集客が課題のスポーツ施設。
マーケティング領域のプロ人材を2名活用し、
SNS運用強化など、集客率向上のための施策が前進。

プロ人材 A
名前:Yさん(副業)
居住地:東京都
本業の業種:金融関連
本業の仕事:マーケティング
本業の従業員数:10,000名以上
<プロ人材としての活動>
事業内容:マーケティング施策全体の支援
活動頻度:月20時間程度
活動方法:リモート
プロ人材 B
名前:Kさん(フリーランス)
居住地:静岡県
経歴:LINE公式アカウントを用いたマーケティングの知見を活かし、法人や個人事業主の売上・リピート率向上などの支援を複数実施。
<プロ人材としての活動>
事業内容:LINEを活用した集客支援
活動頻度:月20時間程度
活動方法:リモート
- 設備は充実も、
集客が課題の複合型スポーツ施設。 - マーケティング領域のプロ人材に依頼。
「並走」の言葉と専門性が決め手。 - プロ人材と二人三脚で、
より効果的なSNS運用を検討。 - SNS運用強化とLINE公式アカウントの開設、
集客率向上のための施策が前進。
1)プロ人材の活用背景
設備は充実も、集客が課題の
複合型スポーツ施設。
当社は京都府福知山市に本社を構える建設会社です。足場の仮設工事を主な業務としていますが、それとは別に複合型スポーツ施設「S-LAB(エスラボ)」も運営しています。子どもたちにできるだけよい環境で運動をさせてあげたいという想いから施設を開設。人工芝のサッカーコートを核に、フットサルコート、体育館、トレーニングルーム、フィットネス施設などを備え、子どもからお年寄りまで、世代を超えて活動できる場を提供しています。
地方都市でスポーツ施設を運営する難しさの一つは集客です。県庁所在地などと比べると人口が少ない福知山では、夜間帯の利用者が多くありません。S-LABはインターチェンジから車で約20分、市内中心部からも10分ほど離れた場所にあるため、アクセス面では不利なところもあります。
夜間の利用促進を目指し、
知見豊富なプロ人材の活用を決意。
地域的な面でのデメリットはあれど、充実した設備を兼ね備えた施設だからこそ、たくさんの方に利用してほしい。そんな想いから、特にテコ入れをしたいと考えたのが、夜間の集客です。日中は少年サッカーチームの利用で賑わっていますが、具体的に平日の夜間(21:00~23:00)、土日祝の夕方以降(17:00~23:00)の利用者を増やしたいと考えていました。また、フットサルコートの存在をあまり知られていないことも、もったいなさを感じていました。
とはいえ、先に述べた通り、私たちはスポーツ施設の運営のプロではなく、知見も多くありません。そこで、外部のプロ人材に支援を依頼することにしたのです。外部の方の力を借りるのは初めてで、当初は「本当に成果が出るだろうか」と少なからず不安は存在しましたが、地域の金融機関の方からの後押しがあったこと、比較的依頼しやすい費用感であったこと、そして期間を区切ってお願いできるということから、まずは相談してみようと考えました。

2)応募状況・決め手
マーケティング領域のプロ人材に依頼。
「並走」の言葉と専門性が決め手。
依頼する業務は、施設の集客率向上のためのマーケティング支援です。イベントの開催をはじめこれまでさまざまな施策を実行してきたものの、他にどのような施策があるのか、何をすれば成果につながるのか模索している状況でした。集客率向上のため戦略策定から実行までご支援いただき、共に現状を打破できるプロ人材を期待していました。
実際募集を始めてみると、さまざまな分野のプロの方から応募があり驚きました。30名弱の応募の中から、最終的に相談したいことやお願いしたいことに合わせて、2名に依頼することにしました。
一人目のYさんは、マーケティング施策全体を支援いただくために起用しました。マーケティングについて経験豊富なバックグラウンドをお持ちだったことはもちろん、決め手になったのは面談の際、「並走」という言葉でアピールしてくださったことです。「私がやります」というスタンスの方が多い中、Yさんは「一緒に並走していきます」と言ってくださいました。私たちの課題を一緒に考え、二人三脚で解決してくれるという姿勢に共感し、信頼感を抱いたのです。「自分たちのレベルに合わせて、一緒に成長させてくれるような人」を探していた私たちにとって、Yさんはまさに理想的なパートナーでした。
二人目は、LINE公式アカウント構築に強みを持つKさんです。もともとLINEを活用した集客を考えていた私たちにとって、Kさんの専門性は非常に魅力的でした。面談では、私たちの事業内容を丁寧にヒアリングし、公式LINEでどんなことができるのかなどを具体的に説明してくださいました。他の応募者の中にはLINE公式アカウント構築に知見をもつプロ人材がいなかったため、Kさんに即決しました。
3)依頼した業務、業務を進める上での工夫
プロ人材と二人三脚で、
より効果的なSNS運用を検討。
Yさんには、月に一度のオンラインミーティングを通し、SNS戦略についてサポートいただいています。まず、S-LABの現状分析からスタートし、当社の課題である夜間利用の促進、そして認知度向上という点について共有しました。その上で、ホームページはしっかりした作りになっているとのお墨付きをいただき、SNSへの注力に舵を切ることができました。
私たちにとってSNSの運用は不慣れな領域でした。圧倒的に更新頻度が低いという自覚があったため、Yさんには「どのような内容を投稿するとよいのか」という段階から相談をしています。たとえば「フットサルコートがあることをもっとアピールしてみては」というアイデアをいただきました。S-LABには、人工芝のサッカーコート以外にも、フットサルコートや小学生用コートなど複数のコートがありますが、「ユーザーがそれらの存在に気づいていない可能性がある」という分析に基づいた提案でした。
また、実際に投稿する際には、まず私たちで構想を練り素材を用意しますが、それをYさんに共有し「Yさんならどういう形式で投稿しますか?」とアドバイスを求めることも。フィードバックを受けて投稿内容やレイアウトを調整することで、投稿の完成度を高めることができています。ターゲットに刺さるアプローチの仕方を教えていただいたり、具体的な投稿内容を相談するなどしながら、二人三脚でアカウントを運用しています。
施設の利用予約がしやすい状態を目指し、
LINE公式アカウントを作成。
Kさんには、LINE公式アカウントの開設を一から相談しました。以前から「LINEからも施設の利用予約できると利用者が増えるのでは」「Webからよりも操作が楽なので離脱が減りそう」といったイメージはありましたが、なかなか開設の一歩が踏み出せていませんでした。KさんにはLINE公式アカウントの事例を見せていただきながら、スポーツ施設としてどのようなアカウントが最適か、一緒に考えていただきました。
LINEの公式アカウントは、登録したらすぐに当社がやりたいことがすべてできるわけではありません。外部のサービスと連携することで機能を追加したり強化したりできる、「拡張ツール」というものがあり、それらを用いながら機能を拡充していく必要がありました。当社でアカウントの登録・連携を行った後、具体的な設定などはKさんが対応してくれましたが、依頼してから完成まではわずか一週間。私たちの要望を取り入れながら、スムーズに運用できるシステムを作ってくれました。とにかく、そのスピード感には驚かされました。
アカウント自体も、どこにどのようなメニューを持ってくるのがよいのかといった議論を重ねて制作していただき、かつ運用時の注意点も教えてもらっています。スピーディなサポートや幅広い知見からの提案で、公式LINEアカウントの土台づくりをやっていただけたと感じています。
4)得られた成果
SNS運用強化とLINE公式アカウントの開設、
集客率向上のための施策が前進。
プロ人材とプロジェクトを進める中で、SNSやLINE公式アカウントの重要性を改めて認識することができたと感じています。以前は、どうしても日々の業務に追われ、SNSの更新は後回しになりがちでした。しかし、Yさんから、継続的な発信を含めたSNS戦略が重要であるとアドバイスいただいたことで私たちの意識も変わり、以前と比べてSNS運用を強化できるようになってきました。また、Kさんのおかげで、それまで取り組めずにいたLINE公式アカウントを開設できたことも大きな前進です。集客率向上のための施策が前進していると感じています。
どの企業にも、日々の業務に追われるがあまり“重要だけど優先度が低いタスク”は少なからずあるように思います。頭でわかっていても行動を起こしにくいタスクについて、プロ人材の活用によって緊急性を高め、一気に推進していくことは有効的だと実感しました。
今後もプロ人材と共に、
施設の認知向上と利用者増加を目指す。
集客率向上について、具体的な数値としての成果はまだ明確に現れていませんが、SNSやLINE公式アカウントの運用は、長期的な視点で取り組むべきものだと考えており、今はとにかく「まずはやってみよう」というステージに立てたと感じています。今回をきっかけに注力し始めたSNSと新たに立ち上げたLINE公式アカウントは、今後私たちにとって重要な集客ツールになると期待しています。
どのように運用していくか、どのような情報を発信していくかなど、課題はまだまだありますが、一つずつ解決していきたいと考えています。今後もプロ人材の力を借りながら、S-LABの認知度向上、そして利用者の増加に向けて取り組み、地域に貢献できる施設を目指していきます。