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週一から始められる副業は?メリットや注意点・時間管理術を徹底解説

週一副業のイメージ

「本業が忙しいけれど、自身の市場価値を確かめてみたい」
「週一回程度の仕事で、これまでの経験を活かせる場所はないだろうか」

キャリアを積み重ねてきたビジネスパーソンであれば、一度はこのような可能性を模索したことがあるのではないでしょうか。

本記事では、週一回から始められる「ハイクラス向け副業」について、具体的な職種や限られた時間で成果を出すためのマネジメント術を解説します。週一副業のイメージを具体的にし、無理なくキャリアの複線化をスタートさせる準備をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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週一で副業は可能?データで実態を解説

「週一回の副業で、企業から本当に必要とされるのか」と疑問を持つ人もいることでしょう。ここでは、最新の調査データを基に、週一副業の市場実態を解説します。

総労働時間に占める副業の割合は約20%が1割未満

副業を行っているビジネスパーソンの多くは、実はそれほど多くの時間を副業に割いているわけではありません。

HiProの調査では、総労働時間(本業+副業)に占める副業の割合が「1割未満」と回答した人は全体の約20%にのぼりました。ハイクラス層(※1)で19.2%、メンバークラス層(※2)で15.3%が、総労働時間の1割未満で活動しています。

※1:高度な事業課題を解決できる経験・スキルを有する人材層。「副業・フリーランス人材白書2025」における基準として「年収総額(一時的な収入や不労所得除く)が800万円以上」とした。
※2:日常的に発生する業務に従事する人材層。「副業・フリーランス人材白書2025」における基準として「年収総額(一時的な収入や不労所得除く)が800万円未満」とした。

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

週40時間勤務と仮定した場合、1割未満だと「週4時間以下」です。つまり、多くの人が、週一回あるいは半日程度の業務時間で、本業と両立しながら副業を実現していることがわかります。

約40%が「スポット案件」を選択

同調査では、どのような契約形態で仕事を受注しているかについても興味深いデータが出ています。

ハイクラス層の39.3%・メンバークラス層の46.4%が、継続的な契約ではなく、数回程度の単位で契約する「スポット型」の仕事を受注していると回答しました。

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

企業側も、特定の課題解決のために「必要なときに専門家の知見を借りたい」というニーズを持っています。フルコミットではなく、スポットでの関わり方は、双方にとって合理的な選択肢として定着しつつあるといえるでしょう。

また、外部人材としてプロジェクトの要所に専門家を入れることで、組織に新しい視点を取り入れられると期待されています。

週一で副業をするメリット

週一回の副業は、単に収入を得るだけでなく、キャリアにも良い影響をもたらします。週一で副業をする主なメリットは、以下のとおりです。

  • 生活に負担をかけずに無理なく続けられる
  • 「本業+副業」のバランスを崩さずに続けられる
  • 万が一うまくいかなくてもダメージが小さい

以下、それぞれ具体的に解説します。

生活に負担をかけずに無理なく続けられる

何より、心身への負荷を最小限に抑えられる点が大きなメリットです。平日の夜遅くまで作業をしたり、土日をすべて副業に充てたりするはたらき方は、短期的には可能でも継続は難しいでしょう。

週一回数時間程度の副業であれば、無理なくライフスタイルに組み込むことが可能です。短期的な収入アップよりも、まずは長く続けることを重視しましょう。心身の健康を維持しながら細く長く関わり続けることで、実績も積み上がっていきます。

無理のないペースを守ることが、本業と副業の両立には不可欠です。

「本業+副業」のバランスを崩さずに続けられる

週一回の副業は、本業と副業のバランスを崩さずに続けられるペースです。結果、以下のような相乗効果を狙えます。

  • 知見の還流:他社の事例を本業の課題解決に活かせる
  • リスク分散:本業が忙しい時は副業の仕事時間を調整しやすい
  • キャリアの相乗効果:双方の活動が互いを補完し合う

副業で得た新たな知見や外部の視点は、本業に活かすことが可能です。また、本業が繁忙期に入った際も、週一回の副業であれば活動を調整しやすいでしょう。

さらに、異なる組織文化やビジネスモデルに触れることは、本業での視野を広げる絶好の機会となります。副業での成功体験が自信となり、本業のパフォーマンス向上にもつながる可能性が高まります。

万が一うまくいかなくてもダメージが小さい

新しい領域への挑戦にはリスクが伴いますが、週一回の副業であれば撤退もしやすい点がメリットです。以下のように感じた場合でも、生活基盤は本業にあるため、経済的なダメージはほとんどありません。

  • 「自分には合わなかった」
  • 「想定より報酬が見合わなかった」

起業や独立するよりもリスクを抑えて自分の市場価値を確かめられるのは、大きなメリットです。失敗を恐れずに挑戦できる環境は、ビジネスパーソンとしての成長速度を加速させてくれるでしょう。

この心理的安全性こそが、未知の領域へ踏み出すための推進力となります。

週一でも可能な専門性を活かせる副業10選

週一回の副業で価値を提供するためには、自身の専門的な知見を提供する職種が向いていると言えるでしょう。ここでは、ハイクラス人材が経験を活かしやすい10の職種を紹介します。

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1.スポットコンサルティング

特定の業界知識や経験に基づき、企業のヒアリング調査やインタビューに答える仕事です。新規事業の壁打ち相手や業界動向のレクチャーなど、これまで当たり前だと感じていた経験が評価される可能性もあるでしょう。

1時間単位で報酬が発生するケースもあり、隙間時間を有効活用できます。知見の提供に対価が支払われるため、事前の資料作成などの準備負担が少ないのも魅力です。

特定の業界・職種の知見を持つこと自体が価値となるため、専門性を切り売りせずに資産化できます。

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2.技術顧問・経営顧問

技術顧問・経営顧問は、企業が抱える技術面・事業面の意思決定に対して、外部の専門家として助言やメンタリングを行う役割です。スタートアップや成長企業を中心に、CTOや経営者の相談相手として参画するケースが多く見られます。

技術顧問としては、プロダクト開発やシステム構成に関する方向性の整理、技術選定の考え方、開発組織づくりへの助言などを担います。一方で経営顧問としては、事業戦略や組織課題、意思決定プロセスに対する壁打ちや、経営陣への助言を通じて、企業の成長を支援します。

共通するのは、実務を手掛けるのではなく、これまでの経験や判断軸をもとに「考え方」や「選択肢」を提示する点です。採用方針の整理、中長期的な開発・事業戦略の検討、現場と経営の視点のすり合わせなど、意思決定の質を高める役割が期待されます。

週1回程度の関与でも価値を発揮しやすく、経営と現場の双方を理解してきたハイクラス人材にとって、専門性と経験を活かしやすい副業の一つと言えるでしょう。

3.マーケティング・戦略支援

マーケティング全体の戦略立案やKPI設計を支援する副業です。

「施策が回らない原因の特定」や「代理店のディレクション」など、上流工程に特化することで、少ない時間でも大きなインパクトを出せるでしょう。

広告運用の実務は代理店に任せ、その運用数値の監査や改善指示に徹するポジションなどが典型的です。予算配分の最適化など、経営に近い視点での判断が求められます。

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4.プロジェクトマネジメント支援(PMO・進捗管理)

プロジェクトの進捗管理や課題管理の仕組みを整えるPMO業務も、週一回の副業に適しています。

会議のファシリテーションやプロジェクト計画書のレビューなど、要所を締める役割を担います。現場が迷走しないよう、交通整理を行うことが主な役割です。

会議のファシリテーションだけでなく、プロジェクトのリスク予兆を早期に発見し対策を講じることが求められます。

5.業務改善・DX推進支援

社内フローの問題点を特定したり、導入すべきITツールを選定したりと、業務改善に関するアドバイスを行います。外部の視点が入ることで、硬直化した社内プロセスに変革を起こすことが可能です。

週一回で携わるなら、実際の導入作業はクライアント企業の社員が行い、副業者はロードマップの策定や定着支援のアドバイスに徹するというはたらき方が現実的です。

業務は、現場社員へのヒアリングを通じて、隠れた無駄や業務の重複を洗い出す作業から始まります。特定のツールありきではなく、業務フローそのものの再設計を提案できる人材が重宝されるでしょう。

6.採用・HR支援(週一の面接官・採用戦略アドバイザー)

採用要件の定義や、採用戦略の策定などを担う副業です。エンジニアや専門職の採用では現場スキルの見極めが難しいため、外部エキスパートの目が重宝されます。

自社にはない視点での評価軸を提供することで、採用のミスマッチを減らすことに貢献できます。特に採用難易度の高いハイクラス人材の見極めでは、これまでの業務経験が活きるでしょう。

採用広報の戦略立案や、候補者体験(CX)の向上施策など、知恵を絞る領域は多岐にわたります。

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7.財務・IR支援(スポットでの財務分析・資料レビュー)

財務・IR支援は、スタートアップを中心に、資金調達や経営判断に必要な財務資料をスポットで支援する副業です。

月次決算の数値分析やコメント提供、資金調達時の事業計画書・ピッチ資料のレビュー、投資家向け想定問答の整理などを行います。

常駐せず必要なタイミングで関与できるため、週1回程度の稼働でも貢献しやすい職種です。

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8.営業戦略・セールスイネーブルメント支援

営業スクリプトの作成や営業プロセスの型化を支援する営業戦略・セールスイネーブルメント支援は、週一回で行いやすい副業です。「売れる営業の仕組み」を構築し、社内に浸透させるための研修やマニュアル監修を行うのが主な仕事です。

属人化しているトップセールスの手法を言語化し、誰でも再現可能なマニュアルに落とし込むことが重要です。

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9.企業研修講師・エグゼクティブコーチング

管理職向けのマネジメント研修や、経営層向けの1on1コーチングの副業です。

単発の研修登壇や月数回のコーチングセッションは、一般的な座学研修とは異なり、現場のリアルな課題に即した実践的なフィードバックが求められる点が特徴です。受講者の行動変容を促すための、対話力と傾聴力が問われる高度な仕事といえるでしょう。

10.法務・知財アドバイザー

法務・知財アドバイザーは、契約書や知財に関する論点整理や壁打ちを通じて、企業の意思決定を支援する副業です。契約書の条文判断を行うのではなく、構成上の抜け漏れやビジネス上のリスク、弁護士に相談すべきポイントを整理する役割が中心となります。

また、知財戦略の方向性整理や体制づくり、事業展開に伴う法的リスクの洗い出しなど、実務視点での助言が求められます。顧問弁護士と連携しながら、社内だけでは不足しがちな改善視点を補完できる点が価値となります。

週一で副業を始める前に知っておくべき注意点

週一副業は魅力的ですが、限られた時間だからこそ発生する特有の難しさもあります。事前にデメリットを把握し、対策を講じておくことが大切です。

クライアントとの接点が少なく信頼関係を築きにくい

週一回の接点では雑談や偶発的なコミュニケーションが生まれにくく、心理的な距離が縮まりにくい傾向にあります。そのため、成果の可視化を意識的に行うことが欠かせません。

限られた接点でコミュニケーションの密度を高めるためには、以下のような工夫が必要です。

  • 連絡のレスポンス速度を上げる
  • 定例会議では必ず発言し、存在感を示す
  • 議事録やドキュメントを迅速に共有する

初期の段階で期待値調整を徹底し、小さな約束を守る積み重ねが重要です。

作業時間が断片的になるためスキルが定着しにくい

週一回の作業では、前回の内容を思い出すのに時間がかかり、効率が上がりにくい側面があります。学習要素の強い案件よりも、即戦力として動ける案件を選ぶことが、週一の副業を成功させるうえで欠かせません。

実務経験のない分野に挑戦するのではなく、すでに得意としている領域で勝負することで成果を出しやすくなるでしょう。学びながら稼ぐという姿勢よりも、即戦力として価値を提供する意識を持ちましょう。

期待値のズレが生じる可能性がある

クライアントが「すぐに結果が欲しい」と考えている場合、期待値のズレが生じてトラブルになりかねません。契約前に、以下のポイントを丁寧にすり合わせておきましょう。

  • 最終的なゴール(KGI)と中間指標(KPI)
  • 想定されるスケジュールとマイルストーン
  • 自分ができることと、できないこと

短期的な成果指標(KPI)だけでなく、中長期的なゴールを共有し、進捗を可視化することが大切です。また、定期的に振り返りの場を設け、方向性にズレが生じていないかを確認し続けましょう。

週一の副業を無理なく続けるための時間管理術

本業を持つプロフェッショナルにとって、時間は希少な資源です。ここでは、週一回の副業を、ただの労働にせず「価値提供の時間」にするための管理術を紹介します。

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タイムブロッキングでタスクを見える化する

「時間があるときにやろう」という考えではなく、カレンダーに副業の時間をブロック(予約)することが大切です。たとえば「土曜日の午前9時から12時」と決めたら、その時間は他の予定を一切入れず、決めた業務を確実に行うようにしましょう。

具体的な方法は、以下のとおりです。

  • ステップ1:カレンダーアプリで時間をブロック分けする
  • ステップ2:その時間はSNSやメールの通知を切る
  • ステップ3:家族や周囲に「仕事中」であることを伝える

開始と終了の時間を厳守することで、ダラダラと作業が伸びることを防げます。

作業を仕組み化して効率向上を目指す

毎回ゼロから考える作業を減らし、作業を仕組み化して効率向上を目指すことも大切です。効率化の方法には、主に以下の3つが挙げられます。

  • テンプレート化:提案書、議事録、報告メール
  • マニュアル化:定型的な分析手順、データ抽出フロー
  • データベース化:過去の事例、参考資料

提案書のフォーマットや分析シート、報告メールの型などを事前に用意しておきましょう。自分自身の業務を標準化することで、作業時間を圧縮し、思考すべき本質的な部分にエネルギーを注げます。

また、過去に作成した資料やメール文面はすべてデータベース化し、検索可能な状態で保存しておきましょう。自分だけのナレッジベースを構築することで、作業スピードは劇的に向上します。「探す時間」や「迷う時間」を徹底的に排除することが大切です。

深く集中できる環境を構築する

週一回という限られた時間だからこそ、生産性の高い環境が必要です。自宅に専用のワークスペースを設けたり、コワーキングスペースを利用したりと「ここに行けば仕事モードになる」と思える場所を作りましょう。

自宅では集中できない場合、カフェやホテルのラウンジなど、適度な緊張感がある場所を選ぶのも一つです。また、作業内容に応じて場所を変えれば、気分転換と集中力の維持を両立できます。

環境への投資は、短時間で成果を出すための必要経費と捉えましょう。

週一の副業に関するよくある質問

ここからは、週一の副業に関するよくある質問に回答します。これから週一で副業をしたいと考えるなら、ぜひ参考にしてみてください。

Q1.本業がある日の連絡はどう対応すべき?

本業によって連絡が難しい場合は、必ず事前にクライアントへ伝えておきましょう。

また、昼休みや通勤時間など、一日の中で確認・返信ができる時間帯を伝えておくことも大切です。

緊急時の連絡先(携帯電話など)を共有しておくだけでも、クライアントの安心感は大きく変わります。連絡がつかないこと自体がストレスにならないよう、運用ルールを決めておくことが大切です。

Q2.週一の作業時間内でタスクが終わらない場合の対処法は?

週一の作業時間内でタスクが終わらない場合は、受けている仕事の業務範囲が適切か見直しましょう。

抱え込んでギリギリになって報告するのではなく、終わらないと判断した時点で早めにアラートを上げましょう。プロとして「できないこと」を明確に伝える勇気も必要です。

Q3.週一の副業で在宅でも可能な仕事はある?

今回紹介したコンサルティング・アドバイザー・PMOなどの職種は、多くがフルリモートで完結します。特にハイクラス向けの案件ほど、場所よりも成果を重視する傾向にあるため、在宅での参画は十分に可能です。

フルリモート案件は全国の企業が対象となるため、居住地に関わらず選択肢が広がります。ただし、セキュリティ要件や通信環境については、事前にクライアントと認識を合わせておくことが大切です。

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週一の副業でキャリアの可能性を広げよう

週一回の副業は、多忙な人にとって、リスクを抑えつつキャリアを拡張できる有効な手段です。データが示す通り、多くの人が総労働時間の1割未満を使い、スポット案件で活躍しています。

重要なのは、専門家として知見を提供することです。週一回の副業であっても、コンサルティングやアドバイザリー業務を通じて、企業に大きな変革をもたらすことは十分に可能です。

まずは自身のキャリアの棚卸しを行い、どの専門性が市場で求められているかを考えてみましょう。副業マッチングサービスに登録し、どのようなスポット案件があるかを確認するだけでも大きな一歩となります。

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