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フリーランスWebデザイナーの実態とは?案件獲得方法や将来性を解説

フリーランスwebデザイナーのイメージ画像

「Webデザイナーは時間や場所に縛られず、自由にはたらけるイメージがあるけれど、本当?」「高収入は本当に可能?」と、Webデザイナーとして独立、成功を夢見ている反面、現実は甘くないのではと疑問に思う人は多いのではないでしょうか。

本記事では、フリーランスWebデザイナーのリアルな実態から、生き残るための戦略、必須スキル、税金対策まで、成功への道標を解説します。本記事を参考に、ぜひフリーランスWebデザイナーとしてのキャリアアップを目指しましょう。

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フリーランスWebデザイナーの厳しい現実?メリット・デメリットを徹底解剖

フリーランスWebデザイナーというはたらき方に憧れを抱く一方で、本当にうまくいくのか不安に感じている人もいるのではないでしょうか。時間や場所に縛られない自由なはたらき方、高収入…そんな魅力的な言葉の裏には、厳しい現実が潜んでいるかもしれません。ここでは、フリーランスWebデザイナーのリアルな実態を、メリットとデメリットの両側面から徹底的に解剖していきます。

理想と現実のギャップ:フリーランスWebデザイナーの実態

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、相応の努力と覚悟が不可欠です。まず、会社員時代と異なり、仕事は自分で獲得する必要があります。営業、交渉、契約、請求書の作成など、デザイン以外の業務もこなさなければなりません。また、会社員時代で固定給を得られていたときと比べて収入は不安定になりがちで、スキルアップを怠ると、徐々に仕事が減ってしまう可能性もあります。

実際にフリーランスWebデザイナーとして活動している人の中には「仕事が全くない時期があった」「収入が不安定で生活が苦しかった」などの経験を持つ人も珍しくありません。現在活躍しているフリーランスWebデザイナーは、そうした苦労を乗り越え、努力を継続してきた人たちなのです。フリーランスWebデザイナーの現実として、収入面や仕事面での不安定さがあることは否めません。

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時間と場所の自由?メリットの裏に隠された注意点

「時間と場所の自由」は、フリーランスのメリットとしてよく挙げられがちです。確かに、はたらく時間や場所を自分で決められるのは大きな魅力です。しかし、それは同時に自己管理能力が問われるということでもあります。

自宅で仕事をする場合、オンオフの切り替えが難しく、仕事とプライベートの区別があいまいになる可能性があります。自己管理ができていないと納期に追われ、深夜まで作業することが常態化してしまうことも考えられるでしょう。

さらに、「時間と場所の自由」は、孤独感を生む可能性もあります。会社員時代のように、同僚に相談したり、雑談したりする機会が減るため、孤独を感じやすいのです。特に、未経験からフリーランスになった場合、相談できる人が周りにいないため、不安を感じることも多いでしょう。

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安定収入は夢?フリーランスWebデザイナーの収入事情

フリーランスWebデザイナーの収入は、スキル、経験、実績、そして営業力によって大きく左右されます。実績が少ないうちは、単価の低い仕事しか受注できず、生活費を稼ぐのも難しいかもしれません。

しかし、スキルアップを続け、実績を積み重ねることで、高単価の仕事を受注できるようになり、収入を大幅にアップさせることも可能です。最新のデザイントレンドを学び、新しいスキルを習得し、積極的に営業活動を行うことで、安定した収入を得られるようになるでしょう。

なお、HiPro Techの調査によると、Webデザイナーの平均月額単価は711,385円(2024年の1年間に「HiPro Tech」が受領した案件の職種別月額単価の平均)です。

出典:ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング~2024年の市場動向と2025年の展望~(HiPro Tech)

ただ、上記はあくまで平均月額単価です。自身のスキルを高めることで、より高収入も目指せるため、最新のデザイントレンドや新しいスキルを積極的に習得しましょう。

Webデザインの未来とフリーランスの可能性:生き残るための戦略

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、時代の変化を敏感に察知し、常に戦略をアップデートしていく必要があります。ここでは、Webデザイン業界の未来予測、生き残るための差別化戦略、市場価値を高めるスキル、そしてSNS活用について解説します。

AIの進化で仕事はなくなる?Webデザイン業界の未来予測

近年、AI技術の進化は目覚ましく、Webデザイン業界にも大きな影響を与えています。AIによるWebデザインツールが登場し、簡単なWebサイトであればAIが自動で生成することも可能になってきました。「AIにWebデザイナーの仕事が奪われるのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、AIはあくまでツールであり、人間の創造性や感性を完全には代替できません。AIが得意とするのは、ルーチン化された作業や業務の効率化ですが、近年ではデザインのコンセプトを提案したり、ユーザーの傾向を分析したりと、より高度な判断や創造的な領域にも対応できるようになりつつあります。それでもなお、ユーザーの感情に寄り添った細やかな表現や、状況に応じた柔軟なアイデアの発想といった点では、人間ならではの感性が重要な役割を担っています。

むしろ、AIを積極的に活用することで、Webデザイナーはより創造的な仕事に集中できるようになります。たとえば、AIにデザインの初期段階を任せ、その結果を基に、細部の調整や独自のアイデアを加えていくといった使い方が考えられます。AIを使いこなすWebデザイナーこそ、これからの時代に求められる存在といえるでしょう。

長く活躍できるWebデザイナーの条件:差別化戦略とは

フリーランスWebデザイナーとして長く活躍したいなら、他のデザイナーとの差別化を図ることが重要です。デザインスキルだけでは、価格競争に巻き込まれ利益を出しづらくなり、疲弊してしまう可能性があります。そこで、独自の強みを打ち出し、付加価値を提供することで、選ばれるWebデザイナーを目指しましょう。

差別化戦略の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 特定の業界・分野に特化する(例:医療系Webデザイン、ECサイト構築)
  • UI/UXデザインに強みを持つ
  • Webマーケティングの知識を習得する
  • デザインだけでなく、コーディングもできる
  • 英語などの語学力を活かして、海外案件を獲得する
  • 課題を発見し解決方法を設計するスキルをつける
  • AIを使いこなす力を習得する

自分の得意なことや興味のあることを掛け合わせることで、独自の強みを見つけられます。また、常に最新のトレンドをキャッチアップし、新しい技術や知識を習得することも、差別化につながります。

Webデザイン以外のスキルも必要?市場価値を高めるには

Webデザイナーとしての市場価値を高めるためには、Webデザイン以外のスキルも習得することが重要です。デザインスキルに加えて、以下のようなスキルを身につけることで、より幅広いニーズに対応できるようになり、高単価案件を獲得しやすくなります。

コーディングスキル

HTMLやCSS、JavaScriptなどコーディングのスキルがあれば、デザインだけでなく、Webサイトの構築もできるようになります。

Webマーケティングスキル

SEO、リスティング広告、SNSマーケティングなどの知識があれば、Webサイトの集客やコンバージョン率向上に貢献できます。

UI/UXデザインスキル

ユーザーの視点に立ち、使いやすく、魅力的なWebサイトをデザインするスキルは、ますます重要になっています。

コンテンツ作成スキル

Webサイトに掲載する文章や写真、動画などのコンテンツを作成するスキルも、Webデザイナーにとって有益なスキルです。

コミュニケーションスキル

クライアントの要望を正確に理解し、的確な提案を行うためには、高いコミュニケーションスキルが不可欠です。

これらのスキルをバランス良く習得することで、Webデザイナーとしての市場価値を高め、より多くのチャンスを掴めるでしょう。

フリーランスWebデザイナーこそSNSを活用すべき理由

SNSは、フリーランスWebデザイナーにとって強力な集客ツールです。SNSを活用することで、自分の作品を多くの人に見てもらい、認知度を高められます。また、クライアントとのコミュニケーションや情報交換の場としても活用できます。

SNSで発信する際には、以下の点に注意しましょう。

ターゲット層を明確にする

誰に向けて発信するのかを明確にすることで、効果的な情報発信ができます。

自分の強みをアピールする

自分の得意なことや実績を積極的にアピールしましょう。

質の高いコンテンツを発信する

デザインのTipsや業界のトレンドなど、価値のある情報を提供することで、フォロワーを増やせます。

積極的に交流する

他のデザイナーやクライアントと積極的に交流することで、新しい仕事のチャンスが生まれることがあります。

SNSを上手に活用することで、フリーランスWebデザイナーとしての活動を大きく飛躍できるでしょう。

フリーランスWebデザイナーが陥りやすい5つの落とし穴と対策

フリーランスWebデザイナーとして活動を開始したものの、思い描いていた理想とは裏腹に、さまざまな困難に直面するケースは少なくありません。ここからは、フリーランスWebデザイナーが陥りやすい5つの落とし穴と、その対策について解説します。これらの落とし穴を事前に理解し、対策を講じることで、より安定してフリーランスとして活動できるでしょう。

営業スキル不足:「案件を獲得できない」を解決する方法

Webデザインのスキルはあっても、営業スキルが不足しているために、なかなか仕事を受注できないというケースはよくあります。フリーランスは、会社員と違って自分で仕事を探し、獲得しなければなりません。効果的な営業戦略を身につけることが、安定した収入を得るための第一歩です。

ポートフォリオの充実

自分のスキルをアピールできるポートフォリオは、営業活動の生命線です。実績のあるWebサイトやデザインを掲載し、クライアントに自分の実力を効果的に伝えましょう。

SNSの活用

 SNSを活用し、自分の作品を発信したり、Webデザインに関する情報を共有したりすることで、潜在的なクライアントとの接点を増やしましょう。

クラウドソーシングサイトの活用

クラウドソーシングサイトは、初心者でも比較的簡単に仕事を受注できるため、実績作りにおすすめです。積極的に応募し、実績と評価を積み重ねていきましょう。

知り合いからの紹介

前職の同僚や友人など、知り合い経由で仕事やクライアントを紹介してもらえるチャンスもあるでしょう

営業代行サービスの利用

本当に営業が苦手な場合は、営業代行サービスを利用する手段もあります。専門の営業担当者が、あなたの代わりに仕事を探してきてくれます。

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、積極的に行動し、さまざまな方法で営業活動を行うことが重要です。

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フリーランスの案件獲得術|高単価案件の探し方や長期で受注するための方法を解説

価格設定の失敗:高単価案件の獲得を目指すには

実績がないうちは、どうしても価格を安く設定してしまいがちです。しかし、安易な安売りは、自分の価値を下げるだけでなく、疲弊する原因にもなります。適正な価格設定をすることで、自分のスキルや時間に見合った対価を得られ、長く安定してはたらき続けることが可能になります。結果として、質の高い仕事を提供しやすくなり、信頼やリピートにもつながっていくでしょう。

相場を把握する

Webデザインの相場を把握し、自分のスキルや経験に見合った価格を設定しましょう。

料金体系を明確にする

時間単価、ページ単価、プロジェクト単価など、料金体系を明確にすることで、クライアントに安心して依頼してもらえます。

付加価値をつける

デザインスキルだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)対策やマーケティングの知識など、付加価値をつけることで、価格を高く設定できる可能性が高まります。

値下げ交渉に振り回されない

無理な値下げ交渉には、慎重に対応することが大切です。自身のスキルや経験にふさわしい価格を意識しましょう。

実績を積む

実績を積むことで、自分の価値を証明できます。実績が増えれば、自然と価格を上げられるでしょう。

安易な安売りは一時的な解決策にしかなりません。長期的な視点で、自分の価値を高め、適正な価格で仕事を受注できるようなることを目指しましょう。

納期遅延:信頼を失う原因と対策

フリーランスにとって、納期を守る姿勢は重要です。納期遅延は、クライアントからの信頼を失うだけでなく、契約解除や損害賠償請求につながる可能性もあります。納期を守るための対策を徹底しましょう。

スケジュール管理を徹底する

タスク管理ツールなどを活用し、スケジュール管理を徹底しましょう。

余裕を持った納期を設定する

予期せぬトラブルに備え、余裕を持った納期を設定しましょう。

進捗状況をこまめに報告する

クライアントに、進捗状況をこまめに報告することで、安心感を与えられます。

問題が発生したらすぐに連絡する

納期に間に合わない可能性がある場合は、すぐにクライアントに連絡し、状況を説明しましょう。

体調管理に気をつける

体調不良は、納期遅延の大きな原因となります。日頃から体調管理に気をつけ、無理のないスケジュールで仕事を進めましょう。

納期を守ることは、フリーランスとしての信頼を築く上で重要な要素の一つです。常に納期を意識し、計画的に仕事を進めるように心がけましょう。

契約トラブル:事前に防ぐための注意点

フリーランスは、会社員と違って自分で契約を結ぶ必要があります。契約内容を十分に理解せずに契約してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。契約トラブルを未然に防ぐために、以下のような点に注意しましょう。

注意点の例

契約書を作成する

口約束だけでなく、必ず契約書を作成しましょう。

契約内容をよく確認する

契約内容をよく確認し、不明な点があれば必ず質問しましょう。

著作権について明確にする

著作権の帰属について、契約書に明記しましょう。

報酬の支払い条件を確認する

報酬の支払い条件(支払い時期、支払い方法など)

契約解除の条件を確認する

契約解除の条件を契約書に明記しましょう。

弁護士に相談する

契約内容に不安がある場合は、弁護士に相談しましょう。

契約は、フリーランスとしての権利を守るための重要な手段です。契約内容を十分に理解し、納得した上で契約するように心がけましょう。

スキルアップの停滞:成長を続けるための秘訣

Webデザインの技術は常に進化しています。スキルアップを怠ると、時代とのギャップが広がり、徐々に自身のニーズが減ってしまう可能性があります。常に新しい技術を学び、スキルアップを続けることが、フリーランスとして生き残るための秘訣です。

Webデザインに関する情報を常に収集する

Webデザインに関するブログやニュースサイトを定期的にチェックし、最新のトレンドを把握しましょう。

オンライン学習プラットフォームを活用する

オンライン学習プラットフォームを活用し、新しい技術を学びましょう。

セミナーや勉強会に参加する

Webデザインに関するセミナーや勉強会に参加し、他のWebデザイナーと交流しましょう。

資格取得を目指す

Webデザインに関する資格取得を目指すことで、自分のスキルを証明できます。

積極的に新しい技術を試す

積極的に最新のデザインツールを使用したり、AIなどの新機能を実際の制作に取り入れたりすることで、より実践的なスキルが身につきます。

スキルアップは、フリーランスWebデザイナーにとって、必要な投資です。常に向上心を持ち、学び続ける姿勢を大切にしましょう。

フリーランスWebデザイナーに資格は必要?取得のメリット・デメリット

実力主義の世界で資格がどのように影響するのか、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

資格なしでも活躍できる?実力主義の世界

Webデザイン業界は、実力主義の世界です。資格の有無よりも、実際にどれだけのスキルを持っているか、どのような成果物を制作できるかが重要視されます。

ただ、資格を取得することで、体系的な知識を習得し、一定レベルのスキルを証明できます。また、資格は就職活動や転職活動において、自己アピールの材料としても活用できます。

資格取得のメリット:信頼性向上、スキルの証明

Webデザイン関連の資格を取得することには、以下のようなメリットがあります。

信頼性の向上

クライアントや企業に対して、一定の知識やスキルを持っていることの証明になります。特に、実績が少ない場合は、資格が信頼性を高める要素となります。

スキルの証明

資格取得の過程で、Webデザインに関する基礎知識や応用スキルを体系的に学べます。資格を取得することでスキルの証明となり、就職や転職活動での自己PRの材料となります。

案件獲得の幅が広がる

一部の案件では、特定の資格保有者を応募条件としている場合があります。資格を取得することで、応募できる案件の幅が広がる可能性があります。

資格取得のデメリット:時間と費用、実務との乖離

一方で、Webデザイン関連の資格取得には、下記のようなデメリットも存在します。

時間と費用の負担

資格取得には、学習時間や受験費用がかかります。特に、はたらきながら資格取得を目指す場合は、時間管理が重要になります。

実務との乖離

資格試験の内容が、必ずしも実務で役立つとは限りません。資格取得のための勉強が、実際のWebデザイン業務に直結しない場合もあります。

資格取得が目的化する

資格取得にばかり気を取られ、本来の目的であるWebデザインスキルの向上が疎かになってしまう可能性があります。

資格の勉強は正確な知識を効率よく身に付けられるため、デザイン経験が浅かったり独学で知識の確かさに自信がなかったりする人にはおすすめです。

フリーランスWebデザイナーの税金対策と確定申告

フリーランスは会社員とは異なり、自分で税金を管理し、申告する必要があります。「難しそう」と後回しにせず、しっかりと対策しましょう。

知っておくべき税金の基礎知識:所得税、住民税、消費税

フリーランスWebデザイナーが知っておくべき税金は主に以下の3つです。

所得税

1月1日から12月31日までの所得に対して課税される税金です。所得金額に応じて税率が変動する累進課税制度が導入されています。

住民税

都道府県民税と市町村民税を合わせたもので、前年の所得に応じて課税されます。所得税と同様に、確定申告の内容に基づいて税額が決定されます。

消費税

商品やサービスの消費に対して課税される税金です。フリーランスの場合、消費税の納税義務は、原則として「2年前(基準期間)」の課税売上高が1,000万円を超えるかどうかで判断されます。また、設立後2年以内の事業者などは「特定期間(前年1月1日~6月30日)」の課税売上高または給与等支払額が1,000万円を超える場合にも、課税事業者になる可能性があります。さらに、フリーランス自ら「消費税課税事業者選択届出書」を提出した場合も納税義務が生じます。

出典:国税庁(所得税のしくみ消費税のしくみ

これらの税金は、会社員時代には給与から天引きされていましたが、フリーランスになると自分で計算し、納付する必要があります。それぞれの税金の仕組みを理解し、計画的に準備することが大切です。

節税対策は必須!経費として認められるもの、認められないもの

節税は、フリーランスWebデザイナーにとって重要な課題です。経費を正しく計上することで、課税対象となる所得を減らし、税金を抑えられます。

Webデザイナーが経費として計上できる主なものは以下の通りです。

仕事で使用するパソコン、ソフトウェア、周辺機器
などの購入費用

業務に必要なものであれば、経費としてとして計上できます。10万円未満の備品は「消耗品費」として一括経費化が可能です。10万円以上かつ20万円未満の備品は「一括償却資産」として、3年間で均等に経費化できます。20万円以上なら「減価償却費」として耐用年数に基づいて計上可能です。

通信費

インターネット回線料金、携帯電話料金など、業務で使用する割合に応じて計上できます。

交通費

クライアントとの打ち合わせやセミナー参加などの交通費は、経費として認められます。

書籍代、セミナー参加費

スキルアップや情報収集のために購入した書籍や参加したセミナーの費用も経費になります。

事務所家賃、光熱費

自宅を事務所として使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費として計上できます。

広告宣伝費

WebサイトやSNSでの広告費用、名刺作成費用なども経費として認められます。

接待交際費

クライアントとの飲食代や贈答品代など、業務に必要な範囲で計上できます。

出典:国税庁(No.2100 減価償却のあらまし)

ただし、プライベートで使用するものと業務で使用するものが混同している場合は、業務で使用する割合を合理的に説明できるようにする必要があります。また、領収書や請求書などの証拠書類を保管しておくことが重要です。

確定申告の流れをわかりやすく解説

確定申告は、1月1日から12月31日までの所得を計算し、税務署に申告する手続きです。フリーランスWebデザイナーの場合、原則として毎年2月16日から3月15日(※)の間に確定申告を行う必要があります。
※年によって変動する可能性があります。国税庁のHPで確認するようにしましょう。

確定申告の流れは以下の通りです。

1.所得の計算

1年間の売り上げから必要経費を差し引き、所得を計算します。

2.必要書類の準備

確定申告書、源泉徴収票、経費の領収書などを準備します。

3.確定申告書の作成

国税庁のホームページや確定申告ソフトを利用して、確定申告書を作成します。

4.確定申告書の提出

税務署に郵送または持参して提出します。e-Taxを利用すれば、オンラインで提出することも可能です。

5.納税

所得税を納付します。振込、クレジットカード、口座振替など、さまざまな方法で納付できます。

確定申告は、初めて行う際には難しく感じるかもしれませんが、国税庁のホームページや確定申告ソフトの案内に従って進めれば、比較的スムーズに行えます。また、税理士の相談サービスを利用するのも有効です。

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【税理士監修】フリーランスは確定申告が必要?ケース別の判断基準やメリット、やり方を解説

まとめ|フリーランスWebデザイナーについて理解を深め、あなたらしいはたらき方を実現しよう!

フリーランスWebデザイナーには自由や高収入といった華やかなイメージがある一方で、実際には厳しい現実と向き合う覚悟が必要です。スキルの習得や自己管理、営業力まで、総合力が問われます。 

しかし、努力を惜しまず成長を続けることで、理想のはたらき方を実現することも決して夢ではありません。時代の変化に柔軟に対応し、自分だけの強みを磨き上げていきましょう。

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