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プロジェクトを前進させる「壁打ち」。メリットや効果を引き出すコツについて解説

壁打ちのイメージ

プロジェクトを進めるうえで課題に直面したときや新しいアイデアが求められるとき、プロジェクトチームの中だけで考えを巡らせてもよい方法が浮かばないこともあるでしょう。このような場合、他者との会話によって思考を整理する「壁打ち」が効果的です。

本記事では、ビジネスにおける壁打ちについて、そのメリットやプロジェクトを前進させる効果的な壁打ちのコツをご紹介します。壁打ちによって課題解決のヒントを得たいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

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ビジネスにおける「壁打ち」とは

もともと壁打ちという言葉は、壁に向かってボールを打つ球技の練習の一つです。これになぞらえて、ビジネスの場では「会話の相手に壁役を担ってもらい、意見をぶつけたり相談したりすること」を壁打ちと呼び、使われるようになりました。プロジェクトにおいては、プロジェクト内で生じた課題やアイデアなどを第三者に聞いてもらい、場合によっては意見を出してもらうことを指します。

壁打ちを行うメリット

壁打ちを行うと、次のようなメリットがあります。

  • 思考が整理される
  • 新たなアイデアが生まれる
  • 第三者の知見が得られる

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

思考が整理される

壁打ちを行うメリットの一つが、思考が整理されることです。考えを言葉にしてアウトプットするには、頭の中にある情報を論理的に整理しなければなりません。その過程で、漠然としていた思考が自然とまとまっていきます。

壁打ちでは相手が聞き役に徹することもありますが、相槌に加えて「なぜそう思ったのか」といった問いかけをしてもらうのも効果的です。これにより、考えをさらに深堀りしたり、新しい視点から物事を考えたりするきっかけになります。

プロジェクトを進めるうえでは複雑に問題が絡み合うケースが多くあります。思考がまとまらなくなってきたと感じたら、自分たち以外の誰かに考えを聞いてもらうとよいでしょう。

新たなアイデアが生まれる

壁打ちを行うと、会話の中から新たなアイデアが生まれる可能性があるのもメリットです。プロジェクトチームの中のみで思考を巡らせているときは、情報の見落としや間違った前提に気づかず考えが進んでしまうケースも多いでしょう。これが、新たなアイデアの妨げになることがあります。

壁打ちを行うと、自分たちだけでは思いつかなかったアイデアや解決策を発見できるかもしれません。他人の視点を借りることで、斬新なアイデアが思い浮かぶこともあります。

このようにプロジェクトを進めるうえでよいアイデアが思いつかないときは、一度そのプロジェクトに直接携わっていない相手に話を聞いてもらいましょう。思わぬ視点からのヒントを得られる可能性があります。

第三者の知見が得られる

プロジェクトチームの知識やノウハウだけではアイデアや解決策を見つけるのが難しい場合もあるでしょう。知見の不足を感じたら、その分野の専門知識を持つ相手と壁打ちを行うと効果的です。第三者の知見によって、より具体性のあるアイデアや画期的な解決策を導き出せるかもしれません。

壁打ち相手としての適任者が社内にいない場合は、外部の専門家(プロ人材)の力を借りるのも一つの方法です。

効果的な壁打ちのコツ

壁打ちには多くのメリットがあるため、さっそく実践したいと思っている方もいるでしょう。しかし、効果的に壁打ちを行うにはコツが必要です。「壁打ちをしたもののあまり効果を感じなかった」という方は、次の2つのポイントを意識してみてください。

  • 自分たちなりの仮説を立てておく
  • 該当分野に詳しい相手と行う

それぞれのポイントについて、詳しく解説します。

自分たちなりの仮説を立てておく

プロジェクトを進める際の壁打ちで大切なのは、自分たちなりの仮説を立てておくことです。壁打ちの相手はまず聞き役に徹するため、自分たちの中に明確な考えや仮説がなければ有意義な議論になりません。

壁打ちの主な目的は、自分たちの思考を整理し、新たなアイデアや解決策を検討することです。そのため、壁打ちを始める前にプロジェクトチームの中である程度思考を深め、整理しておく必要があります。自分たちから一定の考えを提示できなければ、聞き役である相手はどう返答すればよいのかわかりません。

壁打ちは自分たちが主体となってこれまでの考えを整理し、さらに発展させる作業だと考えましょう。このように自分たちなりの仮説をもとに会話を進めることで、より効果的な壁打ちができるようになります。

該当分野に詳しい相手と行う

第三者の知見を求めて壁打ちを行う場合は、該当分野に詳しい相手を選びましょう。その分野の経験や知識が豊富な相手なら、これまで見えていなかった課題や解決策の発見につながる可能性が高まります。

相談したい分野の専門家が身近にいるなら、壁打ちの相手を依頼してみましょう。依頼できる専門家に心当たりがない場合、近年では副業や兼業、フリーランスのプロ人材を壁打ちの相手として選ぶケースが増えています。

企業が求めるプロ人材を紹介するサービスも登場しており、このようなサービスを利用すれば、壁打ちをしたいときやアドバイスがほしいときなど、プロジェクトのフェーズに合わせて必要なときに各分野の専門性を持ったプロ人材に協力を得ることが可能です。

また、外部のプロ人材に壁打ちの相手を依頼すれば、その後、そのままプロジェクトのサポートも依頼できる場合があります。該当分野の専門知識やマネジメントスキルを持つプロ人材に依頼すれば、プロジェクトをよりスムーズに進められるでしょう。

まとめ

本記事では、ビジネスにおける壁打ちについて、そのメリットや効果的な壁打ちのコツをご紹介しました。

プロジェクトを前進させる目的で「壁打ち」を行うことは、プロジェクトチームにおける考えを整理するとともに、新しいアイデアや問題の解決策を見つけるために効果的です。考えていることを言葉としてアウトプットする過程で思考が整理されるほか、相手とのやりとりを経て新たなアイデアが生まれることもあるため、思考が行き詰まったら壁打ちを実践してみましょう。

ただし、壁打ちは相手選びが大切です。相談したい分野に関する専門知識を持っている人物が理想だといえるでしょう。このような相手が身近にいない場合は、外部人材の活用を検討してみてください。

HiProはプロフェッショナル人材の総合活用支援サービスです。さまざまな分野のプロ人材が登録しており、スポットコンサルから中長期的なプロジェクトまで、状況に応じて幅広くご支援可能です。壁打ちの相手をお探しの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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