独立したいなら副業から始めるのがおすすめの5つの理由|注意点や必要なステップも解説

副業 独立のイメージ

将来的に独立を検討しているなら、副業から始めるのがおすすめです。独立前の副業にはさまざまなメリットがあり、いきなり会社を辞めて独立するよりも独立後の成功の確率を上げられます。

本記事では、独立前に副業を経験しておくとよい理由や、副業の選び方、注意点、副業開始から独立までのステップについて解説します。これから副業を始める方、すでに副業を始めており将来的に独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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独立したいなら副業から始めるとよい5つの理由

「会社を辞めて独立したい」と考えている人は、いきなり退職するのではなく副業を経験しておくのがおすすめです。その理由として、以下の5つが挙げられます。

  • 収入の安定化には時間がかかる
  • 適正の有無を確認できる
  • 事前にノウハウを蓄積できる
  • 現実的な計画を立てられるようになる
  • 独立には一定の資金が必要である

それぞれの理由について詳しく解説します。

収入の安定化には時間がかかる

独立すると、正社員ではたらいていたときとは異なり、毎月固定の収入が得られるわけではないため、独立直後から生活を維持できるだけの収入を確保できるとは限りません。思うように仕事を受注できなかったり、受注できたとしても単価が安かったりするケースがあるからです。

まず副業から始めると「現在のスキルでどのような案件が取れるのか」「個人で仕事を受注するにはどのようなアプローチが必要なのか」などを把握しやすくなるメリットがあります。副業を経験することで、独立後の収入やはたらき方のイメージが具体的になるはずです。

副業を経験せずにいきなり独立すると、収入の見通しが立たず、場合によっては生活が成り立たなくなる可能性もあるため、注意が必要です。

適性の有無を確認できる

副業から始めることで、独立というはたらき方に対して自身に適性があるかどうかを確認できます。独立後に想定している業務やはたらき方は、実際に経験してみるとイメージと異なる部分もあるでしょう。「思っていたよりも単調な作業が多い」「自分には会社員のほうが向いていたかもしれない」と後悔するケースもあります。

副業なら、後戻りができる状態で理想と現実のギャップを埋めることが可能です。イメージと異なる部分が出てきた場合でも、別の仕事に切り替えたり、独立ではなく転職を選んだりといった軌道修正ができます。

事前にノウハウを蓄積できる

副業から始めることで、本業を続けながら独立後に必要なスキルやノウハウを身につけられるのもメリットです。希望する業務の経験を積んでおけば、実務経験者として独立後のキャリアをスタートできます。一定のスキルやノウハウを習得しておくことで、案件を獲得しやすくなるでしょう。

また、会社員とフリーランスでは、同じ職種でも業務へのアプローチが異なります。フリーランスの場合、スキルや経験をアピールして案件を獲得したり、クライアントとの関係を構築したりする取り組みが欠かせません。会社からの指示を待つことなく、主体的に業務を管理し、推進していくスキルも求められるでしょう。

会社員時代から事前にノウハウを蓄積しておけば、独立後のキャリア構築がスムーズになります。

現実的な計画を立てられるようになる

副業を経験しておくと、作業量や作業時間、得られる収入のイメージがクリアになります。その結果、独立後の現実的な計画を立てられるようになるのもメリットの一つです。

経験がない状態で収入の計画を立てても、想定通りになる可能性は低いでしょう。見通しが甘ければ、生活が成り立たず、継続が難しくなるかもしれません。会社員を辞めて独立するなら、現実に即した計画を立てておくことが大切です。副業を通じて現在のスキルや経験でどの程度の収入を得られるのかが分かれば、独立後に向けた現実的なシミュレーションが可能になります。

独立には一定の資金が必要である

独立前に副業を行うことは、資金調達にも役立ちます。会社を辞めて独立するには、一定の資金が必要になります。安定して収入が得られるようになるまでの生活費に加え、物品や設備の購入費、初期投資などが必要になるケースもあるでしょう。

副業に取り組めば、本業の給与に収入が上乗せされます。経験を積みながら資金を貯められれば、より安全に独立できるはずです。「独立したいけど資金面に不安がある」という人は、副業を通じて資金を貯めておくとよいでしょう。

独立を見据えた副業の選び方

独立したい人は、まず副業から始めるのがおすすめです。しかし、副業であればどんなものでもよいというわけではありません。独立を見据えた副業の選び方としては、以下の2点が重要です。

  • 本業で培った知識やスキルを活かせる
  • 大きなコストをかけずに始められる

本業で培った知識やスキルを活かせる

コンサルタントやITエンジニア、Webデザイナーなど、副業にはさまざまな種類があります。しかし、独立を見据えているなら本業で培った知識やスキルが活かせる仕事を選ぶのがおすすめです。自身の強みを活かせる職種に絞ることで、独立後にもスキルや経験を十分に発揮でき、安定した収入を得られる可能性が高いからです。

現在の本業とは、まったく異なる職種にチャレンジしたいという人もいるかもしれません。しかし、スキルを一から習得するには時間がかかるうえ、現時点でアピールできる知識や経験はありません。早い段階で独立し、現在の本業と同程度、またはそれ以上の収入を望むなら、強みが活かせる仕事を選ぶのがおすすめです。経験がある仕事なら、副業でも独立後でも案件を獲得しやすく、フリーランスとしてのキャリアをスムーズに始められるでしょう。

本業とは異なる業種にチャレンジしたいという場合は、基本的には副業や社内での異動などを通して経験を培ったうえで独立する必要があります。経験がある仕事で独立するときと比べ、独立までは長い目で計画を立てるとよいでしょう。

大きなコストをかけずに始められる

生活の安定を考えるなら、大きなコストをかけずに始められる仕事を選ぶことも大切です。収入が安定しない中、初期投資に多くの資金を使ってしまえば、独立して生計を立てるのは簡単ではありません。また、いきなり大きな費用をかけてしまうと、「実際にやってみると仕事が合わなかった」といった場合の軌道修正が難しくなります。

たとえば、パソコンとインターネット環境があれば始められるWeb関連の仕事や、自身の経験を活かしたコンサルティングであれば、大きなコストはかかりません。独立し生活を安定させるには、コスト的にハードルの低い仕事を選ぶのがおすすめです。

独立につながりやすい副業の種類

副業にはさまざまな種類がありますが、独立して生活を成り立たせるだけの収入が得られる仕事かどうかを見極めることが大切です。独立につながりやすい副業の種類として、次のような選択肢があります。

  • コンサルタント
  • ITエンジニア
  • Webデザイナー
  • ライター

それぞれの仕事内容について、順番に見ていきましょう。

コンサルタント

コンサルタントは、専門知識を活かしてクライアントの課題を解決するための提案やアドバイスをする仕事です。経営、IT、営業、マーケティングなど、コンサルタントにもさまざまな種類があり、本業で携わっている分野を選べばクライアントをサポートしやすいでしょう。

コンサルティング業務は専門のコンサルティング会社が担当しているイメージがあるかもしれません。しかし近年では企業が求める領域に精通したプロ人材の活用も進んでおり、スポットコンサルといった形で、副業のプロ人材が短期間で支援するケースも増えています。また、プロ人材と企業をマッチングするサービスも登場しており、スキルや経験さえあれば個人でコンサルタント案件を受注することは十分可能です。

ITエンジニア

ITエンジニアは、システムやアプリの開発や運用などを行う仕事です。仕事内容は新規システムの開発や既存システムの運用、保守など案件によって異なるため、自身の強みが活かせる業務を選びましょう。

IT人材は不足傾向にあり、外部人材に開発や運用を任せたいと考えるクライアントは少なくありません。ニーズのあるプログラミング言語に精通していれば、案件を獲得しやすいでしょう。副業を通じて業務に取り組む中でさらにスキルが磨かれ、独立後の案件獲得や単価アップにつながる可能性もあります。

Webデザイナー

Webデザイナーの仕事は、ホームページやWebアプリ、ランディングページなど、Web上に掲載するものをデザインすることです。PhotoshopやIllustratorといったソフトやツールを扱うスキルやデザインセンスに加えて、ユーザー目線を意識したUI・UXの知識なども求められます。

基本的にはデザインを完成させるまでがWebデザイナーの担当領域ですが、案件によっては実際にWebページを仕上げるコーディング作業まで担当するケースもあります。その場合、HTMLやCSS、JavaScriptなどのスキルも必要になるでしょう。

ITエンジニアと同様、副業に取り組むことでスキルアップを図りやすい仕事です。

ライター

ライターは、文章を執筆する仕事です。Webメディアに掲載する記事を執筆するWebライターは副業としても人気があり、パソコンさえあれば始められます。

ライターの案件は未経験でも受注できる比較的単価が低いものから、専門知識が求められる高単価なものまでさまざまです。ライターとしての経験がなくても、本業で培った知識を活かして活躍できる可能性があります。たとえば、ITや医療、経営などの専門知識を持っていれば、高単価な案件を受注できるかもしれません。

専門知識に加えて、副業を通じてライターとしての経験を積んでおけば、独立後の案件獲得がスムーズになるでしょう。

独立に向けて副業に取り組む際の注意点

独立を見据えて副業に取り組むなら、以下の3点には注意しておきましょう。

  • 勤務先の就業規則を確認する必要がある
  • 体調やスケジュールなど自己管理が難しい
  • 独立までは一定の時間がかかる

それぞれの注意点について解説します。

勤務先の就業規則を確認する必要がある

副業を始めたいと思ったら、最初に勤務先の就業規則で副業が禁止されていないことを確認してください。政府が副業や兼業を推進していることもあり、副業を解禁する企業は少なくありません。しかし、まだ副業が禁止されている企業や、解禁されていても内容に制限がある企業も存在します。

副業が禁止されていたり許可制だったりする場合、無断で副業を始めることで勤務先とトラブルになるかもしれません。就業規則に違反すると減給や降格、最悪の場合は解雇になるおそれもあるため、必ず就業規則を確認するようにしましょう。

体調やスケジュールなど自己管理が難しい

副業は本業の勤務時間外に行うため、プライベートの時間に影響があります。注力しすぎると、体調を崩したり本業に支障が出たりするかもしれません。本業の繁忙期と副業の納期が重ならないようにするなど、スケジュールの管理も大切です。

独立につながる信頼を獲得するには、体調やスケジュールなど自己管理を徹底し、求められる品質の仕事を納期までに完了させる必要があります。

独立までは一定の時間がかかる

副業は本業と並行して取り組むことになるため、十分なノウハウや経験、資金を得るためには一定の時間がかかるでしょう。「すぐに独立したい」と考えている人にはもどかしく感じるかもしれませんが、十分な収入がないまま独立して失敗したり、副業案件を詰め込みすぎて体調を崩したりしては本末転倒です。

ノウハウや資金の獲得につなげることを意識しつつも、無理のない範囲で着実に取り組むのがよいでしょう。

副業開始から独立までのステップ

副業開始から独立を目指すなら、以下のステップで進めていきましょう。

  • 仕事内容を決める
  • 副業OKの案件に取り組む
  • 収入が増えてきたら独立を検討する

それぞれのステップで具体的に取り組むべき内容を解説します。

仕事内容を決める

まず、どのような職種で独立を目指すのかを決めます。安定感や独立までのスピード感を求める場合は、本業で培ってきた知識・スキルが活かせる仕事を洗い出し、長く続けられそうなものや自身がストレスを感じにくいものを選ぶことをおすすめします。

職種選びに迷ったら、興味がある職種で独立した人について調べてみるのもおすすめです。SNSやブログで情報発信しているフリーランスも多いため、稼げているかどうかや苦労したポイントなどが分かれば参考になるでしょう。

副業OKの案件に取り組む

仕事内容を決めたら、たとえば、「週末のみ活働」「フルリモートOK」など副業として参画できる案件で経験を積みます。活働日数が多い案件や、勤務地が自宅や本業の職場から遠い案件は負担が大きいため、避けたほうがよいかもしれません。最近では副業のための人材マッチングプラットフォームやクラウドソーシングサイトなどが充実しており、副業案件を見つけやすくなっています。

収入が増えてきたら独立を検討する

副業である程度まとまった収入を得られるようになったら、独立を検討するタイミングです。副業の活働時間と収入から、フルタイムに切り替えた場合にどの程度の収入を得られそうか計算してみましょう。

計算の結果、生活費を十分まかなえるようであれば、独立後の生活を維持できる可能性は高いといえます。ただし、収入が安定するとは限らないため、半年から一年は生活が成り立つ程度の貯蓄を用意したうえで独立するのがおすすめです。

まとめ

本記事では、独立前に副業を経験しておくべき理由や、副業の選び方、注意点、副業開始から独立までのステップを解説しました。

将来的に独立したいと考えている人は、まず副業から始めるのがおすすめです。いきなり独立してしまうと「思うように仕事を受注できなかった」「単価が低くて十分な収入を得られない」など、想定外の事態に陥る可能性があります。

副業を経験することで独立後の生活や収支計画をシミュレーションしやすくなり、現実的な独立計画を立てられます。本業で培ったスキルや経験が活かせる副業を通じて、独立へのステップを着実に進めていきましょう。

パーソルキャリア株式会社が運営するHiPro Directでは、本業での経験を活かして活躍できる副業案件を多数ご紹介しています。リモートワークが可能な案件も多く掲載しているため、無理なく取り組める案件に出会いやすいでしょう。独立へのステップとして副業に取り組んでみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

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