and HiPro [アンド ハイプロ]

副業の始め方を4ステップで紹介|メリット・デメリットや注意点も解説

副業始め方のイメージ画像

政府による働き方改革や副業・兼業の推進により、副業を解禁する企業や副業を始める個人が増えています。

働き方改革によって残業や休日出勤が減ったり、リモートワークによって通勤時間が減ったりしたことで、時間的な余裕が出てきた方も少なくありません。しかし、副業を始めたいと考えていても、「どのような副業を選ぶべきか」「最初に何をやればよいのか」などが分からず、なかなか一歩を踏み出せないものです。

本記事では、副業の始め方を4ステップで紹介するとともに、副業に取り組む際のメリット・デメリットを解説します。時間を有効活用して副業を始めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

バナー:本業があるから踏み出せる、次の一歩を。初めての副業ならHiPRO Direct

副業の始め方を4ステップで紹介

副業をこれから始める人は、以下4つのステップで進めていくとよいでしょう。

  1. 目的、目標を決める
  2. 副業に充てる時間を決める
  3. 副業の種類を選ぶ
  4. 仕事の獲得方法を選ぶ

各ステップについて順番に解説します。

▼関連記事
なぜ今副業がおすすめなのか?副業を始める際の注意点を解説

1.目的、目標を決める

まずは副業に取り組む目的を明確にしましょう。スキルアップや収入アップ、人脈づくりなど、目的によって適した副業は異なります。また、本業の合間に副業をすることになるため、目的があいまいなままでは忙しさなどを理由に挫折する可能性があります。

目的が明確になったら、具体的な目標を設定しましょう。例えば、「今の仕事に役立つスキルを身につける」「月収を2万円増やす」といった目標が考えられます。具体的な目標を設定しておくことで、副業に費やすべき時間や応募すべき案件が見えてくるはずです。

2.副業に充てる時間を決める

目的や目標が定まったら、副業に充てられる時間を計算してみましょう。継続的に副業を行うためには、安定的に時間を確保する必要があります。

たとえば、「今より少し早起きして本業の就業前の時間を使う」「本業の残業が少ないため退勤後の時間を使う」など、現在の生活サイクルに合わせて無理なく時間を確保することが大切です。本業でリモートワークが認められている場合は、通勤にかかっていた時間を副業に充てるのもよいでしょう。

3.副業の種類を選ぶ

目的や目標と副業に使える時間を考慮したうえで、自分に合った種類の副業を選びましょう。副業と一言でいっても、比較的誰でもすぐに始められる簡単な仕事もあれば、本業での知識や経験が活かせるプロ人材としての仕事もあります。

たとえば、現在の仕事に活かせるスキルを身につけたいと考えている場合、スキルが不要なアンケートモニターなどの仕事を選ぶのはミスマッチといえます。目的や目標が果たせるよう、自身に合った副業を選びましょう。

▼関連記事
代表的な副業の種類を一覧で紹介!メリットや探し方、注意点も解説

4.仕事の獲得方法を選ぶ

副業の種類を決めたら、仕事の獲得方法について考える必要があります。現在の副業マーケットは、「副業を探す個人の数」が「副業人材に対する案件数」を上回っており、競争が過剰な状況です。副業や兼業など、多様な形での人材活用に取り組む企業は増えているものの、まだ充分ではないのが現状です。また、会社員の場合は、副業を紹介してもらえるような人脈を築くことも容易ではありません。

しかし、近年では副業マッチングサービスやクラウドソーシングなどが増えてきており、人脈がなくても副業を見つけやすい環境が整ってきています。これらのサービスやプラットフォームでは、さまざまな種類の仕事が掲載されており、自身の目的や目標に合った仕事が見つかる可能性があります。

副業案件を扱っているサービスに登録して案件を探してみると、具体的な仕事のイメージが湧いてくるでしょう。

副業の案件を獲得する方法

副業を始める準備が整ったら、次は仕事の獲得方法を考えましょう。副業の案件は、自分のスキルや経験に合ったものを見つけることが大切です。案件の探し方にはいくつかの選択肢があり、それぞれに特徴があります。

自分に合った方法を見つけ、無理のない形で続けられる副業スタイルを築いていきましょう。

▼関連記事
自分に合った副業の探し方とは?選ぶ際のポイントや注意点も解説

副業マッチングサービスを利用する

副業を始めたばかりの人は、まず副業マッチングサービスを活用するのがおすすめです。

副業マッチングサービスでは、スキルや経験に応じて案件を探すことができ、初めての副業でも応募しやすい環境が整っています。案件の種類も多く、短時間で完了するものやリモートで対応可能なものなど、はたらき方に応じて選べるケースが増えています。

また、プロフィール情報をもとに案件を自動で提案してくれたり、クライアントからスカウトが届く仕組みがあったりするサービスもあります。自分の経験や希望条件を登録しておくことで、自信に適した案件との出会いの可能性を広げられます。

初めて副業に挑戦する人にとって、効率よく案件を探せるサポート手段の一つといえます。

エージェントサービスに登録する

エージェントサービスに登録すると、スキルや経歴に応じた案件を紹介してもらえます。

特にハイクラス層の場合、過去の経験や実績が評価されやすく、自己PRの手間を抑えて企業とマッチングできる可能性があります。また、報酬の交渉や契約手続きなどを代行してくれるため、業務以外の負担を減らせます。

たとえば「Webマーケティングの知見がある」「資料作成が得意」など、自分の強みを明確に伝えることで、それに合った案件を探してもらえます。週2日勤務やリモート対応可能な案件など、柔軟なはたらき方に対応した案件が見つかることもあります。

自分に合った仕事を効率よく見つけたい人には、エージェントサービスの活用がおすすめです。

SNSで知識は発信して企業からのオファーを待つ

SNSで知識や経験を発信すると、企業から案件の相談を受けることがあります。

SNSは、自分の専門性を知ってもらう手段として有効で、実績やノウハウを継続的に投稿することで、信頼や認知が高まりやすくなります。

「週1回SEO改善を実施」「月間PV2万を突破したブログ運営中」など、具体的な成果を示すことで、専門性をアピールできます。こうした発信を続けることで「この人に相談してみたい」と思われる可能性が広がります。

SNSを通じた案件獲得は、信頼関係を少しずつ育てていくスタイルです。継続することで、紹介や指名につながる機会を増やすことが可能です。

友人・知人から紹介してもらう

友人や知人からの紹介は、比較的信頼性が高く案件を得やすい方法です。

知っている人からの紹介であれば、初対面の企業よりも話がスムーズに進みやすく、ある程度の信用をもって接してもらえる可能性があります。また、紹介者がすでに関係性を築いている場合、条件交渉やトラブルのリスクも抑えられる傾向があります。

さらに、外注先を探している企業を紹介してもらえるなど、思わぬ形で仕事につながるケースもあります。自分の得意分野や希望するはたらき方を、日頃から周囲に共有しておくことが大切です。

企業に直接営業をする

副業案件を獲得する方法のひとつに、企業へ直接営業する手段があります。

仲介を介さずに、自分が解決できる課題を直接提案できるため、相手のニーズに沿ったアプローチがしやすくなります。

営業の際は、企業の代表メールや問い合わせフォームを通じて連絡します。「中小企業の採用サイトを改善した実績がある」「週2日のSEO支援が可能」など、自分の実績・対応できる課題・業務範囲を簡潔にまとめて伝えると効果的です。

副業を始めるメリット

副業を始めるメリットとしては、主に以下の4点が挙げられます。

  • スキルが向上する
  • 人脈ができる
  • 収入が増える
  • 充実感が増す
  • 失業や本業の収入減少時のリスクを軽減できる
  • 独立・起業の準備ができる

順番に見ていきましょう。

▼関連記事
会社員が副業をするメリット・デメリットとは|トラブルを避ける方法も解説

スキルが向上する

副業を行うことで、視野が広がったり、新たな知識を得られたりする可能性があるため、スキルの向上が期待できます。副業の経験が本業のスキルアップにつながり、結果的に本業の評価が高まるケースも珍しくありません。また、副業での経験を転職活動の際にアピールできる場合もあります。副業は単に収入を増やす手段としてだけでなく、スキルアップやキャリアアップにつなげることを意識して取り組むのがおすすめです。

人脈ができる

副業に取り組むなかで、新たな人脈を形成できる点もメリットです。本業とは異なるフィールドに身を置くことが、新たな出会いのきっかけとなります。選ぶ副業の種類や環境にもよりますが、本業では関わることのない職業や立場の人と知り合ったり、異なる視点からの助言を得たりする機会もあるかもしれません。新たな人脈から将来的な仕事の獲得につながる可能性もあるため、新たな出会いを大切にするとよいでしょう。キャリアにおけるリスクヘッジの意味でも、本業以外の人脈を築いておくことは重要です。

収入が増える

副業に取り組んだ結果として、収入が増えることもメリットの一つです。本業ではすぐの昇給が難しい場合でも、自身の努力次第で副業において収入に見合った価値を提供できれば、副業の収入を増やすことも可能です。

ただし、収入だけを目標にするのではなく、まずは本業で培ったスキルや経験を活かして副業先に貢献することを優先し、実績を積みながらスキルや収入を向上させていく姿勢がよいでしょう。

充実感が増す

充実感が増すことも副業を始めるメリットの一つです。副業では、会社の一員としてではなく個人としてスキルを証明し、副業に貢献することが求められます。副業を通して新たな知識を得たり、スキルが身についたりすることもあるでしょう。本業での業務や生活にマンネリ感や閉塞感がある場合は、副業への挑戦がよい刺激になり、日常の充実感や満足感の向上につながる可能性があります。

失業や本業の収入減少時のリスクを軽減できる

副業を行っていると、失業や本業の収入が減った場合でも、生活の不安をある程度和らげることができます。

副業による収入は「収入源の分散」につながり、一つの収入に依存しないはたらき方を実現しやすくなります。本業に何か変化があっても、すぐに収入がゼロになる心配を軽減できるのです。

たとえば、本業で月収30万円の人が、副業で月5万円を得ていれば、万が一本業を離れることになっても、月5万円の収入は確保できます。急な職の変化があっても、完全に無収入になるわけではありません。副業があることで、転職活動やキャリアの見直しに落ち着いて取り組める余裕も生まれます。

将来の不確実性に備えたいと考えている場合、副業による収入分散は有効な手段のひとつです。

独立・起業の準備ができる

副業は、独立や起業を見据えた準備の場としても役立ちます。

副業を行う過程でスキルを磨き、顧客対応にも慣れていくことで、個人としての実績も少しずつ蓄積できます。

また、副業では本業とは異なる分野に挑戦することも可能です。新しいスキルの獲得や未経験業界への挑戦を通じて、自分の強みや市場でのニーズを把握しやすくなります。

将来の選択肢を広げたい場合、まずは副業から経験を積むことが、着実な準備につながります。

副業を始めるデメリット

副業を始めるにあたり、以下のようなデメリットがあることも理解しておく必要があります。

  • 自己管理が求められる
  • オンとオフの切り替えが難しい
  • すぐには成果を得られない場合がある
  • 休息・プライベート時間が減少する可能性がある

こちらも順番に見ていきましょう。

自己管理が求められる

副業の目的や目標を達成するためには、あらゆる面で自己管理が求められます。例えば、限られた時間のなかで本業・プライベート・副業のスケジュールを管理し、指定された期限までに業務をこなす必要があります。仕事を受けすぎたり、うまくバランスがとれなかったりした場合、本業や副業どちらも成果を出せないといったケースも出てくるでしょう。自身のライフスタイルに合わせ、無理のない範囲で計画的に取り組むことが大切です。

オンとオフの切り替えが難しい

オンとオフの切り替えが難しくなるのも副業のデメリットです。本業のみを行っているときは、本業の終業時刻になればプライベート、つまりはオフの時間になります。しかし、副業を行うことで本業の前後にもオンの時間が生まれるため、仕事の始まりと終わりがあいまいになり、オンオフの切り替えが難しくなる傾向にあります。加えて、副業では自分で業務時間を確保するため、つい労働時間が長くなってしまうこともあるかもしれません。疲労・ストレスが原因でパフォーマンスの低下や体調不良を引き起こしてしまっては本末転倒です。副業を長く続けていくためにも、健康に配慮しつつオンオフの切り替えには注意しましょう。

すぐには成果を得られない場合がある

副業を始めたからといって、必ずしもすぐに期待した成果が得られるとは限りません。例えば、スキル向上や収入アップを目的としていても、希望条件に合う案件がなかなか見つからないこともあるでしょう。また、人脈の広がりを期待していたものの、オンライン上のやりとりばかりで思うように関係構築が進まない場合もあります。すぐに成果が出ることは期待せず、目的や目標に沿ってコツコツと取り組んでいく姿勢が大切です。

休息・プライベート時間が減少する可能性がある

休息やプライベート時間が減少する可能性がある点も、副業を始めるうえでデメリットといえるでしょう。

特に平日の夜や週末を副業に充てる場合、家族との時間や趣味の時間が後回しになりがちです。結果として、心身のリフレッシュが難しくなる可能性があります。

心身ともに健康な状態で副業を続けるためには、あえて「休む時間」を確保することが重要です。「カレンダーにプライベートの予定を先に入れておく」「仕事時間を上限付きで決める」など、休息とのバランスを保ちましょう。

副業を始める人が増えた社会背景

副業を始める人が急速に増えている背景には、個人の意識変化だけでなく、企業や社会全体の構造的な変化が影響しています。収入面の不安やキャリア意識の変化に加え、企業側の副業活用姿勢も後押ししています。

主な背景は以下のとおりです。

  • 人材不足により副業人材のニーズが高まっている
  • 「働き方改革実行計画」により副業を解禁する企業が増えている
  • 自由に使えるお金を求める人が増えている
  • スキルアップ・キャリア形成を求める人が増えている

ここからは、それぞれの背景について詳しく解説していきます。

人材不足により副業人材のニーズが高まっている

人材不足の影響により、副業人材のニーズが企業の間で高まっています。

HiProの「副業・フリーランス人材白書」によると、副業人材(ハイクラス層)を活用している企業の割合は以下のとおりです。

企業分類

副業人材の活用経験がある割合

都市部の大企業

41.8%

地方の大企業

44.2%

都市部の中小企業

24.4%

地方の中小企業

26.3%

このように、大手企業を中心に副業人材の活用が広がっています。業務の一部を外部人材に任せる企業が増えている現状を踏まえると、副業を始めたい人にとって追い風といえるでしょう。

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

「働き方改革実行計画」により副業解禁が促進されている

近年、副業を解禁する企業は増えつつあります。この背景には、働き方改革の流れや、2018年に厚生労働省が公表した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の影響があります。

上記のガイドラインでは、原則として副業・兼業を認める方向で制度設計することが望ましいとされています。また、副業を理由とした不利益な取り扱いは禁止され、企業と労働者の信頼関係のもとで副業との両立を図ることが推奨されています。こうした流れを受け、多くの企業が副業の制度を整え、導入を進めています。

HiProの調査によると、副業を解禁している企業の割合は以下の通りです。

企業分類

副業を解禁している割合

都市部の大企業

56.8%

地方の大企業

54.8%

都市部の中小企業

48.5%

地方の中小企業

46.3%

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

このように、制度として副業が認められる職場環境が広がったことで、実際に副業を始める人も増えています。はたらき方の選択肢が広がる社会に、確実に移行しつつあるといえるでしょう。

自由に使えるお金を求める人が増えている

自由に使えるお金を求めて副業を始める人が増加していることも、副業を始める人が増えた理由の一つです。収入全体が伸び悩むなかで、旅行・趣味・投資など、自己裁量で使えるお金を確保したいと考える人は多くいます。

HiProの「副業・フリーランス人材白書」によると、副業を始めた理由として最も多かった回答は、「自由に使えるお金を稼ぐため」でした。メンバークラス層では45.5%、ハイクラス層では37.3%が回答しています。

生活のゆとりを生む手段としても、副業の価値が高まっていることがわかります。

出典:副業・フリーランス人材白書2025(HiPro)

スキルアップ・キャリア形成を求める人が増えている

スキルアップやキャリア形成を目的に、副業を選ぶ人も増えています。

特にハイクラス人材の間では、「今のスキルをさらに磨きたい」「別分野にも挑戦したい」との向上心が、副業を始める動機として多い傾向があります。本業とは異なる業務や新しい職種に挑戦する中で、自分の価値を再確認するケースは多いようです。

現状に満足せず、自分の市場価値を高めたいと感じる人にとっては、副業は実践的な学びの場といえるでしょう。

▼関連記事
スキルアップにつながる副業選びのポイントとは?本業のスキルを副業に活かすメリットも紹介

副業を始めるうえでの注意点

副業を始める際には、トラブルを避けるため以下の2点に注意しましょう。

  • 勤務先の就業規則を確認する必要がある
  • 一定以上の収入は確定申告が必要である
  • 案件の安全性を確認する
  • 家族やパートナーの理解を得る

こちらも順番に解説します。

勤務先の就業規則を確認する必要がある

副業を始める前に、勤務先の就業規則を確認しましょう。副業が禁止されている場合、会社側に見つかった際には副業を辞めるよう勧告されたり、場合によっては、本業先から解雇されたりする可能性があるためです。よりよいキャリアや生活のために副業を始めたにもかかわらず、大きなトラブルを起こしては本末転倒です。事前によく確認しておくことが大切です。

▼関連記事
【社労士監修】副業の労働時間の考え方とは?本業と通算するケースや計算方法を解説

一定以上の収入は確定申告が必要である

副業の所得が年間20万円を超える場合は、個人で確定申告をする必要があります。また、医療費控除やふるさと納税などで確定申告を行う場合は20万円以下であっても申告が必要です。

具体的な確定申告の流れは、以下の通りです。

  1. 副業に係る雑所得を計算する
  2. 確定申告書を作成
  3. 提出する
  4. 税金を納付する

確定申告をするためには、毎月の収入や経費、領収書などを記録・保存しておく必要があります。副業の所得が年間20万円を超えるかどうか分からない場合であっても、確定申告に向けた準備はしておくとよいでしょう。

確定申告の詳細については、国税庁のホームページ「No.1900_給与所得者で確定申告が必要な人」などを参考にしてください。

参考:国税庁ホームページ

▼関連記事
【税理士監修】会社員の副業には確定申告が必要?20万円以下でも申告する必要があるケースとは

案件の安全性を確認する

副業を始める際は、案件の信頼性を確認することが大切です。

ネット上には「初心者歓迎」や「誰でも稼げる」といった魅力的な文言で募集している案件もありますが、内容が不明確な場合や条件が分かりにくいケースもあります。なかには、金銭を騙し取られるような危険な募集もあるため注意が必要です。

たとえば、以下のような特徴がある案件には注意が必要です。

  • 仕事内容の説明が曖昧
  • 面談や契約前に高額な教材費や登録料を求められる
  • 根拠なく高収入を謳っている
  • 報酬の支払い方法が不透明で確認できない

これらに当てはまる場合は、応募前に情報をよく調べることをおすすめします。企業名を検索したり、口コミサイトやSNSで評判を確認したりすると安心です。

副業では「安全な案件を見極める力」も重要です。焦らず冷静に情報を判断することが、自分を守る第一歩となります。

家族やパートナーの理解を得る

家族やパートナーの理解を得ることは、副業を継続するうえで非常に重要です。家庭内の協力や配慮がなければ、生活とのバランスが崩れてしまうためです。

特に、小さな子どもがいる家庭や共ばたらきの環境では、事前の話し合いが欠かせません。副業を理由に家族間のすれ違いが増えないよう気をつけましょう。

たとえば、「週末は家族の時間を優先する」「報酬の一部を家庭の支出に充てる」など、あらかじめルールを共有しておくことが大切です。

応援してもらえる環境があれば、副業にも前向きに取り組めます。始める前に思いやりをもって話し合い、納得のうえで進めるようにしましょう。

副業で失敗しないために大切なマインドセット

副業は行動力だけでなく、考え方や習慣も成果に影響します。

初心者のうちは、思い通りに進まないこともあるかもしれません。そのため、始める前に基本的な考え方を押さえておくと、取り組みやすくなります。以下で具体的に解説します。

副業は「お小遣い稼ぎ」ではなく「長期投資」と考える

副業は「お小遣い稼ぎ」ではなく「長期投資」と捉えましょう。

目先の収入に一喜一憂するよりも、数年単位で成長を目指す視点のほうが、継続しやすく成果も出やすいためです。特にスキル型の副業では、学習や実績づくりに時間がかかるため、短期で結果を求めると挫折しやすくなります。

初めは小さな報酬だとしても、そこで得た経験やスキルが役立ち、将来的に大きな報酬の案件につながることは珍しくありません。小さな案件でも、将来の土台づくりと捉えて取り組むことが大切です。

収入だけでなく、経験・信頼・スキルを積み上げる「投資時間」として副業に取り組みましょう。

▼関連記事
副業で月5万円は難しい?おすすめの仕事と収入以外に得られる価値を解説

小さく始めて徐々に大きくする

副業は、まず小さな取り組みから始め、慣れてきたら徐々に範囲や時間を広げることで、継続の可能性が高まります。

いきなり多くの時間や労力をかけると、本業や生活とのバランスが崩れることがあります。まずは負担の少ない範囲で試し、習慣化したうえで少しずつ拡大する流れが安心です。

たとえば、「週に1回1時間だけ案件サイトを確認する」「1日30分だけ副業の勉強をする」などでも十分です。慣れてきたら、週末の数時間で対応できる案件に挑戦してみるなど、少しずつステップを上げていくとよいでしょう。

失敗を恐れずチャレンジする

副業では、うまくいかないこともあるかもしれませんが、それを経験として次に活かす姿勢が成長につながります。

たとえば、提案が通らなかったり初めての取引で契約に至らなかったりすることは珍しくありません。その際は、原因を振り返り改善策を考えることで、次の提案に活かせる可能性があります。

失敗も学びの一部として捉え、前向きに取り組むことが大切です。

副業の目的を明確にする

「副業の目的」を設定することも重要です。

目的があると、困難やスランプに直面しても気持ちがぶれにくくなります。収入だけでなく、「なぜ副業をするのか」「何を達成したいのか」をあらかじめ考えておくと安心です。

目的は人それぞれで、「子どもの教育費を準備したい」「老後の不安を減らしたい」「独立に向けて経験を積みたい」などが挙げられます。明確な目的を持つことで、自己肯定感を保ちながら取り組みやすくなります。

学び続ける姿勢を持つ

副業は、学び続ける姿勢を持ち続けることも重要です。

副業人材に求められるスキルやトレンドは日々進化し続けています。数か月前まで通用していた手法が効果を失ったり、業界・業種でよく使用されるツールやサービスが変化したりすることは珍しくありません。

好奇心を持って学ぶ意識を忘れず、経験と改善を重ねていきましょう。

副業の始め方に悩む人によくある質問

副業を始めたい気持ちはあるけれど、制度やルール、はたらき方の違いに不安を感じる人も多いはずです。

ここでは、よくある質問に回答します。実際に副業を始める前に、知っておきたいポイントを確認しましょう。

副業で確定申告をしないとどうなる?

副業の所得が「年間20万円を超える」場合は、確定申告が必要です。副業で確定申告をしないと、税務署から指摘されてペナルティを受けるおそれがあります。

主なペナルティは、以下のとおりです。

  • 無申告加算税(確定申告書の未提出により課される)
  • 延滞税(税金の納付が遅れた場合に課される)
  • 重加算税(悪質な場合が対象)
  • 刑事罰(特に悪質な脱税行為と認定された場合)

安心して副業を続けるには、早めに収支を整理して適切に申告することが大切です。不安な場合は、税理士などの専門家に相談するとよいでしょう。

出典:No.2024 確定申告を忘れたとき(国税庁)

公務員は副業できない?

公務員は原則として副業を認められていません。

地方公務員法・国家公務員法により、営利活動を行うことが制限されているためです。本業である公務に支障が出ることや、利害関係のある業務に従事することが、法律上問題になるおそれがあります。

例外として、講演や執筆、親の事業の手伝いなどは副業として認められる場合があります。ただし、事前申請が必要です。許可なしで営利活動を始めると、責任を問われる可能性があります。

公務員が副業を検討する場合は、所属する自治体の規定と法律をよく確認し、必ず正規の手続きをとるようにしましょう。

出典:国家公務員法(e-Gov 法令検索)
出典:地方公務員法(e-Gov 法令検索)

副業を始めて人生の選択肢を広げよう

本記事では、副業の始め方を4ステップで紹介するとともに、副業に取り組むメリット・デメリットを解説しました。

働き方改革の推進やリモートワークの普及によって、本業を続けながらでも副業に取り組みやすい環境が整ってきています。本業で培ったスキルや経験を活かせる副業が見つかれば、スキルアップや収入アップにつながる可能性は高いでしょう。

パーソルキャリア株式会社が運営するHiPro Directでは、本業での経験を活かしてプロ人材として活躍できる案件を多数ご紹介しています。案件の多くはリモートでの業務が可能となっており、現在の本業を続けながら対応可能な案件も豊富に見つかるでしょう。自身の専門性を活かし、スキルアップ・収入アップを実現したいという人はぜひチェックしてみてください。

バナー:本業があるから踏み出せる、次の一歩を。初めての副業ならHiPRO Direct

関連するタグ

この記事が気に入ったら「シェア」

RECOMMENDED