フリーランスになるには?フリーランスの始め方を5ステップで解説

現在は会社員としてはたらいているものの、フリーランスに憧れを持っているという方は少なくないでしょう。会社のルールに縛られず、自由にはたらき方を選べるフリーランスは、魅力的に見えるものです。しかし、事前の準備をせず、 いきなりフリーランスとして独立すると、仕事の獲得や生活資金の確保に苦労することになるかもしれません 。
本記事では、フリーランスの始め方を5ステップで解説するとともに、会社員がフリーランスになるメリットや デメリット、 具体的な案件の獲得方法を解説します。フリーランスとしてのキャリアに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスになるには何が必要?求められるスキルと心構え

フリーランスになるには、専門的なスキルがあるだけでは活躍しづらいといえそうです。仕事を継続して受け続けるためには、ビジネスとしての視点や自己管理力、そして全ての責任を自分で引き受ける覚悟が必要です。
ここでは、独立前に身につけておきたいスキルと心構えについて順に解説します。
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大前提となる専門スキルと実績
フリーランスになるには、まず「専門スキル」と「実績」が欠かせません。なぜなら、企業が依頼をしたいのは「できそうな人」ではなく、「成果を出した実績のある人」だからです。
実績を積むためには、副業でクラウドソーシングを活用したり、知人や前職のつながりから案件を受注したりするのが効果的です。受注件数や納品数、PV数、売り上げアップなど、定量的に語れる実績を記録しておきましょう。
専門スキルと実績は、フリーランスとして信頼を得るための土台になります。まずは、自分の強みを明確にし、スキルを磨くところから始めましょう。
継続的に仕事を得るためのビジネススキル
一度の受注で終わるのではなく、継続的に仕事を獲得・維持するためのビジネススキルも不可欠です。
具体的には、以下のようなスキルが求められます
- クライアントとのやりとり(敬語・返信スピード)
- 見積書・請求書の発行と管理
- スケジュール管理
- トラブル時の対応力
- 継続提案やリピート獲得の営業力
たとえば、ライターが納品時に「この品質で○円の継続契約をご検討いただけませんか?」と提案するだけで、収入の安定性が高まる可能性があります。また、クライアントからの相談にすぐに、丁寧に対応すれば、それだけで信頼を得られる場合もあります。
スキルがあっても「仕事を任せたいと思える人物」でなければ依頼は継続しません。自営業者としての自覚とビジネスマナーの徹底が、案件の継続・拡大につながります。
全ての責任を自分一人で負うという覚悟が必要
フリーランスは自由なはたらき方である一方で、すべての責任を自分で背負う立場でもあります。
HiProが2025年に実施した調査によると、フリーランスの課題として「新規案件の獲得が難しい」と「継続的に案件を得るのが難しい」が、上位に挙がっています。多くのフリーランスが感じている案件獲得の難しさを、一人で解決しなければならないことを覚悟する必要があります。
たとえば、体調不良で1週間寝込んだとしても、納期は伸びず、収入も発生しません。突然、長期で受注していた案件が終了することもあります。そうした不測の事態に対応するために、貯金や保険、複数案件の同時進行など「守りの仕組み」も必要です。
フリーランスの始め方を5ステップで解説
フリーランスとしてのキャリアを始めるなら、以下の5つのステップで進めていきましょう。
- 自分に合った仕事を選ぶ
- フリーランスで活躍するためのスキルを磨く
- 資金面の準備をする
- 退職・開業の手続きを行う
- 案件を獲得する
各ステップを順番に解説します。
1.自分に合った仕事を選ぶ
フリーランスとして生計を立てるには、一定の専門性がある分野で案件を獲得することが重要です。強みを活かし、クライアントの期待を上回ることで、高単価な案件の獲得につながります。また、自身の性格と照らし合わせてストレスの少ない仕事を選ぶことも大切です。
たとえば 、これまでの経験を活かせる分野のコンサルティングやプロジェクトへ参画する仕事を獲得できれば、自身のスキルや経験を活かしてクライアントに貢献できます。未経験の仕事と比べて高い評価を得やすくなり、継続的な受注や新規顧客の開拓につながりやすいでしょう。
コンサルティングというとハードルが高いと感じるかもしれませんが、営業やマーケティング、人事など特定の分野に強みを持つ人材に対し、1時間単位で行うスポットのコンサルティングをフリーランスに依頼する企業は少なくありません。そのほか、Webデザインや記事のライティングなど、専門的なスキルを活かして成果物を納品する業務も、フリーランスの仕事として一般的です。
まずは、フリーランスとして活動するには、どのような仕事が自分に合っているのかを選び、キャリアプランを立ててみましょう。
2.フリーランスで活躍するためのスキルを磨く
フリーランスとして活躍するためには、高度な専門スキルが必要になります。現在の勤務先での実務がそのままスキルアップにつながる場合もありますが、さまざまな案件を獲得していくためには、未経験の業界知識や新たなスキルを身に付ける必要も出てくるでしょう。
自己啓発をするのはもちろん、自身の経験やスキルを発揮しながら、新たな領域で実績を積むために副業に挑戦する方法もあります。
いきなりフリーランスとして独立しても、生計を立てるのは簡単ではありません 。まずは本業や 副業を通じてスキルを磨きながら実績を積み上げ、フリーランスとして安定的に案件を獲得できる状態を目指しましょう。
3.資金面の準備をする
フリーランスとして独立するなら、一定期間収入が得られ なくても生活できるだけの貯蓄を準備しておきましょう。固定のクライアントがないまま独立してしまうと、案件の獲得までに時間がかかり、生活を維持できなくなる可能性があります。クライアントが決まっていても、期待に応えられなかったり、クライアントの方針変更があったりすることで案件が途絶えるタイミングがあるかもしれません。
独立してから資金面の不安を抱えることがないよう、事前に準備しておきましょう。
4.退職・開業の手続きを行う
資金面の準備ができたら、フリーランスとして独立に向けた手続きを進めていきます。具体的には、社会保険の切り替えや開業届の提出などが必要です。
フリーランスになると、基本的に国民年金、国民健康保険に加入することが一般的です 。自身での切り替え手続きが必要なほか、金額も会社員時代とは異なるため、 事前にシミュレーションしておくとよいでしょう。
また、フリーランスとして個人事業を開始するにあたって、開業届を提出する必要があります。
(開業等の届出)
第二百二十九条
居住者又は非居住者は、国内において新たに不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき事業を開始し、又は当該事業に係る事務所、事業所その他これらに準ずるものを設け、若しくはこれらを移転し若しくは廃止した場合には、財務省令で定めるところにより、その旨その他必要な事項を記載した届出書を、その事実があつた日から一月以内に、税務署長に提出しなければならない。
出典:e-Govポータル
その際、確定申告時の控除が大きい青色申告の承認申請書も提出しておくのがおすすめです。白色申告よりも手間はかかりますが、控除が大きいため納税額を抑えられます。
5.案件を獲得する
各種手続きを終えたら、フリーランスとして案件を獲得して報酬を得る段階です。すでに副業として取り組んでいる場合は、既存のクライアントに案件を増やせないか相談してみるのも一つの手です。クライアントと 信頼関係を構築できていれば、フリーランスとしてのキャリアをスムーズに始められるでしょう。
新規で案件に応募する場合、選考などもあるため業務の開始までには時間がかかるものです。早めに行動し、案件の獲得に努めましょう。
副業を経てフリーランスになるという選択肢
フリーランスに関心がある方には、いきなり会社を辞めて独立するのではなく、副業からスタートすることをおすすめします。収入源を確保しながらスキルを試すことができ、自分に適したはたらき方かどうかを見極めることも可能です。
ここでは、副業から始める3つのメリットを解説します。
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副業でフリーランスというはたらき方のメリットや注意点、始め方について解説
安定した収入を確保しながら挑戦できる
副業でフリーランスの仕事を始めれば、会社員としての安定収入を維持しながら新たな挑戦ができます。この「収入のセーフティネット」があることで、精神的な余裕が生まれる可能性が高まります。
独立直後は、収入が安定しないことが一般的です。特に初期は実績も少なく、継続案件の確保も困難なため、家計のプレッシャーから安価な仕事を引き受けてしまうケースも見られます。
一方、副業なら月に数時間の活動でも、少しずつ経験と実績を積み重ねられます。仮に失敗しても会社員としての収入があるので、リスクを抑えながら挑戦できます。
自身の市場価値を確認できる
副業を通じて実際に仕事を受けてみると、自分のスキルが市場でどの程度の価値を持つのかを客観的に把握できます。
副業での受注経験を通じて、自分の市場価値を知ることができれば、独立後の単価設定や営業戦略にもつながるため、副業で相場を把握しておくことが大切です。
実績を蓄積できる
副業からフリーランスを始めると、実績を蓄積できる点も大きなメリットです。
副業であれば本業による収入があるため、単価より実績重視の案件に取り組みやすく、クオリティを追求する余裕も生まれます。納品物や評価、成果数値などを記録し、ポートフォリオとして整理しておくことで、独立後の営業活動や単価交渉に活用できます。実績は、次の仕事を呼び込む“信用の資産”となりえるのです。
会社員がフリーランスとしてのキャリアを始めるメリット
会社員がフリーランスになるメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- はたらき方を自由に選べる
- 実力次第で収入を大きく伸ばせる
- 人間関係のストレスを抑えやすい
- 専門知識やスキルを最大限に活かせる
各メリットについて順番に見ていきましょう。
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フリーランスのメリットとデメリット|会社員との違いや向き不向き、必要な準備も解説
はたらき方を自由に選べる
フリーランスとしてはたらく場合、基本的には 仕事内容や業務を行う時間、場所に制約がありません。また、仕事を受けるかどうかを自分自身で選べるという点で、会社員とは大きな違いがあります。
会社員の場合、配属先や担当業務を自由に選べることはあまりなく、人事部や上司の決定に従うケースが多いでしょう 。一方、 フリーランスなら、さまざまな案件の中から自分のはたらき方に合うものだけを選んで仕事ができます。リモートOKの案件だけを選び、自宅で仕事を完結させることも可能です。
実力次第で収入を大きく伸ばせる
実力次第で収入を大きく伸ばせる可能性があるのもフリーランスのメリットです。スキルや実績があれば、高単価案件を獲得できたり、企業側から声がかかったりするケースが増えてきます。多くの企業から依頼が来るようになれば、報酬 の交渉もしやすくなるでしょう。
会社員の場合、基本的には勤務先の給与体系に沿った収入となります。そのため、どれだけよい成績を収めても、会社の規定によって収入の増加額に限度があります 。一方、フリーランスなら、自身の実力次第で収入を大きく伸ばせる可能性があります。
人間関係のストレスを抑えやすい
フリーランスとしてのはたらき方は多種多様ですが、クライアントとのコミュニケーションのみで完結する仕事も少なくありません。 一方、会社員の場合、上司や先輩、 後輩、部下、関連部署、取引先など、多数の関係者とのコミュニケーションが求められます。そのため、業務でかかわる人数が少ない傾向にあるという点で、フリーランスは会社員と比べて人間関係のストレスを感じにくいと考えられます。
最近ではリモートOKの案件が増えており、クライアントとのコミュニケーションもメールやチャットのみというケースが少なくありません。人間関係にストレスを感じやすい方は、フリーランスとしてのはたらき方のほうが快適に仕事に取り組めるかもしれません。
専門知識やスキルを最大限に活かせる
専門知識やスキルといった自身の強みを最大限に活かせるのも、フリーランスになるメリットの一つです。会社員の場合、ジョブローテーションや配置転換がある可能性があり、専門性を磨き続けられないこともあります。フリーランスなら、自身の得意分野に絞って案件を探し、強みを磨き続けることが可能です。
会社員がフリーランスとしてのキャリアを始めるデメリット
一方、会社員がフリーランスになるデメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 収入が不安定になる可能性がある
- 自己管理を徹底する必要がある
- 確定申告などの手間がかかる
こちらも順番に見ていきましょう。
収入が不安定になる可能性がある
フリーランスの場合、会社員のように毎月の給料が決まっているわけではありません。特にフリーランスになったばかりの時期は、十分に仕事を獲得できなかったり、報酬単価が低かったりすることで、会社員時代よりも 収入が低くなる可能性が あります。
不安がある場合は、会社員時代から副業として実績を積んだり、クライアントとの信頼関係を構築したりするのがおすすめです。これにより、フリーランスとして独立した後の案件獲得がスムーズになり、早い段階で生計を立てられるようになる可能性が高まります。
自己管理を徹底する必要がある
フリーランスとしてはたらく場合、体調やスケジュールを管理できていなければ、すべて自分で責任を取る必要があります。
会社員時代であれば、体調を崩しても誰かが代理で業務を行ってくれたかもしれません。しかし、フリーランスになると基本的には引き受けた業務を自身で完結させる必要があります。万が 一の事態に備え、前倒しで業務を進めておくことが大切です。
また、スケジュール管理を促してくれる存在もいません。納期を守るため、自分でスケジュール管理を徹底する必要があります。
確定申告などの手間がかかる
会社員の場合、税金の申告などは会社がすべて行ってくれている方が多いでしょう。しかし、フリーランスになると各種税金の申告や支払いは自身で対応する必要があります。
確定申告では、納税額を抑えるために 青色申告を利用するのが一般的ですが、経費の計上や書類の整備には手間がかかります。経理や簿記の知識も求められるため、確定申告の時期になって慌てないよう準備しておくことが大切です。
フリーランスが案件を獲得する方法
フリーランスとして活動するうえで。案件の獲得こそが最初に直面する大きな課題といえるでしょう。
ここでは、フリーランス初心者が実践しやすく、成果につながりやすい案件獲得の方法を4つ紹介します。
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フリーランスの案件獲得術|高単価案件の探し方や長期で受注するための方法を解説
案件マッチングサービスを選ぶ際の基準と活用法
案件マッチングサービスを活用すれば、スキルに合った案件と効率よく出会えます。ただし、数が多いため、選び方を誤るとミスマッチが発生しやすくなります。
選定の基準としては、以下の点を重視しましょう。
- 自分の職種に特化しているか(例:デザイナー専門、ライター専門)
- 手数料の割合と報酬体系の明確さ
- 案件の単価帯と発注者の質
- 評価制度やメッセージ機能の使いやすさ
案件マッチングサービスは、登録しただけでは案件を獲得できません。プロフィールを丁寧に書き、実績を載せ、キーワードを意識しておきましょう。検索される確率が上がり、依頼が届きやすくなります。
マッチングサービスは、初めての案件獲得において非常に有効な手段です。まずは登録とプロフィールの最適化から始めましょう。
フリーランスエージェントの活用で安定収入を築く方法
フリーランスエージェントを活用することで、高単価かつ継続性のある案件に出会える可能性が高まります。特にエンジニアやデザイナー、マーケターなどの実務経験がある人には効果的です。
エージェントを利用する主なメリットは以下の通りです。
- 希望やスキルに合った案件の紹介
- 契約交渉や手続きを代行してくれる
- 継続性のある案件が多く、収入が安定しやすい
- 案件終了後も次の仕事を提案してくれる
フリーランスエージェントは「実務経験」が評価されるため、3年以上の職歴や過去の業務内容を具体的に伝えるとマッチしやすくなります。事前面談やスキルシートの準備が必要ですが、その分サポートも手厚く安心です。
安定した収入源がほしい場合は、フリーランスエージェントの登録と相談から始めてみましょう。
SNSやブログで営業導線を設計するコツ
SNSやブログを通じた情報発信は、「自分を見つけてもらう」ための営業手段として非常に有効です。特にブランディングや信頼構築につながるため、長期的な案件獲得を狙う上で強力な武器となります。
営業導線を設計するには、以下の流れを意識しましょう。
- SNSで実績・ノウハウ・日常を発信する
- プロフィールにサービス案内やポートフォリオのリンクを貼る
- DMや問い合わせフォームで連絡を受け取れるようにする
SNSは発信だけで終わらせず、プロフィールや投稿から「依頼したい」と思われる導線を用意しましょう。ブログも同様に、記事内に自己紹介や問い合わせボタンを設置しておくと営業効果が上がります。
信頼を生むポートフォリオと実績整理術
フリーランスにとって、実績とポートフォリオは営業活動の要です。スキルを言葉で伝えるよりも、成果物を見せる方が信頼を得やすくなります。
ポートフォリオを作成する際は、以下の点を意識しましょう。
- 実績を「誰に、何を、どう提供したか」で整理
- 数字や結果を明記(例:PV数、売り上げアップ率)
- クライアントの業種や課題も簡潔に記載
たとえば、ライターであれば「株式会社〇〇のオウンドメディアにてSEO記事を20本執筆し、キーワード上位5位以内を15本獲得」など、クライアントに許可を取ったうえで具体的な成果を記録しておきます。デザイナーなら、案件のビフォーアフターを一目で見せられる構成にすると効果的です。
実績とポートフォリオは、自分の実力を証明する営業資料です。早い段階で準備を始め、随時更新していきましょう。
フリーランスになるための開業・税金・保険の手続き
フリーランスとして独立するには、単に仕事を始めるだけでなく、公的な手続きも必要です。ここでは開業届、税金の申告、保険の切り替えなどの具体的な進め方を解説します。
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【税理士監修】フリーランスが納める税金の仕組み・節税対策を徹底解説
開業届と青色申告承認申請書の提出方法と期限
開業届と青色申告承認申請書は、フリーランスとしてのスタートに必要な書類です。正しく提出すれば、税制上のメリットも得られます。
開業届は、個人事業を始たことを税務署に知らせるための書類です。提出期限は、事業開始から1か月以内です。税務署の窓口へ持参するか、郵送やe-Taxでも受け付けています。
確定申告時に最大65万円の青色申告特別控除を受けるために必要な書類です。提出期限は、開業年の3月15日までです。開業届と同時に出しておくと、提出漏れが防げます。
どちらも提出は義務ではありませんが、青色申告を希望する場合にはセットで提出しましょう。
出典:A1-5 個人事業の開業届出・廃業届出等手続(国税庁)/No.2072 青色申告特別控除(国税庁)
国民健康保険と国民年金への切り替え手続きを解説
会社を退職してフリーランスになったら、健康保険と年金の切り替えが必要です。
まず、健康保険は「国民健康保険」に加入します。市区町村の役所で、退職日の翌日から14日以内に手続きが必要です。
次に、年金は「国民年金」へ切り替えます。こちらも同様に、厚生年金から国民年金(第1号被保険者)へ切り替える手続きを、退職日の翌日から14日以内に市区町村の窓口で行う必要があります。
出典:国民健康保険の加入・脱退について(厚生労働省)/国民年金に加入するための手続き
事業用の銀行口座とクレジットカードを準備する
フリーランスとして経理管理を効率化するには、事業用と私用の資金を分けることが不可欠です。特に、確定申告や帳簿管理を行う際に手間を省けます。
まず銀行口座は、個人名義でも開設できますが、屋号付き口座を用意すると信頼性が上がります。屋号付き口座を開くには、開業届の写しが求められる場合があります。
クレジットカードも事業専用にすると便利です。たとえば、業務で使用するWeb会議ツール、書籍代など、必要経費に該当する支払いをまとめておくと帳簿がシンプルになります。
開業直後の整理が、後々の経理作業の負担を減らします。早めに分けておくとよいでしょう。
フリーランスが安定して稼ぐためのコツ
フリーランスとして安定した収入を得るには、単発の案件だけに頼らず、継続性と将来性を意識した工夫が必要です。営業力、継続的な学習、信頼構築の3軸を意識することで、長期的に活躍できる基盤が整います。
以下で具体的な方法を解説します。
フリーランスマッチングサービスを活用する
フリーランスマッチングサービスを活用すると、継続的かつ安定した案件の受注がしやすくなります。掲載案件数が多く、スキルや活動条件に合った案件を紹介してくれる点が特長です。
営業に自信がない方でも、適切なサービスを選べば自分に合った案件に出会える可能性が高まります。案件探しの時間を削減したい方は、信頼できるマッチングサービスを定期的にチェックし、情報をアップデートしておきましょう。
情報のインプットを継続的に行う
スキルの価値を維持・向上させるためには、日常的な情報収集と学習の習慣化が不可欠です。これにより、単価アップや新分野への展開のチャンスも広がります。
具体的なインプット方法は以下の通りです。
- 業界ニュースの定期チェック
- 有料・無料のオンライン講座の受講
- フリーランス向けコミュニティへの参加
- 成功者のSNSやブログを定期的に読む
日々のインプットが新たな気づきや発想を生み出し、提案力や対応力の向上にもつながります。
継続案件を増やすための信頼構築を行う
収入を安定させるには、新規獲得よりもリピートや紹介につながる信頼構築が鍵となります。信頼されるフリーランスは、自然と「またお願いしたい」と思ってもらえる存在になります。新規営業に比べて労力が少なく、収入も安定しやすくなります。
信頼構築の具体的なポイントは以下の通りです。
- 納期を厳守する
- 事前連絡・報告・相談を徹底する
- 修正依頼には真摯に対応する
- クライアントの意図をくみ取る姿勢を見せる
- 課題の解決方法を提案する姿勢を持つ
たとえば、納品時に「今後はこういった切り口もいかがですか」と軽く提案するだけでも、「次回もこの人に頼みたい」と感じてもらえる可能性が高まります。リピートや紹介につながるのは「安心感のある人」です。丁寧なやりとりと一歩先を見据えた気配りを意識しましょう。
フリーランスが抱えがちなリスクと対策
フリーランスには自由度が高い一方、会社員と違い、すべてのリスクを自身で背負う必要があります。トラブルによって経済的な損失につながる可能性もあるため、よくあるリスクとその対策を事前に理解し、備えておくことが重要です。
契約トラブルを防ぐための基本ルール
契約トラブルを防ぐには、業務委託契約書を毎回取り交わし、条件を明文化することが基本です。口頭のやり取りだけでは誤解が生まれたり、責任の所在が曖昧になったりしかねません。
以下のような項目は、契約前に必ず確認しましょう。
- 業務内容と納品形式
- 作業時間・作業日数・対応範囲
- 報酬金額と支払条件
- 修正対応の上限回数とその条件
- キャンセル・中止時の取り決め
たとえば、契約書がないまま進めてしまい、納品後に「予算が足りないから支払えない」と言われたケースも現実にあります。契約書や合意書であらかじめ条件を明文化しておけば、こうした事態を回避できます。
書面での合意を習慣化し、トラブルの芽を未然に摘むことが肝要です。
報酬未払い・突然の契約終了への備え方
報酬の未払い、または一方的な契約終了は、フリーランスにとって深刻なリスクです。信用調査・収入源の分散など、事前の備えが重要です。
備えの例として、以下の行動が有効です。
- クラウドソーシングやSNSでクライアントの評判・実績を確認
- 複数の収入源を持ち、リスクを分散する
- 万一に備え、3か月分は生活資金を貯蓄しておく
万が一のことを前提に動くことで、突発的なトラブル時にも冷静な判断が可能になります。
体調不良や長期休業時のリスクマネジメント
体調不良や家庭の事情で長期休業を余儀なくされるリスクにも備えておくべきです。
フリーランスが講じることができる対策は、以下のようなものがあります。
- 所得補償保険への加入(病気やケガによる収入減をカバー)
- 小規模企業共済やiDeCo(個人型確定拠出年金)を活用し将来に備える
- クラウド会計やタスク管理ツールで業務を可視化・効率化
- 信頼できる外注先・パートナーの確保
フリーランスには「自分の健康と事業を自分で守る」意識が不可欠です。平時から仕組みとネットワークを整備しておきましょう。
フリーランスになることに関するよくある質問
フリーランスを検討する人の多くが、スタート前に同じような不安や疑問を持ちます。失敗を避けるためには、よくある質問に対して正しい知識を持つことが重要です。
ここからは、代表的な質問とその答えを紹介します。
Q1. 未経験・スキルなしからでもフリーランスになれますか?
未経験・スキルなしでいきなりフリーランスとして独立するのは、現実的にはハードルが高いと言えます。安定した収入を得るには、スキル・実績・信用の3要素が重要であり、いずれも短期間で構築するのは難しいためです。
まずは会社員としてはたらきながら、副業で経験を積む方法がおすすめです。副業で収入がある程度安定してきたら、徐々に独立の準備を進めましょう。未経験のままいきなり独立すると、案件を獲得できずに生活が不安定になるリスクがあります。
焦らず地道に経験を積み、確実なスキルと実績を身につけてからフリーランスを目指しましょう。
Q2. 確定申告や経理が不安な場合はどこに相談するといい?
フリーランスは、税務や経理も自ら対応する必要がありますが、すべてを1人で抱える必要はありません。 専門家やサポート機関を活用することで、安心して対応できます。
主な相談先は以下の通りです。
- 税務署:申告方法や制度に関する一般的な相談が可能
- 税理士:所得が多い場合や複雑な処理が必要な場合に顧問契約を検討
- 青色申告会・商工会議所:地域に根ざしたサポートが受けられる
不安を放置したまま進めると、申告ミスや追徴課税のリスクが生じます。必要に応じて早めに専門家に相談し、正しい知識とサポートのもとで確定申告を進めましょう。
フリーランスとして独立するのが不安なら副業からスタートしましょう!
本記事では、フリーランスの始め方を5ステップで解説するとともに、会社員がフリーランスになるメリットやデメリット、 具体的な案件の獲得方法について 解説しました。
フリーランスになるには、自分に合った仕事を選んだうえで、スキルを磨きながら資金面の準備や手続きを行い、案件を獲得していく必要があります。はたらき方を自由に選べる点や、実力次第で収入を大きく伸ばせる点はフリーランスのメリットですが、生活を安定させるためには継続的な案件の獲得が欠かせません。
パーソルキャリア株式会社が運営するHiProでは、副業・フリーランス案件を多数ご紹介しています。フリーランスを始めたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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