副業を継続するために大切なことは?継続できない原因や対処法を徹底解説

副業は計画的に継続することで、自身の市場価値を高めてキャリアの選択肢を広げるきっかけとなり得ます。ただし、副業を継続することは簡単ではありません。本業との両立やモチベーション管理などは、多くのビジネスパーソンが直面する共通の課題です。
本記事では、データに基づいた副業継続の実態から、挫折の根本原因、そして継続を成功に導く具体的なマインドセットと仕組みまでを解説します。
データで見る「副業を継続」できる人の割合

「副業を継続するのは、ごく一部の特別な人だけではないか」と感じるかもしれません。しかし、データは意外な事実を示しています。
総合転職情報サイト「doda」が2023年に実施した調査によると、副業を現在行っている人のうち、半数以上が「2年以上」副業を継続していることが明らかになりました。(2025年11月時点情報)
この結果は、適切な方法で取り組めば、副業の継続は現実的に目指せる目標であることを示唆しています。重要なのは、継続を阻む原因を理解し、正しい対策を講じることです。
出典:副業をしている会社員の割合は?副業の実態調査【最新版】(doda)
副業を継続することで得られるメリット
副業を継続する先には、金銭的な報酬以上の大きなリターンが待っています。それは、自身のキャリアをより豊かに、そして強固にするための戦略的な価値です。
本業以外の実績を作ることで市場価値を高められる
副業は、自身のスキルと経験を証明する絶好の機会です。本業の肩書だけでは示せない、具体的な「実績」をポートフォリオとして蓄積できます。
特定の課題解決能力や本業とは異なる事業への適応力を客観的に示す材料となり、自身の市場価値を大きく高める要因になるでしょう。
本業の枠を超えて実力を証明することで、キャリアの可能性を広げることが可能です。
本業では得られない新たな視点やスキルを身に付けられる
本業とは異なる環境に身を置くことで、思考の枠組みが広がり、新しいスキルセットを獲得できます。
HiProの調査によれば、副業経験のあるハイクラス人材の23%が「副業で得た経験・スキルを本業に活かすことができる」点に満足していると回答しました。

リソースが限られた環境での意思決定プロセスや、多様なステークホルダーとの合意形成の経験は、本業の大規模プロジェクトにも応用できる貴重な学びとなるはずです。
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経済的・精神的な安定をもたらす第二の収入源を確立できる
収入源を増やすことは、重要なリスクヘッジとなります。副業によって第二の収入源を確立することは、経済的な安定に直結します。
結果的に、本業においてもリスクを恐れず挑戦的な提案ができたり、不本意な異動や評価に対して冷静に対応できたりと、より主体的にキャリアを築く礎になるでしょう。
将来的な独立やキャリアチェンジなど選択肢が拡大する
副業は、将来のキャリアを広げる場としても機能します。
いきなり独立・起業するには大きなリスクが伴いますが、副業としてスモールスタートすれば、ビジネスモデルの検証や顧客基盤の構築を行いながら独立の準備ができます。
副業で得た実績と人脈は、独立後のスムーズな滑り出しを支える貴重な資産となります。副業を通じて、理想のキャリアへの移行を現実的なものにしていけるでしょう。
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副業が継続できない3つの根本原因
多くの人が副業の継続に苦労する背景には、共通する3つの根本的な原因が存在します。これらを理解することが、対策を講じる第一歩です。
本業との両立による時間・体力の限界
副業の継続における大きな障壁の一つは、時間と体力のマネジメントです。
パーソル総合研究所の調査では、副業を実施していない理由として「時間的に副業をする余裕がないから」(ハイクラス層で20.3%)、「体力的に余裕がないから」(同12.7%)が上位に挙げられています。

特にハイクラス層は、本業での責任も重く、単純に労働時間を増やすだけでは心身が消耗してしまいます。無理に負荷をかけると、本業にも副業にも悪影響を及ぼす結果になりかねません。
持続可能な仕組みを構築することが不可欠です。
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期待した成果や自己成長に繋がらない閉塞感
時間や労力を投下しても、見合ったリターン(金銭的報酬やスキルアップ)が得られない状況は、モチベーションを著しく低下させます。特に、自己成長への意欲が高いハイクラス層にとって、「この副業は自分のキャリアにとってプラスになっているのか?」という疑問は深刻です。
たとえば、高度な戦略立案スキルを持っているにも関わらず、単調なデータ入力作業のような副業を続けていては、成長実感を得られない場合が多いでしょう。やがて成果と投入時間の不均衡に不満を感じやすくなるでしょう。
目的意識と成果のバランスが取れていないと、継続は困難になります。
単発案件で途切れ、継続的な案件獲得ができない
副業が単発のスポット案件ばかりで、次の仕事がいつ入るか分からない不安定な状態も、継続を妨げる一因です。
副業を始めたものの、プロジェクトが終わるたびに新規クライアントを探さなければならず、営業活動に疲弊してしまうケースは少なくありません。常に新規案件を探し続ける営業活動は、精神的にも時間的にも大きな負担となります。
安定したキャッシュフローと精神的な余裕を確保するためには、単発案件をこなしながらも、長期的な関係性を築けるクライアントを見つける戦略的な視点が重要です。
副業を継続するために大切なマインドセット・仕組み
副業の継続は、意思の力だけに頼るのではなく、戦略的なマインドセットと継続を支える「仕組み」を構築することが鍵となります。
心身の健康を損なわない範囲で時間設定をする
副業を継続するために重要なのは、持続可能性です。まずは、睡眠時間や休息日を確保した上で、無理なく捻出できる時間を算出しましょう。
「平日の夜2時間」「週末の午前中だけ」など、具体的で現実的な作業時間を設定します。この時間を守り、心身の健康を最優先する規律を持つことが、長期的に副業を続けるための土台です。
健康という資本を失っては本末転倒になりかねないため、心身の健康を損なわない範囲で時間設定をするよう心がけましょう。
本業への相乗効果をもたらすシナジーのある案件の獲得を目指す
副業を「キャリア戦略の一部」と位置づけ、本業とのシナジー(相乗効果)を意識した案件選びを心がけましょう。
本業で培ったスキルを活かせる副業は、効率的に高いパフォーマンスを発揮できます。副業で得た知見や人脈が本業に還元できる案件は、本業への相乗効果が期待できます。
たとえば、事業開発のコンサルタントが、副業で異業種の新規事業立ち上げ支援を行うことで、新たな業界知識を獲得し、本業の提案の幅を広げられます。このように、副業を自己投資と捉える視点が、継続の動機付けになるでしょう。
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将来的なキャリアも見据えて副業を実施する
目先の報酬額だけで副業を選ぶのではなく、その経験が将来のキャリアにどうつながるかという長期的視点を持つことが重要です。
今は報酬が低くても、希少性の高いスキルが身につく案件や、目標とするキャリアパスにつながる人脈を築ける案件は、戦略的に受ける価値があります。
短期的な報酬に一喜一憂せず、着実にキャリアを積み上げられる副業に挑戦する視点も重要です。
副業の活動時間を決めてルーティーン化する
継続の秘訣は、副業を生活の一部としてルーティーンに組み込むことです。「毎週火曜と木曜の20時〜22時は副業の時間」といったように、カレンダーに予定としてブロックし、習慣化してしまいましょう。
意思の力に頼るのではなく、決まった時間に自動的に取り組む「仕組み」を作ることで、モチベーションの波に左右されずに安定して活動を継続しやすくなります。
コミュニティに参加して最新情報を共有する
副業は個人作業になりがちですが、同じように頑張る仲間がいるコミュニティに参加することで、モチベーションを維持しやすくなります。
同じ職種や業界の副業実践者が集まるオンラインサロンや勉強会に身を置くことで、有益な情報交換ができるだけでなく、悩みを相談したり、互いに励まし合ったりできます。
他の人の成功事例から新たなヒントを得たり、自分の立ち位置を客観的に把握したりすることも可能です。孤立を防ぎ、外部からの刺激を受け続ける環境作りが、継続を後押しします。
短期と長期のゴールを設定する
明確なゴールは、進む方向を明確にする役割を果たします。なぜ副業をするのか、その先に何を目指すのかを具体的に言語化しましょう。具体的には、まず「3年後には副業収入で本業の50%を稼ぎ、独立の選択肢を持つ」といった長期的な目標を設定します。
そして、その達成に向けた短期目標として、「3か月後までに継続案件を1件獲得する」「今月の収入目標は〇〇円」といった短期的なゴールを置きましょう。
短期目標の達成感が日々のモチベーションとなり、長期目標がブレない軸となって、困難な時期を乗り越える力になります。
副業の継続に関するよくある質問
副業を続けていると、さまざまな疑問や課題に直面します。ここでは、代表的な3つの質問にお答えします。
Q1.本業が忙しくなった場合、副業をうまくセーブするコツは?
本業の繁忙期など、副業に割けるリソースが一時的に減少することは誰にでも起こり得ます。
その際に重要なのは、クライアントへの誠実なコミュニケーションです。状況が見えた段階で、できるだけ早く「来月は本業のプロジェクトが佳境に入るため、作業時間を週〇時間から△時間に調整させていただけないでしょうか」と相談しましょう。
事前に伝えることで、クライアントも対策を立てやすくなります。黙って品質を落としたり、納期に遅れたりすると信頼を損ないかねません。期待値の共有と調整が、長期的な関係維持に役立ちます。
Q2.クライアントとの契約を終了したい場合の対処法は?
契約を終了する際は、円満な関係を保ちつつ、プロフェッショナルとして手続きを進めることが大切です。
まずは、契約書に記載されている解約条項を確認します。その上で、クライアントに感謝の意を伝えつつ、契約を終了したい旨とその理由を正直に、かつ丁寧に伝えましょう。
可能な限り、後任への引き継ぎを申し出るなど、相手への配慮を示すことで、将来的に再び良好な関係で仕事ができる可能性を残せます。
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Q3.モチベーションの低下で副業の継続を諦めかけているときの対処法は?
モチベーションの低下は、継続の過程で幾度か経験するものです。
まずは、なぜ自分が副業を始めたのか、その原点に立ち返り、設定した長期ゴールを再確認してみましょう。目の前の作業に追われていると、大きな目的を見失いがちです。
また、これまで積み上げてきた実績や、クライアントからの感謝の言葉などを振り返り、自分の価値を再認識することも有効です。それでも意欲が湧かない場合は、思い切って1〜2週間程度の休暇を取ることも一つの手です。
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適切な方法で副業を継続し、キャリアの幅を広げよう
本記事では、副業を継続するための具体的な方法論について、データや事例を交えながら解説しました。
副業の継続には、単なる時間管理術や根性論だけでなく、自身のキャリアプランと連動させた戦略的な視点や、モチベーションに頼らずとも続けられる「仕組み」の構築が不可欠です。
継続を阻む原因が時間・体力の限界や成果への閉塞感にあることを理解し、本業とのシナジーを意識した案件選びや、スキルアップを目的としたマインドセットを持ちましょう。
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