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会社員が副業をするメリット・デメリットとは|トラブルを避ける方法も解説

会社員が副業をすることには、本業以外の収入が得られることに加え、スキルの向上や人脈の形成、充実感の向上など、さまざまなメリットがあります。一方で、肉体的や精神的に疲弊したり、プライベートが疎かになったりといった点には注意が必要です。また、自己管理や情報管理の徹底、信頼できるサービスの利用など、トラブル回避に向けて知っておくべきポイントがあります。

本記事では、会社員が副業をするメリットやデメリット、トラブルを避ける方法について解説します。これから副業をしようと考えている会社員の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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副業人口が増加する背景

厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表するなど、政府が企業の副業解禁を後押ししていることもあり、近年副業に取り組む個人が増えています。実際に、2023年にパーソルキャリアが行った調査では、副業をしている人の割合が8.4%と前年の同調査より0.2ポイント増加しました。これは2年連続の上昇であり、今後も同様の傾向は続くと推測されます。

出典:副業の実態調査【最新版】(パーソルキャリア)

新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけにリモートワークが浸透したことも、副業に取り組みやすくなった背景の一つに挙げられるでしょう。移動時間が減り、自宅で仕事に取り組めるのであれば、多くの方が副業を始められるはずです。副業の案件に応募する際の面談などもオンラインで実施されることが多く、効率的に副業案件を探せる環境が整ってきています。

副業の7つのメリット

副業に取り組むことには、大きく分けて以下7つのメリットがあります。

  • スキルが向上する
  • 本業と異なる経験ができる
  • 人脈が広がる
  • 空き時間を活用できる
  • 充実感が得られる
  • 収入が増える
  • 自身の市場価値を確認できる

各メリットについて、順番に詳しく見ていきましょう。

スキルが向上する

本業の経験やスキルを活かせる仕事を選べば、副業を通じてさらにスキルが磨かれます。その結果、本業での昇進や将来的な転職にも活きてくる可能性があります。

ジョブローテーションや人事異動などにより、本業だけでは必ずしも自身が望む経験を得られるとは限りません。本業を続けながら、副業で主体的にキャリアを積み上げることでスキルが向上し、将来の選択肢を広げることが可能です。

特に、本業での経験を活かしたコンサルティングなどに取り組めば、より経営者に近い視点でビジネスに向き合う機会が増えるでしょう。副業を通じてスキルを向上させることで、成長スピードを加速させることが可能です。

本業と異なる経験ができる

本業と異なる経験を副業で積むことで、人材としての価値を高めることも可能です。たとえば、「本業と同じ職種で業界を変える」「本業と同じ業界で職種を変える」といった形で副業に取り組めば、既存の知識もある程度活かしながら新たな経験を積めます。

将来的に転職や独立をする際、自身の培ってきたスキルが複数の業界や職種で通用することをアピールできれば、評価が高まりやすいでしょう。本業だけでは得られない経験を積めることは、副業の大きなメリットです。

人脈が広がる

副業に取り組むことで、本業以外の新たな人脈を形成できます。人脈の広がりは、将来のキャリアの選択肢を増やすことにつながるでしょう。

たとえば、副業を続けた結果、フリーランスとして独立したいという目標ができたとします。副業先のクライアントが自身の仕事ぶりに満足してくれていれば、独立後により多くの仕事を依頼してくれるかもしれません。また、同様の課題を抱えている別のクライアントを紹介してもらえることもあるでしょう。

副業を通じて人脈を広げておくことで、将来の選択肢が広がります。

空き時間を活用できる

本業以外の空き時間を有効活用できることも、副業のメリットです。昨今はリモートワークやフレックスタイム、週休3日制など、はたらき方の多様化が広まっていることもあり、副業に活用できる時間を確保しやすくなってきています。

自身の人材価値を高めるためには、空き時間を有効活用しながらスキルアップにつなげておくことが大切です。自身の成長を図りながら本業以外の収入も得られるため、空き時間を副業に充てることは人生にプラスになるかもしれません。

充実感が得られる

他にやりたいことがあっても、本業を辞めるのはリスクがあるから踏み切れないという方もいるでしょう。副業だからこそチャレンジできるやりがいのある仕事を選べば、より大きな充実感が得られるはずです。

たとえば、都市部の企業で培った経験をもとに地元企業をサポートすれば、思い入れがある地域の企業を支援でき、本業とは異なる充実感が得られるでしょう。HiProでは、「地元企業に貢献したい」「地域の活性に携わりたい」方向けに、地方副業に特化したマッチングプラットフォームを提供しています。地元への貢献に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。

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収入が増える

副業に取り組むことで、本業以外の収入源が増えることもメリットの一つです。スキルや経験を十分に活かせれば、まとまった収入が得られるでしょう。

貯蓄や投資、生活水準の向上などを目標に収入の増加を狙うのであれば、本業の経験を活かした副業を選び、副業先の企業に貢献していくことがおすすめです。専門性を活かすことで高い評価が得やすくなり、報酬水準も高まっていくでしょう。

自身の市場価値を確認できる

一つの会社に勤め続けていると、自身の人材としての価値を確認する機会は少ないでしょう。これまで培ってきた経験やスキルが他社で通用するのか、どのような点に価値を感じてもらえるのかは、転職活動や副業を通じて第三者に評価してもらうことで確認できます。副業を通じて自身の市場価値を知ることで、現在のはたらき方を見直すきっかけにもなるでしょう。

自身の強みや改善ポイントが分かれば、今後のキャリアを検討するうえで有益な情報となります。

副業の3つのデメリット

一方、会社員が副業をすることには以下のようなデメリットもあります。

  • 肉体的・精神的に疲弊する可能性がある
  • プライベートが疎かになる場合がある
  • 労力に見合った対価が得られるとは限らない

こちらも順番に見ていきましょう。

肉体的・精神的に疲弊する可能性がある

収入ばかりを追い求めて仕事を詰め込みすぎると、肉体的や精神的に疲弊する可能性があります。本業の繁忙期と副業の納期が重なり、業務の遂行に支障が出るということもあるでしょう。その結果、本業でのパフォーマンスが落ち、評価が下がってしまっては本末転倒です。

副業は無理のない範囲でスタートし、本業とのバランスを見ながら徐々に業務量を増やしていくのがよいでしょう。

プライベートが疎かになる場合がある

副業に熱中しすぎた結果、プライベートが疎かになる場合もあります。家族や友人との時間が取りづらくなり、関係が悪化したり疎遠になったりすることも考えられます。家族の幸せのために副業を始めたにもかかわらず、そのせいで関係が悪化するのは避けたいところです。

事前にどの程度の時間を副業に費やす予定なのか、それで日常生活に支障をきたさないかなど、家族とよく相談しておくことが大切です。

労力に見合った対価が得られるとは限らない

副業にはさまざまな案件があり、必ずしも労力に見合った対価が得られるとは限りません。案件によっては労働時間に対する報酬が低く、時給換算をすると割に合わないというケースもあるでしょう。想定される業務量と報酬のバランスを見極め、納得できる水準かどうか事前に確認しておくことが大切です。

もちろん、未経験の領域でチャレンジする場合は、ある程度報酬が低いのも仕方ありません。その場合は、「半年間は実績を積むためにはたらく」など期間を決めて取り組みましょう。十分な実績ができたら、それをもとに適正な報酬を交渉することも可能になります。

副業でのトラブルを避けるためには

副業に取り組むことはさまざまなメリットをもたらしますが、トラブルが生じることもあります。

トラブルを避けるため、以下5つの点に注意して副業に取り組みましょう。

  • 勤務先の就業規則を確認する
  • 自己管理を徹底する
  • 情報管理を徹底する
  • 必要な手続きを把握する
  • 信頼できるサービスを利用する

勤務先の就業規則を確認する

まず、副業を開始する前に本業の勤務先の就業規則を確認しましょう。勤務先で副業が禁止されている場合、トラブルに発展することもあります。副業が認められていても事前に申請が必要な会社もあるため、規則をよく確認したうえで副業を開始することが大切です。本業の勤務先とは良好な関係を保てるよう、注意しながら副業を開始しましょう。

自己管理を徹底する

副業先から依頼された業務を納期までに遂行するためには、本業を含めたスケジュールや体調の管理が不可欠です。

本業での残業が増えた結果、副業に十分な時間を費やせなかったり、副業に時間を割きすぎた結果、十分な休息を取れずに本業のパフォーマンスが落ちたりすれば、本業や副業のいずれかまたは双方での評価が低下しかねません。本業や副業双方のスケジュールを把握しているのは自分自身だけです。そのため、自己管理を徹底することが求められます。

まずは無理のないスケジュールを立てて副業を開始し、様子を見ながら業務量を増やしていくのがよいでしょう。

情報管理を徹底する

副業に取り組むうえでは、情報管理にも注意が必要です。本業や副業のいずれかで得た情報をもう一方に漏らさないよう、管理することが求められます。得た経験や知識を活かすことは大切ですが、守秘義務などに違反しないかよく確認しておきましょう。企業秘密を漏らしてしまうと、重大なトラブルになりかねません。

必要な手続きを把握する

一部例外はありますが、基本的には副業で得た所得が20万円を超える場合は自身での確定申告が必要です。また、確定申告の際には青色申告を選択することで、白色申告よりも大きな控除を受けられますが、青色申告を選ぶためには開業後すみやかに青色申告承認申請書等を税務署に提出する必要があります。あとで後悔することがないよう、必要な手続きを把握し、対応しておきましょう。

信頼できるサービスを利用する

副業案件を探す際には、マッチングサービスやクラウドソーシングサイトの利用がおすすめです。しかし、突然クライアントと連絡が取れなくなったり、不当な要求をされたりするケースもあります。トラブルが起きた際に適切な対応をしてくれるサービスかどうか、運営元企業が信頼できるかどうかを事前によくチェックしたうえで利用するようにしましょう。

まとめ

本記事では、会社員が副業をするメリットやデメリットやトラブルを避ける方法について解説しました。

副業にはスキルの向上や人脈の広がり、充実感の高まりなど、収入以外にもさまざまなメリットがあります。一方で、肉体的や精神的に疲弊してしまったり、プライベートが疎かになったりといったデメリットもあります。トラブルを避けるため、自己管理の徹底や信頼できるサービスの利用などを心がけましょう。

おすすめは、本業での知識や経験を活かしたコンサルティングやプロジェクト参画の業務です。専門性が高い業務であれば、新たなスキルが身につき、納得感のある報酬が得られる可能性は高いでしょう。

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