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フリーランスWebデザイナーのリアルは?収入事情や失敗例・案件獲得方法を解説

フリーランスwebデザイナーのイメージ画像

「Webデザイナーは時間や場所に縛られず、自由にはたらけるイメージがあるけれど、本当?」「高収入は本当に可能?」と、Webデザイナーとして独立、成功を夢見ている反面、現実は甘くないのではと疑問に思う人は多いのではないでしょうか。

本記事では、フリーランスWebデザイナーのリアルな実態から、生き残るための戦略、必須スキル、税金対策まで、成功への道標を解説します。本記事を参考に、ぜひフリーランスWebデザイナーとしてのキャリアアップを目指しましょう。

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フリーランスWebデザイナーの現実は厳しい?メリット・デメリットを徹底解剖

フリーランスWebデザイナーというはたらき方に憧れを抱く一方で、本当にうまくいくのか不安に感じている人もいるのではないでしょうか。時間や場所に縛られない自由なはたらき方、高収入…そんな魅力的な言葉の裏には、厳しい現実が潜んでいるかもしれません。ここでは、フリーランスWebデザイナーのリアルな実態を、メリットとデメリットの両側面から徹底的に解剖していきます。

理想と現実のギャップ:フリーランスWebデザイナーの実態

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、相応の努力と覚悟が不可欠です。まず、会社員時代と異なり、仕事は自分で獲得する必要があります。営業、交渉、契約、請求書の作成など、デザイン以外の業務もこなさなければなりません。また、会社員時代で固定給を得られていたときと比べて収入は不安定になりがちで、スキルアップを怠ると、徐々に仕事が減ってしまう可能性もあります。

実際にフリーランスWebデザイナーとして活動している人の中には「仕事が全くない時期があった」「収入が不安定で生活が苦しかった」などの経験を持つ人も珍しくありません。現在活躍しているフリーランスWebデザイナーは、そうした苦労を乗り越え、努力を継続してきた人たちなのです。フリーランスWebデザイナーの現実として、収入面や仕事面での不安定さがあることは否めません。

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時間と場所の自由?メリットの裏に隠された注意点

「時間と場所の自由」は、フリーランスのメリットとしてよく挙げられがちです。確かに、はたらく時間や場所を自分で決められるのは大きな魅力です。しかし、それは同時に自己管理能力が問われるということでもあります。

自宅で仕事をする場合、オンオフの切り替えが難しく、仕事とプライベートの区別があいまいになる可能性があります。自己管理ができていないと納期に追われ、深夜まで作業することが常態化してしまうことも考えられるでしょう。

さらに、「時間と場所の自由」は、孤独感を生む可能性もあります。会社員時代のように、同僚に相談したり、雑談したりする機会が減るため、孤独を感じやすいのです。特に、未経験からフリーランスになった場合、相談できる人が周りにいないため、不安を感じることも多いでしょう。

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安定収入は夢?フリーランスWebデザイナーの収入事情

フリーランスWebデザイナーの収入は、スキル、経験、実績、そして営業力によって大きく左右されます。実績が少ないうちは、単価の低い仕事しか受注できず、生活費を稼ぐのも難しいかもしれません。

しかし、スキルアップを続け、実績を積み重ねることで、高単価の仕事を受注できるようになり、収入を大幅にアップさせることも可能です。最新のデザイントレンドを学び、新しいスキルを習得し、積極的に営業活動を行うことで、安定した収入を得られるようになるでしょう。

なお、HiPro Techの調査によると、Webデザイナーの平均月額単価は711,385円(2024年の1年間に「HiPro Tech」が受領した案件の職種別月額単価の平均)です。

出典:ITフリーランスエンジニアの平均月額単価ランキング~2024年の市場動向と2025年の展望~(HiPro Tech)

ただ、上記はあくまで平均月額単価です。自身のスキルを高めることで、より高収入も目指せるため、最新のデザイントレンドや新しいスキルを積極的に習得しましょう。

Webデザインの未来とフリーランスの可能性は?生き残るための戦略を解説

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、時代の変化を敏感に察知し、常に戦略をアップデートしていく必要があります。ここでは、Webデザイン業界の未来予測、生き残るための差別化戦略、市場価値を高めるスキル、そしてSNS活用について解説します。

AIの進化で仕事はなくなる?Webデザイン業界の未来予測

近年、AI技術の進化は目覚ましく、Webデザイン業界にも大きな影響を与えています。AIによるWebデザインツールが登場し、簡単なWebサイトであればAIが自動で生成することも可能になってきました。「AIにWebデザイナーの仕事が奪われるのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、AIはあくまでツールであり、人間の創造性や感性を完全には代替できません。AIが得意とするのは、ルーチン化された作業や業務の効率化ですが、近年ではデザインのコンセプトを提案したり、ユーザーの傾向を分析したりと、より高度な判断や創造的な領域にも対応できるようになりつつあります。それでもなお、ユーザーの感情に寄り添った細やかな表現や、状況に応じた柔軟なアイデアの発想といった点では、人間ならではの感性が重要な役割を担っています。

むしろ、AIを積極的に活用することで、Webデザイナーはより創造的な仕事に集中できるようになります。たとえば、AIにデザインの初期段階を任せ、その結果を基に、細部の調整や独自のアイデアを加えていくといった使い方が考えられます。AIを使いこなすWebデザイナーこそ、これからの時代に求められる存在といえるでしょう。

長く活躍できるWebデザイナーの条件:差別化戦略とは

フリーランスWebデザイナーとして長く活躍したいなら、他のデザイナーとの差別化を図ることが重要です。デザインスキルだけでは、価格競争に巻き込まれ利益を出しづらくなり、疲弊してしまう可能性があります。そこで、独自の強みを打ち出し、付加価値を提供することで、選ばれるWebデザイナーを目指しましょう。

差別化戦略の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 特定の業界・分野に特化する(例:医療系Webデザイン、ECサイト構築)
  • UI/UXデザインに強みを持つ
  • Webマーケティングの知識を習得する
  • デザインだけでなく、コーディングもできる
  • 英語などの語学力を活かして、海外案件を獲得する
  • 課題を発見し解決方法を設計するスキルをつける
  • AIを使いこなす力を習得する

自分の得意なことや興味のあることを掛け合わせることで、独自の強みを見つけられます。また、常に最新のトレンドをキャッチアップし、新しい技術や知識を習得することも、差別化につながります。

市場価値を高めるために必要なWebデザイン以外のスキル

Webデザイナーとしての市場価値を高めるためには、Webデザイン以外のスキルも習得することが重要です。デザインスキルに加えて、以下のようなスキルを身につけることで、より幅広いニーズに対応できるようになり、高単価案件を獲得しやすくなります。

コーディングスキル

Webサイトをデザインするだけでなく、実際にブラウザ上で動く形にするコーディングスキルは、大きな強みとなります。

HTMLやCSS、JavaScriptの基礎知識があれば、エンジニアとも意思疎通ができ、実装のしやすさを考慮したデザインが可能になるでしょう。また、WordPressのオリジナルテーマ作成や、jQueryなどのライブラリを用いた動きのある表現ができれば、提案の幅は格段に広がります。技術的な制約を理解したデザインができることで、手戻りを防ぎ、プロジェクト全体の工数削減にも貢献することが可能です。

デザインから実装まで一気通貫で対応できる人材は、クライアントの管理コストを大幅に下げるため、高単価でも指名され続けられるでしょう。

Webマーケティングスキル

Webマーケティングスキルとは、「なぜWebサイトを作るのか」という目的を理解し、成果にコミットするためのスキルです。ただ見た目が良いサイトを作るのではなく、SEO(検索エンジン最適化)やCVR(成約率)を意識した設計が求められます。

Googleアナリティクスなどの解析ツールを用いてユーザーの行動データを読み解き、根拠ある改善提案を行えると理想的です。ヒートマップツールでユーザーの視線移動を分析し、最適なボタン配置や導線を設計できれば、コンサルタントとしての価値も磨けるでしょう。

「このデザインならクリック率が上がります」と数字で根拠を語れるデザイナーは、単なる作業者ではなくパートナーとして信頼される可能性が高いです。

UI/UXデザインスキル

ユーザーにとっての使いやすさ(UI)と、サイトを通じて得られる体験(UX)を設計する能力です。スマートフォンでの閲覧が主流となった現在、見た目の美しさ以上に「情報の探しやすさ」や「操作の快適さ」が重視されています。ユーザーの行動心理を読み解き、迷わせない導線設計ができるデザイナーは、アプリ開発や大規模サイトのプロジェクトでも活躍できるでしょう。

デザイン着手前に、ユーザーの利用フローを可視化するワイヤーフレームや、プロトタイプを作成する工程も重要です。表面的な装飾だけでなく、ユーザー体験の質を論理的に設計できるWebデザイナーを目指しましょう。

コンテンツ作成スキル

コンテンツ作成スキルとは、Webサイトに掲載するキャッチコピーや文章(ライティング)、写真や動画などの素材を作成・ディレクションする能力です。

クライアントから原稿が支給されないケースや、支給された原稿がWebに適していないケースは珍しくありません。その際、「SEOを意識して、このような文章に変えた方がターゲットに響きます」と提案できるデザイナーは希少です。

写真撮影や簡単な動画編集までカバーできれば、外注費を抑えつつサイトのクオリティを引き上げられます。素材の準備から巻き取ることでクライアントの負担を減らし、「あなたに任せれば安心」と信頼を獲得できるでしょう。

コミュニケーションスキル

フリーランスにとって最も重要と言っても過言ではないのが、ヒアリング能力や折衝力を含むコミュニケーションスキルです。

クライアントの漠然とした要望を言語化し、潜在的な課題を引き出すヒアリングができなければ、期待通りの成果物は作れません。また、専門用語を使わずに分かりやすい言葉で説明する能力は、Webに詳しくないクライアントから重宝されます。

加えて、納期や予算の交渉、トラブル時の誠実な対応など、ビジネスマンとしての基礎能力は信頼関係の構築にもつながるでしょう。

フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方

独立直後のフリーランスが直面する最大の壁は「集客」です。待っていても仕事は来ないため、自分から動いて案件を獲得する仕組みを作る必要があります。

ここでは、代表的な5つの営業チャネルと、それぞれの特徴について解説します。

制作会社・デザイン会社に直接営業をする

Web制作会社や広告代理店にポートフォリオを送り、外部パートナーとして契約を結ぶ方法です。

制作会社はリソースに余裕がない傾向があるため、一度信頼されれば継続的に案件を依頼される可能性が高くなります。直取引に比べて単価はやや低くなる傾向がありますが、営業コストをかけずに安定した仕事量を確保できる点がメリットです。

まずは数社の制作会社とパートナー契約を結び、毎月の最低売り上げを確保する戦略を考えるとよいでしょう。

SNSやブログで情報発信をして相談を受ける

XやInstagram、自身のブログなどで制作実績や知見を発信し、クライアントからの問い合わせを待つ方法です。

「この人のセンスが好き」「考え方に共感した」という理由で依頼が来るため、価格競争に巻き込まれにくく、高単価になりやすい特徴があります。ただし、認知されるまでには時間がかかり、継続的な発信とフォロワーとの交流が必要です。

即効性はありませんが、ブランディングに成功すれば、営業活動をせずとも依頼が舞い込む強力な資産となるでしょう。

知人・友人経由で紹介してもらう

以前の職場の同僚や友人、知人からの紹介は、成約率が非常に高いルートです。既に人間関係ができているため信頼度が高く、トラブルになりにくいという安心感もあります。「Webデザイナーとして独立した」という事実を周囲に伝えておくことが大切です。

また、異業種の交流会などに顔を出し、名刺交換からつながりを作るリアルな営業活動も意外な案件につながることがあるでしょう。

フリーランスマッチングサービスを活用する

フリーランス専門のマッチングサービスを利用して仕事を探す方法です。営業が苦手な人でも、豊富な案件の中から条件に合う仕事に応募できるため、初動の案件獲得に適しています。

実績がないうちは単価が低くなりがちですが、評価を積み上げることで単価の高い案件にも挑戦できるようになるでしょう。職種や業界に特化したマッチングサイトも多くあり、ハイクラス案件も豊富です。

サービスをパッケージ化してスキル販売サイトで販売する

スキル販売プラットフォームで、自身のスキルを商品として出品する方法です。以下のように、価格とサービス内容をパッケージ化することで、クライアントの依頼ハードルを下げられます。

  • バナー制作5枚セット
  • LP(ランディングページ)制作プラン
  • YouTubeサムネイル制作・月額プラン

自分の得意な作業に特化して販売できるため、効率よく稼ぐことが可能です。他の出品者との差別化を図るためにも、「飲食店専門」や「美容系特化」など、ニッチな分野に絞るのもよいでしょう。

フリーランスWebデザイナーに重要な営業・マーケティング戦略

数多いるWebデザイナーの中で「あなたに頼みたい」と言われるためには、戦略的な立ち振る舞いが必要です。

そこで、ただの「作業者」で終わらず、クライアントのビジネスパートナーとして選ばれるための具体的な戦略を紹介します。

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「誰の何を解決するデザイナーか」のポジションを明確にする

「なんでも作れます」というアピールは、誰の心にも刺さらないリスクがあります。

「美容業界に特化したデザイナー」「採用サイト専門のデザイナー」のように、特定のジャンルや目的に絞ることで専門性をアピール可能です。また、ターゲットを絞ることで、業界特有の悩みやトレンドを深く理解でき、提案の質も向上します。

「○○といえばこの人」という第一想起を獲得することが、高単価デザイナーへの近道といえるでしょう。

SNSでの発信・交流を活発に行う

SNSは、フリーランスWebデザイナーにとって強力な集客ツールです。SNSを活用することで、自分の作品を多くの人に見てもらい、認知度を高められます。また、クライアントとのコミュニケーションや情報交換の場としても活用できます。

SNSで発信する際には、以下の点に注意しましょう。

ターゲット層を明確にする

誰に向けて発信するのかを明確にすることで、効果的な情報発信ができます。

自分の強みをアピールする

自分の得意なことや実績を積極的にアピールしましょう。

質の高いコンテンツを発信する

デザインのTipsや業界のトレンドなど、価値のある情報を提供することで、フォロワーを増やせます。

積極的に交流する

他のデザイナーやクライアントと積極的に交流することで、新しい仕事のチャンスが生まれることがあります。

SNSを上手に活用することで、フリーランスWebデザイナーとしての活動を大きく飛躍できるでしょう。

クライアントからの評価を高めて信頼性を向上させる

フリーランスにとって、既存クライアントからの信頼は重要な資産です。クライアントからの信頼の積み重ねが、次の仕事につながることも珍しくありません。

クライアントから「この人に任せれば安心」と評価が得られれば、継続発注だけでなく、別のクライアントを紹介してもらえる可能性も高まるでしょう。目の前の仕事に全力を尽くすことが、結果として最も効率のよい営業活動になります。

提案力を高めてクライアントが「手放せない存在」を目指す

言われた通りに作るだけでは、AIや安価なサービスに代替可能な存在として認識される可能性が高まります。「この目的であれば、こちらのデザインの方が効果的です」「次回はこのような施策を打ちませんか」と、一歩踏み込んだ提案を行いましょう。

クライアントのビジネスを深く理解し、利益を生み出すための提案ができるデザイナーは、代えがたいパートナーとなります。受け身ではなく能動的に関わる姿勢が大切です。

フリーランスWebデザイナーが陥りやすい5つの失敗例と対策

フリーランスWebデザイナーとして活動を開始したものの、思い描いていた理想とは裏腹に、さまざまな困難に直面するケースは少なくありません。ここからは、フリーランスWebデザイナーが陥りやすい5つの落とし穴と、その対策について解説します。これらの落とし穴を事前に理解し、対策を講じることで、より安定してフリーランスとして活動できるでしょう。

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営業スキル不足:「案件を獲得できない」を解決する方法

Webデザインのスキルはあっても、営業スキルが不足しているために、なかなか仕事を受注できないというケースはよくあります。フリーランスは、会社員と違って自分で仕事を探し、獲得しなければなりません。

効果的な営業戦略を身につけることが、安定した収入を得るための第一歩です。主な対策方法は、以下のとおりです。

ポートフォリオの充実

自分のスキルをアピールできるポートフォリオは、営業活動の生命線です。実績のあるWebサイトやデザインを掲載し、クライアントに自分の実力を効果的に伝えましょう。

SNSの活用

 SNSを活用し、自分の作品を発信したり、Webデザインに関する情報を共有したりすることで、潜在的なクライアントとの接点を増やしましょう。

クラウドソーシングサイトの活用

クラウドソーシングサイトは、初心者でも比較的簡単に仕事を受注できるため、実績作りにおすすめです。積極的に応募し、実績と評価を積み重ねていきましょう。

知り合いからの紹介

前職の同僚や友人など、知り合い経由で仕事やクライアントを紹介してもらえるチャンスもあるでしょう

営業代行サービスの利用

本当に営業が苦手な場合は、営業代行サービスを利用する手段もあります。専門の営業担当者が、あなたの代わりに仕事を探してきてくれます。

フリーランスWebデザイナーとして成功するためには、積極的に行動し、さまざまな方法で営業活動を行うことが重要です。

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価格設定の失敗:高単価案件の獲得を目指すには

実績がないうちは、どうしても価格を安く設定してしまいがちです。しかし、安易な安売りは、自分の価値を下げるだけでなく、疲弊する原因にもなります。

適正な価格設定をすることで、自分のスキルや時間に見合った対価を得られ、長く安定してはたらき続けることが可能になります。結果として、質の高い仕事を提供しやすくなり、信頼やリピートにもつながっていくでしょう。

具体的な対策方法は、以下のとおりです。

相場を把握する

Webデザインの相場を把握し、自分のスキルや経験に見合った価格を設定しましょう。

料金体系を明確にする

時間単価、ページ単価、プロジェクト単価など、料金体系を明確にすることで、クライアントに安心して依頼してもらえます。

付加価値をつける

デザインスキルだけでなく、SEO(検索エンジン最適化)対策やマーケティングの知識など、付加価値をつけることで、価格を高く設定できる可能性が高まります。

値下げ交渉に振り回されない

無理な値下げ交渉には、慎重に対応することが大切です。自身のスキルや経験にふさわしい価格を意識しましょう。

実績を積む

実績を積むことで、自分の価値を証明できます。実績が増えれば、自然と価格を上げられるでしょう。

安易な安売りは一時的な解決策にしかなりません。長期的な視点で、自分の価値を高め、適正な価格で仕事を受注できるようになることを目指しましょう。

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納期遅延:信頼を失う原因と対策

フリーランスにとって、納期を守る姿勢は重要です。納期遅延は、クライアントからの信頼を失うだけでなく、契約解除や損害賠償請求につながる可能性もあります。納期を守るための対策を徹底しましょう。

スケジュール管理を徹底する

タスク管理ツールなどを活用し、スケジュール管理を徹底しましょう。

余裕を持った納期を設定する

予期せぬトラブルに備え、余裕を持った納期を設定しましょう。

進捗状況をこまめに報告する

クライアントに、進捗状況をこまめに報告することで、安心感を与えられます。

問題が発生したらすぐに連絡する

納期に間に合わない可能性がある場合は、すぐにクライアントに連絡し、状況を説明しましょう。

体調管理に気をつける

体調不良は、納期遅延の大きな原因となります。日頃から体調管理に気をつけ、無理のないスケジュールで仕事を進めましょう。

納期を守ることは、フリーランスとしての信頼を築く上で重要な要素の一つです。常に納期を意識し、計画的に仕事を進めるように心がけましょう。

契約トラブル:事前に防ぐための注意点

フリーランスは、会社員と違って自分で契約を結ぶ必要があります。契約内容を十分に理解せずに契約してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。契約トラブルを未然に防ぐために、以下のような点に注意しましょう。

契約書を作成する

口約束だけでなく、必ず契約書を作成しましょう。

契約内容をよく確認する

契約内容をよく確認し、不明な点があれば必ず質問しましょう。

著作権について明確にする

著作権の帰属について、契約書に明記しましょう。

報酬の支払い条件を確認する

報酬の支払い条件(支払い時期、支払い方法など)

契約解除の条件を確認する

契約解除の条件を契約書に明記しましょう。

弁護士に相談する

契約内容に不安がある場合は、弁護士に相談しましょう。

契約は、フリーランスとしての権利を守るための重要な手段です。契約内容を十分に理解し、納得した上で契約するように心がけましょう。

スキルアップの停滞:成長を続けるための秘訣

Webデザインの技術は常に進化しています。スキルアップを怠ると、時代とのギャップが広がり、徐々に自身のニーズが減ってしまう可能性があります。常に新しい技術を学び、スキルアップを続けることが、フリーランスとして生き残るための秘訣です。

具体的な対策方法は、以下のとおりです。

Webデザインに関する情報を常に収集する

Webデザインに関するブログやニュースサイトを定期的にチェックし、最新のトレンドを把握しましょう。

オンライン学習プラットフォームを活用する

オンライン学習プラットフォームを活用し、新しい技術を学びましょう。

セミナーや勉強会に参加する

Webデザインに関するセミナーや勉強会に参加し、他のWebデザイナーと交流しましょう。

資格取得を目指す

Webデザインに関する資格取得を目指すことで、自分のスキルを証明できます。

積極的に新しい技術を試す

積極的に最新のデザインツールを使用したり、AIなどの新機能を実際の制作に取り入れたりすることで、より実践的なスキルが身につきます。

スキルアップは、フリーランスWebデザイナーにとって、必要な投資です。常に向上心を持ち、学び続ける姿勢を大切にしましょう。

フリーランスWebデザイナーに資格は必要?取得のメリット・デメリット

実力主義の世界で資格がどのように影響するのか、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

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資格なしでも活躍できる?実力主義の世界

Webデザイン業界は、実力主義の世界です。資格の有無よりも、実際にどれだけのスキルを持っているか、どのような成果物を制作できるかが重要視されます。

ただ、資格を取得することで、体系的な知識を習得し、一定レベルのスキルを証明できます。また、資格は就職活動や転職活動において、自己アピールの材料としても活用できます。

資格取得のメリット:信頼性向上、スキルの証明

Webデザイン関連の資格を取得することには、以下のようなメリットがあります。

信頼性の向上

クライアントや企業に対して、一定の知識やスキルを持っていることの証明になります。特に、実績が少ない場合は、資格が信頼性を高める要素となります。

スキルの証明

資格取得の過程で、Webデザインに関する基礎知識や応用スキルを体系的に学べます。資格を取得することでスキルの証明となり、就職や転職活動での自己PRの材料となります。

案件獲得の幅が広がる

一部の案件では、特定の資格保有者を応募条件としている場合があります。資格を取得することで、応募できる案件の幅が広がる可能性があります。

資格取得のデメリット:時間と費用、実務との乖離

一方で、Webデザイン関連の資格取得には、下記のようなデメリットも存在します。

時間と費用の負担

資格取得には、学習時間や受験費用がかかります。特に、はたらきながら資格取得を目指す場合は、時間管理が重要になります。

実務との乖離

資格試験の内容が、必ずしも実務で役立つとは限りません。資格取得のための勉強が、実際のWebデザイン業務に直結しない場合もあります。

資格取得が目的化する

資格取得にばかり気を取られ、本来の目的であるWebデザインスキルの向上が疎かになってしまう可能性があります。

資格の勉強は正確な知識を効率よく身に付けられるため、デザイン経験が浅かったり独学で知識の確かさに自信がなかったりする人にはおすすめです。

フリーランスWebデザイナーとして独立する前に必要な準備

独立してから慌てないために、会社員のうちにできることから準備しておくことが大切です。勢いだけで独立するのではなく、以下の項目を計画的に進めておきましょう。

金銭面の準備

・半年分程度の生活費(貯金)

・国民健康保険や国民年金への切り替えシミュレーション

業務環境の整備

・ポートフォリオサイトの作成(必須)

・副業での案件受注・納品経験(テストラン)

事前の準備が、独立後の精神的な余裕とスタートダッシュの成功率を大きく左右することも珍しくありません。失敗を防ぐためにも、必ず準備しておきましょう。

知っておくべき税金の基礎知識:所得税、住民税、消費税

フリーランスWebデザイナーが知っておくべき税金は主に以下の3つです。

所得税

1月1日から12月31日までの所得に対して課税される税金です。所得金額に応じて税率が変動する累進課税制度が導入されています。

住民税

都道府県民税と市町村民税を合わせたもので、前年の所得に応じて課税されます。所得税と同様に、確定申告の内容に基づいて税額が決定されます。

消費税

商品やサービスの消費に対して課税される税金です。フリーランスの場合、消費税の納税義務は、原則として「2年前(基準期間)」の課税売上高が1,000万円を超えるかどうかで判断されます。また、設立後2年以内の事業者などは「特定期間(前年1月1日~6月30日)」の課税売上高または給与等支払額が1,000万円を超える場合にも、課税事業者になる可能性があります。さらに、フリーランス自ら「消費税課税事業者選択届出書」を提出した場合も納税義務が生じます。

出典:国税庁(所得税のしくみ消費税のしくみ

これらの税金は、会社員時代には給与から天引きされていましたが、フリーランスになると自分で計算し、納付する必要があります。それぞれの税金の仕組みを理解し、計画的に準備することが大切です。

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節税対策は必須!経費として認められるもの、認められないもの

節税は、フリーランスWebデザイナーにとって重要な課題です。経費を正しく計上することで、課税対象となる所得を減らし、税金を抑えられます。

Webデザイナーが経費として計上できる主なものは以下の通りです。

仕事で使用するパソコン、ソフトウェア、周辺機器
などの購入費用

業務に必要なものであれば、経費としてとして計上できます。10万円未満の備品は「消耗品費」として一括経費化が可能です。10万円以上かつ20万円未満の備品は「一括償却資産」として、3年間で均等に経費化できます。20万円以上なら「減価償却費」として耐用年数に基づいて計上可能です。

通信費

インターネット回線料金、携帯電話料金など、業務で使用する割合に応じて計上できます。

交通費

クライアントとの打ち合わせやセミナー参加などの交通費は、経費として認められます。

書籍代、セミナー参加費

スキルアップや情報収集のために購入した書籍や参加したセミナーの費用も経費になります。

事務所家賃、光熱費

自宅を事務所として使用している場合、家賃や光熱費の一部を経費として計上できます。

広告宣伝費

WebサイトやSNSでの広告費用、名刺作成費用なども経費として認められます。

接待交際費

クライアントとの飲食代や贈答品代など、業務に必要な範囲で計上できます。

出典:国税庁(No.2100 減価償却のあらまし)

ただし、プライベートで使用するものと業務で使用するものが混同している場合は、業務で使用する割合を合理的に説明できるようにする必要があります。また、領収書や請求書などの証拠書類を保管しておくことが重要です。

確定申告の流れをわかりやすく解説

確定申告は、1月1日から12月31日までの所得を計算し、税務署に申告する手続きです。フリーランスWebデザイナーの場合、原則として毎年2月16日から3月15日(※)の間に確定申告を行う必要があります。※年によって変動する可能性があります。国税庁のHPで確認するようにしましょう。

確定申告の流れは以下の通りです。

1.所得の計算

1年間の売り上げから必要経費を差し引き、所得を計算します。

2.必要書類の準備

確定申告書、源泉徴収票、経費の領収書などを準備します。

3.確定申告書の作成

国税庁のホームページや確定申告ソフトを利用して、確定申告書を作成します

4.確定申告書の提出

税務署に郵送または持参して提出します。e-Taxを利用すれば、オンラインで提出することも可能です。

5.納税

所得税を納付します。振込、クレジットカード、口座振替など、さまざまな方法で納付できます。

確定申告は、初めて行う際には難しく感じるかもしれませんが、国税庁のホームページや確定申告ソフトの案内に従って進めれば、比較的スムーズに行えます。また、税理士の相談サービスを利用するのも有効です。

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フリーランスWebデザイナーを目指す人からよくある質問

これから独立を目指す方々が抱きやすい疑問について、現場のリアルな視点から回答します。不安要素を一つずつ解消し、自信を持って準備を進めていきましょう。

Q1.会社員のうちに副業から始めた方がいい?

会社員のうちに副業から始めることは、フリーランスとして独立する際に大きなアドバンテージとなる可能性があります。副業から始めることで、「自分で仕事を取り、納品してお金をもらう」という一連のプロセスを体験できるためです。

本業の給与を得ながら、自分のスキルが市場でどれくらい通用するのか、適正単価はいくらなのかを試せます。また、副業時代のクライアントをそのまま独立後の顧客として引き継げば、初月から安定した売り上げも見込めるでしょう。

Q2.必要なパソコンのスペックや環境は?

プロとして仕事をする以上、作業効率を落とさないパソコンスペックへの投資は必須です。具体的な目安は以下の通りです。

  • メモリ:16GB以上(推奨32GB)
  • ストレージ:SSD512GB以上
  • OS:Mac推奨(Windowsでも可だが、色味やフォント確認でMacが有利)
  • 周辺機器:正確な色再現ができる外部モニター、バックアップ用HDD/クラウド

業務用パソコンの投資を惜しむと作業スピードが落ち、結果として自分の時給を下げることにつながります。Webデザイナーのフリーランスとして独立するために必要な資金と考え、出し惜しみをしないようにしましょう。

Q3.実務経験がない場合は、どこで実績を積むべき?

未経験からいきなり高単価な案件を獲得するのは困難です。まずはクラウドソーシングなどで単価が安くてもできる案件に応募し、実戦経験を積むのがよいでしょう。また、知人や友人のWebサイトを無料や格安で作らせてもらい、それをポートフォリオに掲載するのも効果的な手段です。

架空の店舗やサービスのサイトを自主制作し、スキルの証明として公開することも、実績ゼロを脱却する第一歩となります。

フリーランスWebデザイナーについて理解を深め、あなたらしいはたらき方を実現しよう!

フリーランスWebデザイナーには自由や高収入といった華やかなイメージがある一方で、実際には厳しい現実と向き合う覚悟が必要です。スキルの習得や自己管理、営業力まで、総合力が問われます。 

しかし、努力を惜しまず成長を続けることで、理想のはたらき方を実現することも決して夢ではありません。時代の変化に柔軟に対応し、自分だけの強みを磨き上げていきましょう。

バナー:副業・フリーランスとして活動希望の方

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