコンサルタントの需要も拡大しています。集客を強化したいと考えているものの、ノウハウ不足に悩んでいる企業は少なくありません。

マーケティングコンサルの主な業務内容は、以下のとおりです。

  • SEO(検索エンジン最適化)戦略の設計
  • Web広告(リスティング広告、SNS広告)の運用改善提案
  • MA(マーケティングオートメーション)ツールの選定・導入支援
  • 市場調査や競合分析
  • オウンドメディアのコンテンツ戦略立案 など

この分野では、施策の結果が数字(アクセス数、コンバージョン率など)で明確に出ます。本業で特定の施策を担当し、「SEOでCV数を月間50件増やした」といった具体的な実績を持つ人は、即戦力として重宝されるでしょう。

財務・会計コンサル|資金繰り・キャッシュフロー改善など

財務・会計コンサルは、企業の経営基盤である「お金」の流れを健全化する、専門性が高い分野です。

具体的な業務は、以下のとおりです。

  • 資金繰り表の作成支援
  • キャッシュフローの改善提案
  • 銀行融資のための事業計画書作成サポート
  • 予算策定プロセスの構築
  • 管理会計の導入支援 など

経理や財務部門での実務経験、または会計士や税理士といった資格が強みになります。経営者の良き相談相手として、専門知識に基づいた客観的なアドバイスを提供することが大切です。

副業でコンサルタントを始めるまでのロードマップ

では、具体的にどのように副業を始めればよいのでしょうか。戦略的に副業を開始するための5つのステップを解説します。

ステップ1:所属企業の副業規定と利益相反ルールを確認する

副業を検討する際は、まず所属している企業の就業規則を必ず確認しましょう。企業によっては、副業を行うことについて、事前に申請と承認を得る必要があります。

また、クライアントとの利害関係に関する「利益相反」の管理も非常に厳格です。たとえば、競合他社の支援を行う副業や、現在のプロジェクトと関係性のある企業との契約は、重大な規定違反と見なされる可能性があります。

副業を円滑に進めるには、企業の承認プロセスや禁止されている業務範囲を明確に把握し、透明性をもって行動することが重要です。

ステップ2:自分のスキル・経験の棚卸しと価値の把握

次に、「個人」として何ができるのかを徹底的に棚卸しします。

単に「戦略策定」「業務改善」と書くだけでは不十分です。以下の3つの軸で、解像度高く自身の価値を定義し直しましょう。

専門領域

どの業界(金融、製造、ITなど)の、どのような業務(マーケティング、SCM、会計など)に深い知見があるか。

スキルセット

課題解決のプロセスで、具体的に何ができるか(例:データ分析、財務モデリング、プロジェクトマネジメント、ファシリテーション)。

実績

「何を(What)」だけでなく、「どうやって(How)」解決し、「どんな成果(Impact)」を出したのか。具体的な数値を交えて語れる実績を整理します。

この作業は、時に厳しい自己評価を伴いますが、自分の真の価値と向き合う極めて重要なプロセスです。

ステップ3:副業案件の調査と活動計画の策定

やみくもに案件を探すのは得策ではありません。ステップ2で定義した自分の価値が、どのような市場で求められているのか、「仮説」を持って調査します。

「自分の製造業におけるSCM(サプライチェーン・マネジメント)改革の経験は、人材不足に悩む地方の中堅食品メーカーに響くのではないか?」「Webサービスのグロースハック経験は、資金調達を終えたばかりのSaaSスタートアップに価値を提供できるかもしれない」

このような仮説を立て、副業マッチングサイトなどで類似の案件を探し、単価の相場観を掴みます。この仮説検証のプロセスこそ、コンサルタントとしての腕の見せ所です。

ステップ4:副業マッチングサービスに登録して市場価値を測る

準備が整ったら、いよいよ副業マッチングサービスに登録します。副業マッチングサービスは、単なる「案件紹介サイト」ではありません。あなたの市場価値を測るための「ベンチマークツール」にもなり得ます。

複数のサービスに登録し、どのような企業からスカウトが来るのか、どの案件に応募すれば書類が通過するのかを分析することで、ステップ2で立てた自己評価の妥当性を検証できます。

市場からのフィードバックを受けながら、自身のプロフィールやスキルの見せ方を柔軟にチューニングしていきましょう。

ステップ5:案件を探して仕事を受注する

いよいよ案件獲得の実践フェーズです。

登録したサービスで案件に応募したり、エージェントからの紹介を受けたりします。人脈を通じて(リファラル)、知人や元同僚から仕事を紹介してもらう方法もあるでしょう。副業が初めての場合は、まずエージェントやマッチングサービスを活用し、実績を作るところから始めるのが着実な方法です。

最初の案件選びは慎重に行いましょう。単価の高さだけで選ぶのではなく、自分のスキルが確実に活かせる内容か、契約内容は明確かをしっかり見極めることが大切です。小さな案件でも誠実に対応して信頼と実績を積み重ねることで、次の案件につながるきっかけとなるでしょう。

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副業でコンサル案件を獲得する方法

副業でコンサル案件を獲得する方法は主に3つあります。

  • エージェントや副業サイトから応募する
  • クラウドソーシングサイトに登録する
  • 人脈を駆使して案件を獲得する

それぞれの特徴やメリットを理解し、自分に合ったものを選んでください。

エージェントや副業サイトから応募する

就職活動や転職活動でエージェントや転職サイトを活用した経験がある方は多いと思いますが、最近では副業を紹介してくれるエージェントやサイトも充実しています。営業力に自信がない方におすすめの案件獲得方法です。高単価案件も多く、副業でコンサルを始めたい方は登録して損はないでしょう。

エージェントやサイトには、それぞれ得意な分野やジャンルがあります。登録する際には自分が活躍したい分野・ジャンルの案件や実績が多いエージェントやサイトを選びましょう。

クラウドソーシングサイトに登録する

クラウドソーシングサイトにも、副業で始められるコンサル案件が多く掲載されています。企業や個人問わず、幅広い仕事内容が数多く掲載されているため、自分に合った案件を探したい方におすすめです。デザイン関係やライター募集など、コンサル案件以外も多いのもメリットです。

人脈を駆使して案件を獲得する

副業としてコンサル案件を獲得するには、本業や趣味の人脈を活かしてクライアントと直接契約する方法もあります。前職や現職の案件を一部依頼してもらい、副業として収入を得ている方も珍しくありません。SNSや個人ブログから案件を獲得するのも1つの手です。

クライアントとの直接契約のメリットは、エージェントや副業サイト、クラウドソーシングサイトを使った場合と違って手数料が引かれないことです。収入の増加につながるため、ご自身で案件を獲得できる場合におすすめです。

また、近年はSNSを活用した案件獲得も活発になっています。SNSを活用しているうちにフォロワーが増え、セミナー登壇や書籍出版などの思わぬ仕事につながった例もあります。

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副業コンサルタントに求められるスキル・能力

副業コンサルタントとして活躍するには、専門知識が必須です。しかし、副業という限られた時間で成果を出すためには、専門性以外のポータブルスキルも重要になります。

主なスキル・能力は以下のとおりです。

  • クライアントの課題を引き出すヒアリング能力
  • 適切な対策を提案するための分析・戦略設計スキル
  • 関係者を巻き込めるマネジメントスキル
  • 最新技術をキャッチし続ける情報収集力

以下、それぞれ具体的に解説します。

クライアントの課題を引き出すヒアリング能力

副業コンサルタントに求められる重要なスキルの一つが、ヒアリング能力です。

多くの場合、クライアント自身も自社の「真の課題」を正確に把握していません。「集客を増やしたい」という表面的な要望の裏には「既存顧客のリピート率が低い」「営業のクロージング力に課題がある」など、本質的な課題が隠れていることもあります。そのため、相手の言葉をそのまま受け取るのではなく、相手のビジネスモデルや業界の常識を理解した上で、鋭い質問を投げかける必要があります。

適切なヒアリングを通じて「本当は何に困っているのか」という課題の核心を引き出すことが、コンサルティングの出発点といえるでしょう。

適切な対策を提案するための分析・戦略設計スキル

副業のコンサルタントには、適切な対策を提案するための分析・戦略設計スキルも求められます。

ヒアリングで得た情報や、クライアントから提供されたデータを論理的に分析し、課題の原因となっているボトルネックを特定しなければならないためです。ここで重要なのは「実行可能性」です。副業コンサルタントが関わる企業は、リソース(人、時間、予算)が限られていることも珍しくありません。

理想論や実行が難しい壮大な計画を提案ではなく、クライアントの現状に合わせた、地に足のついた現実的な戦略を設計する能力が求められます。

関係者を巻き込めるマネジメントスキル

副業コンサルタントはあくまで社外の人材のため、提案内容の意図やメリットを現場の担当者に丁寧に説明し、納得して動いてもらう必要があります。関係者の立場や感情を尊重し、時には反対意見にも耳を傾けながら、プロジェクト全体が円滑に進むよう調整するコミュニケーション能力が不可欠です。

人を動かし、施策を「実行」に移してもらう推進力こそが、コンサルタントの真の価値といえるでしょう。

最新技術をキャッチし続ける情報収集力

専門家として、知識のアップデートは欠かせません。特にIT・Webマーケティング・DXなどは、技術革新やトレンドの変化が激しい分野です。数年前に主流だった手法が、今では通用しないことも珍しくありません。

クライアントは、副業コンサルタントに対して「社内にはない最新の知見」の提供を期待しています。本業の業務をこなしながら、副業のためにも関連分野の専門メディアを購読する、セミナーに参加するなど、常に最新情報をキャッチし続ける学習意欲が大切です。

副業でコンサルをする際に気をつけるポイント

副業でコンサルの仕事をする際、気をつけておくべきポイントを3つ紹介します。後悔やトラブルを避けるためにも、事前に確認しておきましょう。

受注した仕事は責任を持って遂行する

ビジネスの基本ですが、受注した仕事は責任を持って最後までやり遂げましょう。副業も本業も関係なく、発注者にとっては大事な案件の1つであるため、責任が軽くなるわけではありません。

また、契約を結んだクライアントとの機密保持にも注意が必要です。特にコンサル案件の場合、企業の機密情報を扱う機会も多くなります。カフェやシェアオフィスで作業する際にはセキュリティ対策に注意しましょう。

副業の年収が20万円を超えたら確定申告する

確定申告とは、個人事業主などの事業者が毎年定められた期間(2月中旬〜3月中旬頃)に税務署に必要書類を提出し、前年度分の税金を納めるための手続きのことです。副業の場合でも、所得が20万円を超えたら確定申告をする必要があります。確定申告をしないと追徴課税が発生するなどのペナルティが課せられます。

また、確定申告の際に気をつけたいのが住民税の徴収方法です。徴収方法が特別徴収になっていると会社に連絡が入り、副業していると知られます。会社に知られたくない場合には徴収方法を普通徴収に変更し、自宅に届いた納付書で納税する方法があります。ただ、会社に隠れて副業をやっていると、後々会社に知られた場合にトラブルになりかねません。副業を行う際はあらかじめ会社の規定を確認し、必要に応じて報告する方が安心でしょう。

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本業を疎かにしない

副業をする際には、本業とのバランスに気をつけましょう。副業でコンサルを始めた人のよくある失敗は、本業が疎かになってしまうことです。副業に時間を取られてしまい、本業でのミスや失敗が増えたら元も子もありません。スケジュールを管理し、本業に影響がないようにしましょう。

また、副業を頑張りすぎて、睡眠時間や趣味の時間を削ってしまう人も少なくありません。あくまで副業はサイドワークなので、体や心に負荷がかからない程度で活動するのがベストです。そのためにも、副業で契約を結ぶ企業とは事前に活動時間やはたらき方をすり合わせておきましょう。

怪しい副業のコンサル案件に注意|受注を避けたい案件の特徴

副業コンサルタントの需要は高いですが、残念ながら市場にはリスクのある案件も存在します。貴重な時間を無駄にしたり、トラブルに巻き込まれたりしないため、受注を避けるべき案件の特徴を解説します。

運営者や会社情報が不明瞭

依頼元の情報がはっきりしない案件は避けましょう。

健全な企業であれば、自社のWebサイトに会社概要・所在地・代表者名・事業内容などを明記しています。募集要項に具体的な社名が記載されていなかったり、「大手A社」といった曖昧な表記しかなかったりする場合は注意が必要です。

また、Webサイトが存在しても、内容が極端に薄い場合や、頻繁に情報が更新されていない場合も警戒すべきです。契約を結ぶ前に、企業名で検索して評判を調べたり、登記情報を確認したりする最低限の自衛は欠かせません。

契約内容・収益構造が不透明

業務内容や報酬体系が曖昧な案件もトラブルの原因となります。

「簡単な作業で高収入」「誰でもコンサルタントになれる」といった謳い文句で勧誘し、実態は高額な情報商材の販売や、違法な活動に加担させられるケースもあるでしょう。

また、成果報酬型の契約の場合は特に注意が必要です。「成果の定義」が明確でなければ、「成果として認められず、報酬が一切支払われない」といった事態になりかねません。契約前に、業務範囲や報酬(単価・支払条件)、成果の定義を書面で明確にすることが大切です。

現役コンサルタントが副業案件を獲得する上で大切な戦略

マッチングサービスに登録しただけでは、案件は舞い込んできません。一歩抜け出し、選ばれる存在になるための戦略が必要です。

ターゲットとなる業界・企業を絞り込む

「何でもできます」というジェネラリスト(万能型)のコンサルタントは、かえって選ばれにくい可能性が高いです。

クライアントは「自社の業界特有の課題」を深く理解している専門家を求めています。やみくもに案件に応募するのではなく、自分の専門性を明確に定義し、ターゲットを絞り込む戦略が重要です。本業で培った業界知識や成功体験を活かせる領域に特化することで、他のコンサルタントとの差別化が可能になります。

自分の専門性を高く評価してくれる市場を選ぶことで、高単価案件の獲得につながりやすくなるでしょう。

作業代行ではなく経営判断を助けるパートナーを目指す

副業コンサルタントは、単なる「作業者」で終わってはいけません。

広告運用を代行する、資料作成を手伝うといった「作業代行(ハンズオン)」だけでは、単価はいずれ頭打ちになります。クライアントの経営者や事業責任者の「パートナー」を目指しましょう。

現場の作業をサポートしつつ、常に一歩引いた視点を持ち、事業全体の課題を俯瞰します。「次の一手として、この市場を狙うべきではないか」など、経営判断や戦略的意思決定を助ける提言を行うことも重要です。上流工程に関わることで、替えの効かない存在となり、長期的な信頼関係を実現できるでしょう。

業界誌や専門メディアで実務知見・市場分析の情報を発信する

自身の専門性を外部に発信することは、強力な営業活動となります。

具体的には、以下のようなものが挙げられます。

  • 業界誌への寄稿
  • 専門的なWebメディアでの連載
  • SNSやブログでの市場分析レポートの公開 など

情報発信を続けることで、自分の名前や専門性が業界内で認知されます。結果として、マッチングサービスで自分から営業しなくても、クライアントから指名で依頼が来る状況を作り出すことが可能です。

コンサル副業を行う上での情報漏洩・利益相反に関する注意点

副業がもたらすメリットは大きい一方で、プロフェッショナルとしての倫理観が厳しく問われる領域でもあります。特に情報漏洩と利益相反には、細心の注意を払わなければなりません。

本業でのルールと確認すべきこと

所属企業の就業規則や秘密保持契約(NDA)は、トラブルを避けるために必ず理解すべき項目です。改めて内容を精査し、以下のような点を確認してください。

秘密情報の定義

どこまでの情報が秘密情報にあたるのか。

競業避止義務

本業のクライアントと競合する企業への支援を禁じる範囲。

知的財産権の帰属

副業で得た知見や成果物の権利は誰に帰属するのか。

少しでも情報漏洩や利益相反に当たりそうな行為は避け、常に誠実であることが、長期的にあなたの信頼を築きます。

コンサル副業するときの契約書で守るべき内容

副業を開始する際は、必ずクライアントと業務委託契約書を締結しましょう。

これは、単に自分を守るための書類ではありません。互いの役割、責任、期待値を明確にし、健全な信頼関係を築くための「対話のツール」です。

以下の項目は、特に注意深く確認・協議しましょう。

業務内容の明確化

「コンサルティング」といった曖昧な表現ではなく、「〇〇に関する市場調査およびレポート作成」など、具体的なタスクを明記する。

成果物の定義

何をもって「納品完了」とするかを明確にする。

報酬と支払条件

金額、支払サイト、源泉徴収の有無などを確認する。

秘密保持

本業と同様、副業で知り得た情報にも厳格な守秘義務を負うことを明記する。

コンサルタントの副業に関するよくある質問

最後に、副業を検討する際に多くの方が抱く疑問について、一歩踏み込んでお答えします。

Q.コンサル業務が未経験でも、専門性があれば副業は可能ですか?

可能です。重要なのは「コンサルタント」という肩書ではなく、「課題解決」という行為の本質を理解しているかです。

たとえば、10年間マーケティングのプロとして実績を積んできた方なら「マーケティング領域の課題解決プロフェッショナル」といえるかもうしれません。その知見を活かして企業のマーケティング課題にアドバイスをすれば、それは立派な「マーケティングコンサルティング」です。

大切なのは、自身の専門性を「課題解決」という視点で再定義し、クライアントに価値を提供できるストーリーを構築することです。

Q.土日だけでも、高単価な案件は見つかりますか?

結論、土日だけでも高単価案件は見つけられます。ただし、獲得するためには「希少性」が重要です。

平日に仕事をすることが難しい分、他のコンサルタントにはないユニークな価値を提供できなければ、高単価を実現するのは困難です。

「特定の国のニッチな市場への進出経験」「あるSaaSツールの導入と定着化に関する国内随一の知見」など、あなたにしか提供できない「希少性」を磨きましょう。

その上で的確にアピールできれば、仕事をする曜日に関わらず高い評価を得ることが可能です。

Q.副業からフリーランスとして独立するタイミングの見極め方は?

「副業収入が本業を超えた時」に加え、「自分で案件をゼロから創出できるようになった時」です。

収入の安定性は重要な指標ですが、それだけでは不十分です。マッチングサービスからの紹介だけでなく、既存クライアントからの紹介や発信(SNS、ブログなど)をきっかけに、指名での依頼が入ってくる状態が理想です。

自身の専門スキルを活かして、副業でコンサルタントとして活躍しよう

昨今、フレックス制度やリモートワークを導入する企業が多くなるなか、副業を始める方が増えてきています。なかでもコンサルの仕事は、平日の夜や土日などの隙間時間を活用して効率良く収入を得たい、自分の経験やスキルを活かしてはたらきたい方におすすめです。未経験からでもチャレンジできる、さまざまなジャンルでニーズがあるなど、多くのメリットがあります。

コンサルとひとことにいっても、ジャンルはさまざまです。IT業務経験者であればITコンサルやWebコンサル、人事経験者であれば人事コンサルなど、どのような人でも自分に合ったジャンルで活躍できる可能性があります。

機密保持や確定申告などに気を付けながら、コンサルタントとしてのスキルや経験をアップさせましょう。

 

バナー:副業・フリーランスとして活動希望の方

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