副業とは?定義や注目されている理由・得られるメリット・注意点を徹底解説

「将来のキャリアや収入に不安があるため、本業以外の仕事を持ちたい」
「本業のスキルを社外で試したいが、何から始めるべきかわからない」
昨今、こうした悩みや期待を抱くビジネスパーソンが増えているのではないでしょうか。終身雇用制度の揺らぎやジョブ型雇用の浸透により「一つの会社に依存しないはたらき方」はスタンダードになりつつあります。
本記事では「副業」の正確な定義から、国や企業が推奨する背景、メリット・デメリットまでを解説します。副業の本質的価値を理解し、キャリア拡張の第一歩を踏み出すためにも、ぜひ参考にしてみてください。
副業とは?基本の定義と関連用語(複業・兼業)の違い

ここでは「副業」の定義に加え、近年注目の「複業」や「兼業」との違いを整理します。言葉の定義を明確にすることで、目指すべきはたらき方のスタイルがより鮮明になるでしょう。
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副業とは?
副業とは、一般的に、本業以外の仕事に従事して収入を得ることです。主たる収入源や所属としての「本業」があり、あくまでそのサブ(副)として位置づけられる活動を指します。
たとえば、平日の日中は正社員として勤務し、週末や終業後の空き時間を活用するケースが典型的です。総務省の就業構造基本調査でも、主な仕事以外を「副業」と定義しています。
副業と複業の違い
読み方は同じでも、「複業」の意味は大きく異なります。
複業は、「パラレルキャリア(Parallel Careers)」とも呼ばれ、複数の仕事を「本業」と同等の熱量・比重で並行するはたらき方のことです。
副業が「サブ」であるのに対し、複業に優劣はありません。経営コンサルタントでありながらNPO法人の理事を務め、さらに大学講師もするなどのスタイルが例として挙げられます。
どの活動でもプロとして対価を得て、相互に良い影響を与え合う状態が理想的です。専門性を多角的に展開して複数の柱を持つことで、キャリアの安定性を高める狙いがあります。
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複業と兼業の違い
「兼業」は副業・複業と混同されやすいものの、より形式的なニュアンスを含む言葉です。一般的には、本業を持ちながら他事業に従事している状態全般を指します。
企業の就業規則では「副業・兼業の禁止」とセットで扱われることが多く、実質的な意味合いに大差はありません。ただし、日常的な使われ方としては次のようなニュアンスの違いがあります。
- 副業:本業のほかに行う、小規模・スポット型の仕事
- 兼業:2つ以上の継続的な事業・職業に並行して従事すること
たとえば「会社員と農業を兼業する」のように、複数の主軸となる仕事を持つ状態を指すことが多く、事業性や責任の継続性が強調される傾向があります。
国のガイドラインでも副業が推奨されている理由とは?
かつては「禁止」が一般的だった副業ですが、現在は国を挙げて解禁・推進する流れが加速しています。厚生労働省も「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定し、企業や労働者へ柔軟なはたらき方を促しているのが現状です。
なぜ今、国はこれほどまでに副業を後押しするのか。その背景にある社会構造の変化と、国が描く未来図について解説します。
少子高齢化に伴う労働力人口の減少に対応するため
副業が推奨されている理由の一つに、少子高齢化に伴う労働力人口の減少に対応することが挙げられます。現在の日本は、少子高齢化による深刻な労働力不足に直面しています。
総務省統計局のデータによれば、生産年齢人口(15〜64歳)は1995年の約8,700万人をピークに減少し続けているのが特徴です。2060年には約4,800万人まで落ち込むと予測されています。

出典:第2部 深刻化する人手不足と中小企業の生産性革命(総務省)
このままでは経済規模の縮小が避けられず、国としては「一人ひとりの労働生産性を高めること」が急務となっているのが現状です。
そこで期待されるのが、副業による人材の流動化です。一つの企業で活用されていたスキルや労働時間を解放し、社会全体で労働力を有効活用することで、人口減少下でも経済活力を維持する狙いがあります。
地方創生に活かすため
副業は、都市部に集中する人材やスキルを地方企業へ還流させる手段としても注目されています。地方では事業承継やデジタル化を推進できるハイクラス人材が不足していますが、フルタイム雇用はコスト的に困難なケースが少なくありません。
そこで、都市部で本業を持つプロフェッショナルが、副業として地方企業のプロジェクトに参画する形が推奨されています。
副業は、関係人口を増やし、地域経済を活性化させる「地方創生」の切り札です。移住を伴わずに、自身のスキルで地域課題を解決できる点は大きな意義といえるでしょう。
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多様なはたらき方を実現するため
個人の価値観が広がる中、従来の「一つの会社で定年まで勤め上げる」モデルだけでは、すべての人のニーズに応えきれなくなってきています。
国が目指しているのは、個人が自律的にキャリアを選び、ワーク・ライフ・バランスを保ちながら能力を発揮できる社会です。副業を認めることで、在宅や時短勤務などはたらき方の組み合わせがしやすくなり、育児や介護との両立、定年後のセカンドキャリアの準備など、ライフステージに応じた柔軟なはたらき方が可能になります。
こうした取り組みは、国民の幸福度向上や、社会全体のセーフティーネットの充実にも寄与する重要な施策といえるでしょう。
企業や業界を越えたイノベーションを創出するため
同じ組織、同じメンバーだけで仕事を続けていれば、どうしても発想は同質化し、新しいアイデアは生まれにくくなる傾向があります。
副業を通じて社員が社外の知見や異文化に触れることは、既存の枠組みを超えるイノベーションの源泉となります。異業種での経験や人脈を本業に持ち帰る「オープンイノベーション」の効果は、企業にとっても無視できないメリットです。
人材の流動性を高めて化学反応を起こし、新たな産業やサービスを生み出す経済構造へ転換することは、日本経済の競争力を高める鍵ともいえるでしょう。
企業による副業推進の最新動向
国の後押しを受け、企業の姿勢も禁止から容認、さらには推奨へと大きく変化しています。特に、優秀な人材の確保・育成を重視する企業ほど、制度設計に前向きな傾向が顕著です。
ここでは最新の調査データをもとに、副業の普及状況や支援体制の変化について紐解いていきます。
正社員の副業実施率、企業の副業容認率・受入率が過去最高
ここ数年で、企業の副業に対する姿勢は劇的に軟化しました。
パーソル総合研究所の調査によると、企業が社員の副業を認める「副業容認率」は64.3%(2023年比+3.4pt)に到達しています。また、外部人材を自社業務に活用する「副業受入率」も29.1%(同+4.7pt)となり、いずれも調査開始以来、過去最高の数値を記録しました。

出典:第四回副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所)
これは、副業が一般的な日本企業にも浸透し始めた証拠です。企業側も「解禁」を武器に、自律的な人材を惹きつけようと動いていることが見て取れます。
他社で副業する社員へのサポート率が2023年比9.0pt上昇
企業は単なる「許可」から、はたらきやすい環境を整える「支援」へと舵を切り始めている点も特徴です。同調査によれば、本業先が副業する社員に対して行うサポート率は36.3%。2023年と比較して9.0ptもの大幅な上昇を見せました。

出典:第四回副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所)
社員の成長が、自社への還元につながるという認識が広がっていることがわかります。副業は「会社が応援するもの」に、フェーズを変えつつあるのが特徴です。
副業に取り組むことで得られるメリット
副業は、単に収入を増やすだけの手段ではありません。本業を持ちながら「別の活動」に取り組むことは、キャリア形成において計り知れない恩恵をもたらします。
ここでは、副業に取り組むことで得られるメリットを紹介します。
本業だけでは得られない人脈・経験を獲得できる
一社に長く勤めていると、どうしても人間関係や業務内容は固定化しがちです。しかし、副業で異なる業界・職種へ飛び込めば、普段接点のない人々との出会いが生まれます。
たとえば、スタートアップ支援や地域貢献活動に参加すると、経営者やクリエイターなど、多様なバックグラウンドを持つ人々と協働することになります。自身の視野を広げるだけでなく、将来のビジネスチャンスにつながる貴重な財産となるでしょう。
社外に信頼できるネットワークを築くことは、組織に依存しないキャリアの基盤となるはずです。
収入源の多様化によりリスクを分散できる
変化の激しい現代において、収入源を多様化させることでリスクを分散させることが可能です。
本業の業績悪化や予期せぬリストラ、自身の体調不良など、フルタイムではたらけなくなる可能性はゼロではありません。その際、月数万円でも独自の収入源があれば、精神的・経済的な「安定剤」になります。
また、給与以外に「自分の力で稼ぐ」という経験は、お金に対する漠然とした不安を払拭することにも直結します。
本業にも活かせる新たな視点・スキルを身につけられる
副業での学びは、本業のパフォーマンス向上に直結します。HiProが実施した調査では、副業経験者の57%が副業によってやりがいやモチベーションが上がったと回答しています。
また、その理由として、51.3%が「新たな視点が生まれた・視野が広がった」、39.9%が「役立つスキルや生産性の向上につながった」と回答しています。

出典:副業がもたらす仕事への意識変化に関する実態調査(HiPro)
たとえば、営業職の人がマーケティングの副業をすることで、顧客獲得のプロセスを俯瞰できるようになり、本業の提案力が向上するといった相乗効果が期待できます。
自分の好きな仕事・興味のある仕事にチャレンジできる
「今の仕事は安定しているが、本当にやりたいことではない」と葛藤を抱く人は少なくありません。
パーソル総合研究所のデータでは、副業を始める理由として「本業では自分の好きな仕事ができないから」と回答した割合は20代で45.1%となっています。

出典:第四回副業の実態・意識に関する定量調査(パーソル総合研究所)
副業であれば、生活基盤は本業で確保しつつ、情熱を注げる分野に挑戦して精神的な充実感を得られます。軌道に乗れば、将来的に本業へシフトするキャリアチェンジも可能です。
副業に取り組むことで発生するリスクと対策
多くのメリットがある一方で、副業には無視できないリスクも存在します。安易なスタートは、本業への支障や法的なトラブルを招きかねません。ここでは、開始前に必ず押さえておくべきリスクと、具体的な対策を解説します。
休息が取れず本業のパフォーマンスが低下する可能性がある
オーバーワークによる健康被害と本業への悪影響には、特に注意が必要です。
平日の夜や休日を副業に充てれば、当然ながら休息時間は減ります。疲労が蓄積し、本業での評価を落としてしまっては元も子もありません。
あらかじめ副業に使う時間の上限を決め、無理のないスケジュール管理を徹底することが大切です。「休むことも仕事の一部」と心得て、自分のキャパシティを超えない範囲で案件を受注しましょう。
副業所得が20万円を超えると確定申告をする必要がある
副業で得た収入によっては、税務上の手続きが必要です。会社員の場合、原則として副業の年間所得が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。ポイントは「売り上げ(収入)」ではなく、必要経費を差し引いた「所得」である点です。
無申告は「無申告加算税」や「延滞税」などのペナルティ対象となるため、帳簿付けと領収書の保管は習慣化してください。
なお、所得が20万円以下で確定申告が不要でも、住民税の申告は別途必要になります。自治体ごとに対応が異なる可能性があるため、居住地の自治体へ確認しましょう。
出典:確定申告が必要な方(国税庁)
出典:No.2024 確定申告を忘れたとき(国税庁)
契約内容が曖昧で、想定外の業務が発生する恐れがある
業務委託契約の副業には、労働基準法が適用されないケースが一般的です。そのため、業務範囲や報酬条件、納期を明確にしないと、なし崩し的に業務が増える「スコープクリープ」に陥る恐れがあります。
取り決めを実施する際は、口約束ではなく契約書や発注書を取り交わしましょう。トラブルを未然に防ぐためには、業務内容の線引きを明確にし、追加業務の報酬規定も定めておくことが重要です。
競業避止義務・秘密保持義務に違反してトラブルになるリスクがある
本業と同業種で副業を行う際、特に注意が必要なのが「競業避止義務」と「秘密保持義務」です。
本業で得た顧客リストや独自のノウハウ、機密情報を副業で流用すれば、会社の利益を損なう背信行為になり得ます。懲戒処分や損害賠償の対象にもなり得るため、注意が必要です。たとえ悪意がなくとも、情報の取り扱いには細心の注意を払わなければなりません。
まずは本業の就業規則を熟読し、競業禁止規定に抵触しないかを確認しましょう。少しでも懸念がある場合は、会社へ事前に相談しておくことが大切です。
本業のスキルを活かせるおすすめの副業例
副業で早期に成果を出すには、未経験分野での「ゼロスタート」ではなく、本業の知見を活かせる領域で勝負することが重要です。特にハイクラス層において、専門性はそのまま高単価なサービスになります。
ここでは、ビジネス職種のスキルを活かしやすく、かつ市場価値の高い副業例を紹介します。自身のキャリアと照らし合わせ、可能性を探ってみてください。
専門分野のコンサルティング・アドバイザー
専門分野のコンサルティング・アドバイザーは、本業の高度な専門知識で、企業の課題解決を支援する仕事です。労働力不足が顕著な現在、人事・財務・広報・IT導入など、特定領域に特化した「スポットコンサル」の需要は高まっています。
実務作業そのものより、戦略立案や壁打ち相手としてのアドバイスが主な役割です。短時間でも高いバリューを発揮でき、自分の知見が他社で通用するかを試す機会にもなります。
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マーケティング支援(戦略立案・分析)
インターネット広告市場の増加に伴い、Web広告運用やSEO、SNS戦略など、集客・売り上げ向上に直結する支援は需要が絶えません。
マーケティング支援は、単なる作業代行ではなく、データ分析に基づく改善提案や、全体のマーケティング設計を描ける人材は希少価値が高い存在です。成果が数字で見えやすく、実績をポートフォリオ化して次の案件につなげやすいのも魅力といえるでしょう。
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外部PM・PMO支援
プロジェクトマネージャー(PM)やPMOの経験は、副業市場でも需要が高いです。
新規事業やシステム開発の現場では、進行・課題管理を適切に行える人材が不足していることが理由として挙げられます。週1回の定例会参加やチャット対応だけでも、推進役として十分に貢献できるでしょう。
全体を俯瞰してチームを動かすスキルは汎用性が高く、業界を問わず安定して案件を獲得できる職種の一つです。
セミナー・研修講師
自身の専門分野をテーマに、セミナーや企業研修へ登壇する仕事です。新人研修から管理職向け、特定スキルの勉強会まで、ニーズは多岐にわたります。また、「教える」プロセスを通じて知識が体系化され、自身の理解も深まります。
人前で話すプレゼンテーション能力の向上という、副次的効果も見逃せません。
営業代行
優れた商材を持ちながら、営業リソースが不足している企業の営業を代行する役割です。営業戦略の立案やクロージング、資料のブラッシュアップなど、高度なスキルが求められます。
特に特定業界への太いパイプや人脈があれば、ビジネスマッチングだけでも成果報酬を得られる可能性があるでしょう。営業力に自信があるなら、成果次第で高収入を狙える有力な選択肢です。
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社外CHRO
企業の人事責任者として、組織課題に向き合う仕事です。採用計画の策定や評価制度の構築、カルチャー作りなど、経営に近い視点で仕事を行います。
企業側にとっても、フルタイム雇用が難しいプロフェッショナルの知見を必要な分だけ借りられるメリットは大きいでしょう。経営陣との対話を通じ、将来的にCHROや経営層を目指すための視座を養えます。
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動画編集
企業のPR動画やYouTubeチャンネルの編集、採用向け動画の制作などを行う仕事です。
ビジネスシーンでの動画活用が進む昨今、単なる「見栄え」以上に、ブランドを守り効果的に情報を伝える編集力が問われています。マーケティング視点を持った編集ができれば、重宝されやすくなるでしょう。
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翻訳
海外ニュースや契約書、技術資料を翻訳する業務です。AI翻訳が進化しても、ビジネス文書特有のニュアンスや専門用語の解釈には、依然として「人の手」が不可欠です。
特に金融・医療・IT・法務などの専門知識と語学力を掛け合わせれば、高単価案件の受注が可能です。常にグローバル情報に触れ、最先端のトレンドをキャッチアップできる点も大きな利点といえるでしょう。
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副業で成功するために大切な5つのこと
副業を始めたものの、「稼げない」「疲れるだけ」で終わってしまうケースは後を絶ちません。継続的に成果を出し、キャリアを飛躍させるには、適切なマインドセットと戦略が不可欠です。
ここでは、副業で成功するために大切な5つのことを紹介します。
副業の目的とゴールを明確にする
「なぜ副業をするのか」という目的が曖昧だと、判断軸がブレてしまいます。「月5万円の収入アップ」が目的なのか「将来の独立に向けたスキルアップ」が目的なのかによって、選ぶべき仕事もはたらき方も異なります。まずは「副業を通じてどうなりたいか」というゴールを設定することが大切です。
そのうえで、収入重視なら即金性、スキル重視なら経験が積める案件を選びましょう。明確な目的こそが、困難に直面した際のモチベーション維持につながります。
小さく始めて検証を繰り返す
最初から完璧を目指し、高額な機材や大量の時間を投下するのは危険です。リスクを抑えて検証する「スモールスタート」を目指しましょう。
実際に動けば、「意外と時間がかかる」「この作業は好きではない」といったリアルな気づきが得られます。軌道修正を繰り返しながら、自分に合ったスタイルを確立することが大切です。
本業とのバランスを取る
副業はあくまで「本業あってのもの」である点を忘れないようにしましょう。熱中するあまり本業がおろそかになり、評価を下げてしまっては意味がありません。
繁忙期は副業をセーブするなど、総量のコントロールも必須です。また、本業の知見を副業へ、副業での気づきを本業へ還元する意識も持ちましょう。
本業と副業を切り離して考えるのではなく、相互に高め合うバランスを見つけることが重要です。
スキルの掛け算を意識する
単一スキルだけでなく、複数を掛け合わせることで市場価値は跳ね上がります。
「営業×マーケティング」「人事×IT」など、異なる領域を組み合わせれば、代替不可能な人材になれるでしょう。副業は、本業では得られない「もう一つのタグ」を獲得する絶好の機会です。
まずは、すでに保有しているスキルにどのような要素を足せば希少性が増すかを考えましょう。戦略的な「掛け算」が増えるほど、キャリアはよりユニークになるはずです。
信頼と実績を積み上げる
クライアントからの信頼と実績を積み上げることも重要です。副業といえど、クライアントから見れば「プロへの発注」と同じです。納期遵守・即レス・期待以上の品質など、ビジネスの基本の徹底は欠かせません。
地道に信頼を積み重ねれば、リピートや紹介につながりやすくなります。目先の利益より「信用」を稼ぐ意識を大切にしましょう。
副業に関するよくある質問
副業を検討している人から寄せられることの多い疑問について回答します。制度上の細かいルールや定義についての不安を解消しておきましょう。
Q1.アルバイトやパートも副業に含まれる?
アルバイトやパートも副業に含まれます。本業以外の雇用契約に基づいてはたらく場合も、立派な「副業」です。
ただし、多くの企業が懸念するのは長時間労働による本業への影響です。アルバイトやパートは時間の拘束が強く体力的な負担も大きいため、スケジュール管理には一層の注意が求められます。
Q2.公務員でもできる副業はある?
公務員は法律(国家公務員法・地方公務員法)により、原則として副業が禁止されています。「職務専念義務」や「信用失墜行為の禁止」がその理由です。
しかし、全面禁止ではありません。国家公務員の自営兼業制度について「職員の有する知識・技能をいかした事業」及び「社会貢献に資する事業」を承認可能とするなどの見直しが行われ、令和8年4月1日より施行されると人事院が発表しています。
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【弁護士監修】公務員の副業は解禁された?許可範囲・できること・服務規律まで徹底解説
副業への理解を深めて、キャリアの拡張を目指そう
本記事では、副業の定義から最新の動向、具体的なメリット・リスクまでを解説してきました。
副業は、変化の激しい時代において、自分のキャリアを守るための強力な武器となります。「会社という看板」を外したとき、自分には何ができるのかを考え、小さな行動を起こすことで、あなたの可能性は大きく広がるでしょう。
まずは、自分の保有スキルを棚卸しすることから始めてみましょう。そして、会社の就業規則を確認し、リスクのない範囲で最初の一歩を踏み出すことが大切です。
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