フリーランスとは?自営業・フリーターとの違いや開業方法・注意点をわかりやすく解説

フリーランスとしてはたらく人は年々増加しており、企業側も多様な人材を活用する手段としてフリーランスに注目しています。しかし、「フリーランスとは具体的に何をしているの?」「会社員との違いは?」「フリーランスとして活動するための準備や仕事の選び方は?」など、疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、フリーランスの定義やはたらき方、メリットやデメリット、案件の獲得方法、収入を伸ばすためのポイントなどについて、まとめて解説します。フリーランスを目指す方はもちろん、フリーランスというはたらき方に興味がある方も、ぜひ最後までご覧ください。
- フリーランスとは
- フリーランスが注目されている背景
- フリーランスのはたらき方
- フリーランスの65%以上が「はたらき方に満足度」と回答
- 【データで解説】フリーランスの報酬・活動時間の実態は?
- フリーランスになる人が理解すべきフリーランス新法とは
- フリーランスになるメリット・デメリット
- フリーランスに向いている人の特徴
- 会社員に向いている人の特徴
- フリーランスの代表的な仕事一覧
- フリーランスとしての独立準備から開業までの5ステップ
- フリーランスの仕事の選び方
- フリーランスが案件を獲得する方法
- フリーランスとして活動する前に理解すべき注意点
- フリーランスによくある失敗例とその対処法
- フリーランスとして収入を増やすために大切なこと
- フリーランスに関するよくある質問(FAQ)
- フリーランスとして独立を目指すなら、適切なリスク管理が大切
フリーランスとは

フリーランスとは、特定の企業や組織に雇用されることなく、自らのスキルや経験を活かして契約ごとに仕事を行うはたらき方のことです。かつては、エンジニアやデザイナー、ライターといった一部の職種で多いイメージがありましたが、近年ではコンサルタントやマーケター、人事、経理など、さまざまな職種でフリーランスとして活躍する人が増えています。
企業に所属せず仕事をするという点で「自由」な印象が強い反面、自分で管理すべきことが多いはたらき方でもあります。
フリーランスの定義
フリーランスの明確な定義は法的に定められていませんが、政府の資料によると、フリーランスは以下のように定義されています。
実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者
出典:厚生労働省「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
また、「フリーランス=個人事業主」というイメージもありますが、会社を設立(法人化)するケースもあります。フリーランスとしてはたらく際の報酬や業務内容は契約先との合意で決まり、労働基準法の適用を受けない場合も多いため、契約内容の確認、収入や経費の管理などをすべて自分で行う必要があります。
フリーターとの違い
フリーターは、企業にアルバイトやパートという形で雇用され、給料を得ている人を指します。厚生労働省では、フリーターを以下のように定義しています。
フリーターとは、15~34歳の若年者(学生及び主婦を除く)のうち、勤め先における呼称がアルバイト又はパートである者(これまでアルバイト・パートを続けてきた者で無業の者を含む。)をいう。
出典:厚生労働省「主な用語の定義」
一方、フリーランスは業務委託契約を結んで収入を得るため、企業から指示を受けるのではなく、仕事内容や報酬などを自ら交渉して決める立場にあります。つまり、フリーターの場合は労働者として雇用関係にあり、フリーランスの場合は独立した事業者として取引関係にある点が決定的に異なるのです。
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個人事業主(自営業)との違い
個人事業主は法律上の呼称であり、法人を設立しないまま事業を行う人全般を指します。税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出すれば、個人事業主として扱われることになります。
フリーランスは個人事業主に該当するケースが多いものの、厳密には「フリーランス=個人事業主」ではありません。たとえば、フリーランスが法人を立ち上げる場合もあり、その場合は「法人経営者」になります。あくまで「雇用されずに契約ベースで仕事を行う人」を広くフリーランスと呼ぶため、法的な呼称としての個人事業主とは一致しない場合もあるのです。
会社員(正社員)との違い
会社員(正社員)との最大の違いは「雇用契約の有無」です。会社員は企業と雇用契約を結び、労働基準法などで守られます。一方、フリーランスは雇用されず、案件ごとに業務委託契約を結びます。主な違いを以下の表にまとめました。
比較項目 | フリーランス | 会社員(正社員) |
契約形態 | 業務委託契約(案件ごと) | 雇用契約 |
はたらき方 | 時間や場所の自由度が高い | 企業の規則に従う |
収入 | 成果報酬(不安定) | 月給制(安定的) |
社会的保障 | 国民健康保険・国民年金 | 社会保険・厚生年金 |
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フリーランスが注目されている背景
近年のフリーランス人口の増加には、社会や経済の変化が大きく影響しています。ここでは、フリーランスというはたらき方が注目される主な要因を見ていきましょう。
はたらき方が多様化している
従来であれば、新卒で就職した企業に勤め続けることが一般的でしたが、はたらき方の多様化が進み、必ずしも一つの会社に長期雇用されるスタイルだけが選択肢ではなくなりました。
副業や兼業を認める企業も増え、「自分の得意分野を活かして外部の仕事も受けたい」「育児や介護と仕事を両立させたい」といった、多様なニーズに合わせた柔軟なはたらき方として、フリーランスが注目を集めています。
慢性的な人材不足に陥っている
パーソル総合研究所の「労働市場の未来推計2035」によると、2035年の労働力は384万人分相当が不足すると推計されています。
企業にとって、慢性的な人材不足は深刻な課題です。しかし、正社員としての採用が難しい場合でも、フリーランスを活用すれば即戦力として人材を確保することが可能です。特にITやクリエイティブ分野では、優秀な人材を正社員として雇用するよりも、必要なタイミングだけ業務委託するほうがコストを抑えられる場合があります。
そうした背景から、雇用形態にこだわらず、プロジェクトに合ったフリーランスを起用する企業が増えているのです。
リモートワークが浸透している
コロナ禍をきっかけにリモートワークが急速に広がり、場所にとらわれないはたらき方が一般化しました。パソコンとインターネット環境があれば自宅やコワーキングスペースなど、どこからでも業務に取り組めるため、複数の企業相手に仕事を行うフリーランスのはたらき方は広がりを見せています。
また、オンライン会議やチャットツールの普及により、物理的なオフィスへの出社が必須ではなくなったこともフリーランス増加の背景として挙げられます。
フリーランスのはたらき方
フリーランスのはたらき方は多様です。たとえば、プロジェクト単位で契約を結び、複数のクライアントの仕事を同時に進める人もいれば、大手企業と長期契約を結び、半ば専属のようにはたらく人もいます。
以下、それぞれ具体的に解説します。
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案件の期間の長さは「継続型」と「スポット型」が存在
フリーランスの案件は、期間によって大きく2つに分類されます。
継続型 | 3か月、半年、1年など、中長期にわたり特定の業務を支援する形態です。安定した収益が見込めます。 |
スポット型 | 特定の納品物(記事執筆、デザイン制作など)や、短期間のコンサルティングなど、単発で完結する形態です。 |
パーソルキャリア株式会社の「副業・フリーランス人材白書2025」によると、ハイクラス層(※)のフリーランスでは「継続型」が49.7%でした。「スポット型」は、28.1%となっています。

(※)高度な事業課題を解決できる経験・スキルを有する人材層。「副業・フリーランス人材白書2025」における基準として役職の目安は「課長クラス以上の管理職·エキスパート」とした。
スキルレベルが上がるほど、単発の仕事ではなく、中長期的なパートナーとして企業に伴走するケースが増える傾向がうかがえます。
業務の関わり方は「実務支援型」と「アドバイス型」が存在
クライアントへの関与の深さにも種類があります。
実務支援型 | クライアントの組織の一部として、手を動かし実務を担う形態です。Webマーケティングの実行や、システム開発などが該当します。 |
アドバイス型 | 専門的な知見に基づき、戦略立案や課題解決の助言を行う形態です。いわゆるコンサルティング業務がこれにあたります。 |
同じく「副業・フリーランス人材白書2025」によれば、ハイクラス層では「実務支援型」が54.8%と過半数を占めました。「アドバイス型」は18.1%です。

高度な専門性を持ちながらも、助言に留まらず、実務まで深くコミットするフリーランスが市場で求められていることがわかります。
フリーランスの65%以上が「はたらき方に満足度」と回答
フリーランスが注目されている理由の一つに、はたらき方の満足度の高さが挙げられます。
HiProが発表している「副業・フリーランス人材白書2025」によると、現在のはたらき方に対する満足度について、フリーランスハイクラス層の80.9%、メンバークラス層では65.5%の人が「満足している」と回答しています。
特に、「業務の内容」「はたらき方、就業環境」といった点が、満足度を高める主な要因として挙げられています。自身で業務やはたらく時間、場所を選べる自己裁量の大きさは、会社員ではなかなか得られないフリーランスならではの魅力といえるでしょう。
しかし、同調査では、フリーランスとしてはたらく上での課題は「新規案件の獲得が難しい」が突出して高い結果が出ています。収入面の不安定さに不安を感じる人は多いようです。このように、フリーランスのはたらき方は「自由」と「自己裁量」という大きな魅力がある一方で、「安定した収入の確保」という現実的な課題も抱えているのが現状です。
【データで解説】フリーランスの報酬・活動時間の実態は?
「フリーランスは稼げるのか」「どのくらいはたらくのか」は重要な関心事です。ここでは公表データを基に、報酬と活動時間の実態を解説します。
個人のスキルや専門性によって大きな差がある点を理解しておきましょう。
フリーランスの報酬は月80万円が中央値
「副業・フリーランス人材白書2025」によると、フリーランスの1か月あたりの報酬(中央値)は、ハイクラス層(管理職・専門職)で80万円です。一方、メンバークラス層(※)では中央値が20万円となっており、スキルや役職による差が大きいことがわかります。

(※)日常的に発生する業務に従事する人材層。「副業・フリーランス人材白書2025」における基準として役職の目安は「一般社員・従業員(リーダークラス含む)」とした。
同調査では、月50万円以上の報酬を得ている層の割合も示されています。ハイクラス層では67.3%が月50万円以上を稼いでいます。メンバークラス層でも23.5%が50万円以上を得ており、専門性を高めることで高収入を目指せる可能性が示唆されます。
フリーランスの報酬は青天井である一方、スキルセットが収入に直結するシビアな世界だといえるでしょう。
フリーランスの1か月当たりの活動時間は81〜160時間が目安
フリーランスの活動時間は、会社員より短いとは限りません。「副業・フリーランス人材白書2025」によると、ハイクラス層のフリーランスで最も多い活動時間帯は「81〜160時間」(43.7%)でした。

これは、週に約20〜40時間はたらく計算です。会社員の標準労働時間(月160時間程度)と同等か、それ以下ではたらく人が多いことがわかります。
ただし、案件の獲得状況や個人の裁量によって、労働時間は大きく変動します。「自由にはたらける」とは「際限なくはたらいてしまう」危険性も含むことを理解し、自己管理することがフリーランスには求められます。
フリーランスになる人が理解すべきフリーランス新法とは
フリーランスを取り巻く環境が急速に変化するなか、フリーランスとしてはたらく人の取引条件を整備するための法律として注目を集めているのが「フリーランス新法」です(正式名称は「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)。フリーランス新法は企業とフリーランスの公正な取引を促すことを目的としています。
具体的な内容としては、「書⾯等による取引条件の明⽰」や「報酬⽀払期⽇の設定・期⽇内の⽀払」などが挙げられます。
参考:厚生労働省「フリーランス・事業者間取引適正化等法リーフレット」
これまでフリーランスは、企業に対する交渉力が弱い場合に不利な条件を受け入れざるを得ないといった問題がありました。フリーランス新法によって、フリーランスにとってよりはたらきやすい環境が整うことが期待されています。
フリーランスになるメリット・デメリット
ここからは、フリーランスというはたらき方のメリットやデメリットを見ていきましょう。会社員とは大きく異なる点が多いため、自分に合っているかどうか検討する際の参考にしてください。
フリーランスの主なメリット
フリーランスの主なメリットとしては、以下の4点が挙げられます。
- 自由にはたらける
- 自己成長につながりやすい
- 収入を大きく伸ばせる可能性がある
- 自分の得意な仕事を選択できる
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自由にはたらける
フリーランス最大のメリットは、時間、場所、取引相手を自由に選べることです。仕事をする場所は自宅やコワーキングスペースなどでもよく、契約するクライアントも自分で選ぶことができます。ただし、これらは契約内容に応じて制約がある場合もあります。
また、はたらく時間も自分で調整できるため、ライフスタイルに合わせてはたらける点は大きな魅力です。ただし、納期や成果に対する責任はすべて自分で負う必要があるため、難しさも伴います。
自己成長につながりやすい
企業に所属していると、業務範囲がある程度決まっている場合が多いでしょう。しかしフリーランスであれば、案件の選び方次第で新しい分野やスキルに挑戦する機会に恵まれやすく、自己成長につながりやすいといえます。
基本的に案件ごとにプロジェクト内容や求められるスキルは異なるため、常に学習しながら自己成長を実感することになるでしょう。クライアントからの要望に応えることで、自分自身のスキルセットを拡張していくことが可能です。
収入を大きく伸ばせる可能性がある
フリーランスの収入は、クライアントとの交渉次第で大きく変わります。自分の専門性や実績が高く評価されれば、会社員時代より高い報酬を得られる場合もあります。複数のクライアントと契約できれば、それだけ収入アップのチャンスも増えるでしょう。
自分の得意な仕事を選択できる
フリーランスの最大のメリットは、仕事の「選択権」が自分にあることです。
会社員の場合、組織の方針や異動、上司の指示により、不得意な業務や関心の低い仕事も担当する可能性があります。一方、フリーランスは自分の専門性や得意分野を軸に、受注する案件を自ら選ぶことが可能です。
得意な仕事に集中することで、スキルはさらに磨かれます。結果として成果物の質が高まり、クライアントの評価や報酬の向上につながる好循環が生まれやすくなるでしょう。
また、はたらく時間や場所も自分で決定できます。満員電車を避けたり、育児や介護と両立したりと、ライフスタイルに合わせた柔軟なはたらき方を実現しやすい点も、大きな魅力です。
フリーランスはやめた方がいい?主なデメリット
一方で、フリーランスには会社員にはないリスクやデメリットも存在します。ここでは、以下4つのポイントを見ていきましょう。
- 収入の安定性に欠ける
- 社会的な信用を得るのが難しい
- 徹底した自己管理が必要である
- 会社員のような福利厚生や保障が受けられない
収入の安定性に欠ける
収入アップのチャンスがある一方、企業に雇用されているわけではないため、フリーランスになると毎月決まった収入が得られる保証はありません。短期で契約が終了したり、売上が思うように上がらない月が続いたりすることもあります。生活基盤を守るためには、収入の波に備えて貯金や保険などのリスク対策が不可欠です。
社会的な信用を得るのが難しい
フリーランスは、会社員に比べると社会的な信用を得にくいという傾向があります。住宅ローンの審査などでは、収入の安定性に欠けると判断されることもあるでしょう。
また、企業と業務委託契約を結ぶ際にも、実績や専門性を証明できなければ断られる場合があります。自分の信用力を高めるには、日頃から実績を積み重ねる努力が必要です。
徹底した自己管理が必要である
フリーランスは、スケジュール管理から納税、保険手続きまで、すべてを自己管理する必要があります。体調不良や長期休暇なども自分の責任で調整しなければなりません。仕事が忙しいときほど無理をしがちですが、その結果、身体を壊してしまうと収入が途絶える可能性もあるため、セルフマネジメント能力がきわめて重要だといえます。
会社員のような福利厚生や保障が受けられない
フリーランスになると、健康保険は全額自己負担の「国民健康保険」に切り替わります(※一部例外あり)。そのため、会社員時代のように「会社の半額負担」はなくなるため、実質的に全額自己負担になります。将来の年金も「国民年金」のみとなり、会社員は「国民年金+厚生年金」のため、同じ加入期間で比べると受給額は少なくなりやすいといえます。
また、雇用保険がないため、失業しても失業手当は出ません。労災保険も原則適用外です。病気や怪我ではたらけなくなった場合、その間の収入は途絶えます。
家賃補助や退職金制度などもありません。これらの保障や福利厚生のコストは、すべて自分で稼ぎ出し、将来のために備える必要があります。
参照:国民健康保険制度(厚生労働省)/一緒に検証!公的年金(厚生労働省)
フリーランスに向いている人の特徴
フリーランスとして安定的な成果を出すには、単なるスキル以上に「資質」や「姿勢」が問われます。以下に当てはまる方は、フリーランスに向いている可能性が高いといえるでしょう。
以下、それぞれ具体的に解説します。
- 自己管理能力が高い
- 主体的に仕事に取り組める
- 状況に合わせて柔軟に対応ができる
- 挑戦や変化を楽しめる
以下、それぞれ具体的に解説します。
自己管理能力が高い
フリーランスは、会社員のように他者からの指揮命令を受けません。そのため、高度な自己管理能力が必須です。はたらく時間や場所が自由な反面、納期から逆算してタスクを設計し、業務を遂行する自律性が求められます。
また、体調管理も重要な仕事の一部です。体調を崩し、はたらけない期間ができてしまうと収入減に直結します。不規則な生活を避け、健康を維持する努力も自己管理に含まれます。
さらに、お金の管理も重要です。日々の経費管理から、税金や保険料の支払い、将来のための貯蓄まで、すべて自分で行う必要があります。公私混同せず、厳格に管理できる人が向いています。
主体的に仕事に取り組める
フリーランスはクライアントの要望から課題の本質を捉え、よりよい成果を出すための提案を自ら行う主体性が求められます。また、仕事は待っていても降ってきません。自分のスキルを売り込み、案件を獲得するための営業活動も主体的に行う必要があります。
ポートフォリオを整備したり、人脈を築いたり、SNSで発信したりと、自分という商品をどう市場に届けるかを常に考え、行動し続ける力が不可欠です。
状況に合わせて柔軟に対応ができる
フリーランスの仕事は、不確実性の連続です。クライアントの都合で急な仕様変更が発生したり、予期せぬトラブルでスケジュールが遅延したりすることも多いでしょう。組織のバックアップがないため、すべて自分で対処しなくてはなりません。
このような変化に対し、感情的にならず冷静に状況を分析できる能力が重要です。「契約外なので対応しない」と突っぱねるだけでは、次の仕事につながりません。かといって、すべての要望に応えようとしても、対応しきれないこともあるでしょう。
どこまで対応し、どこからが追加交渉かを判断し、クライアントと円滑にコミュニケーションを取る柔軟性が求められます。
挑戦や変化を楽しめる
フリーランスとして長く活躍するには、市場の変化への適応が不可欠です。新しいツールや技術が次々と登場し、市場のニーズも移り変わります。昨日までの成功体験に安住せず、常に新しい知識を学び、スキルをアップデートし続ける姿勢が重要です。
このような変化を「脅威」ではなく「機会」と捉えられる人は、フリーランスに向いています。新しい分野に挑戦したり、異なるスキルを掛け合わせて自分の価値を高めたりすることを楽しめるマインドが大切です。
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会社員に向いている人の特徴
フリーランスは魅力的なはたらき方ですが、万人に適しているわけではありません。人によっては、会社員として組織に所属する方が、能力を発揮しやすく、安定した生活を送れる場合も多いです。
ここからは、フリーランスより会社員の方が向いている人の特徴を解説します。
挑戦より安定を好む
フリーランスの収入は基本的に成果報酬であり、月によって大きく変動します。案件が途切れれば、収入がゼロになるリスクも常に伴います。一方、会社員は業績に多少の波があっても、毎月給与が支払われます。この「安定性」を何より重視する人は、会社員の方が精神衛生上、健全かもしれません。
フリーランスは、常に新しい案件を獲得し、成果を出し続ける必要があります。このプレッシャーや不確実性を「挑戦」として楽しめるならよいでしょう。
しかし、収入の変動が大きなストレスとなり、本業のパフォーマンスに影響が出るようであれば、安定した基盤がある会社員の方が向いているといえます。
明確な指示がある方が動きやすい
「何をすべきか」が明確に決まっている方が、安心して能力を発揮できるタイプの人もいます。会社組織では、上司やチームが業務の目的や範囲、手順を示してくれる場面も多いでしょう。自分の役割が明確であり、その範囲内で最大限の力を出すことに集中できます。
フリーランスは、仕事の進め方やゴール設定まで、自分で判断する場面がほとんどです。クライアントの要望が曖昧なことも多く、こちらから要件を定義し、提案しなくてはなりません。
自ら考えて動くよりも、明確な指示やルールの中で動く方が得意な人は、組織に属する方が力を発揮しやすいでしょう。
自己管理に苦手意識がある
フリーランスは、時間、健康、お金のすべてを自分で管理します。会社員であれば、労働時間の規定や同僚の目があるため、一定の規律が保たれます。税金や保険も会社が天引き(源泉徴収や社会保険料控除)してくれます。
もし、自分でスケジュールを立てて行動するのが苦手だったり、お金の管理がルーズだったりする自覚があるなら注意が必要です。
フリーランスの代表的な仕事一覧
フリーランスの活躍の場は、多岐にわたります。ここでは代表的な職種を、その領域で活躍するためのポイントと共に紹介します。
IT・Web系のフリーランスの仕事一覧
IT・Web系のフリーランスの仕事を表にまとめました。
職種 | 仕事内容 | 活躍のポイント |
ITエンジニア(SE) | システム開発・インフラ構築 | 専門的な知識に加え、顧客の要望を整理し、技術に落とし込む力が必要 |
Webエンジニア | Web・アプリ開発 | UI/UX設計・マーケティング視点の融合による“使われるサービス”設計力 |
Webデザイナー | サイトデザイン全般 | 美しさと成果の両立を目指す「デザイン戦略」 |
Webマーケター | SEO・広告運用・SNSなど | 数値分析と仮説検証を繰り返し、成果に直結する「マーケティング思考」 |
IT・Web系のフリーランスの仕事では、クライアントのビジネス課題をテクノロジーで解決する「パートナー」としての役割が求められます。
クリエイティブ系のフリーランスの仕事一覧
クリエイティブ系のフリーランスの仕事は、以下のとおりです。
職種 | 仕事内容 | 活躍のポイント |
Webライター | 記事・LP・メルマガなどの執筆 | 読者心理を捉え、行動を促す文章力が重要 |
動画編集者 | 広告、PR動画の編集など | 見やすく、伝わりやすい編集ができることが評価される |
イラストレーター | 書籍・Web・広告などのイラストや図の制作など | 世界観・ブランド文脈を視覚化する能力 |
カメラマン | 商品・人物・風景の撮影など | 構図や光の使い方が上手く、魅力的に見せる技術が必要 |
クリエイティブ系のフリーランスの仕事はどれも、クライアントのメッセージを「伝わる形」に変換し、人の心を動かす「翻訳者」としての専門性が問われます。
コンサル系のフリーランスの仕事一覧
コンサル系のフリーランスの仕事は、主に以下のとおりです。
職種 | 主な仕事内容 | 活躍のポイント |
経営コンサルタント | 経営課題の整理や改善提案など | 客観的な視点で課題を整理し、解決策を提案できる力が求められる |
人事コンサルタント | 採用や人材育成、制度づくりの支援など | 組織や人に関する課題を把握し、実現可能な仕組みを提案できることが大切 |
Webコンサルタント | Web集客やサイト改善の提案など | アクセス数やコンバージョン率などの数値に基づいて施策を立てられることが強みになる |
特定の知識を教える「教師」ではなく、クライアント自身も気づいていない本質的な課題を発見し、共に未来を創造する「伴走者」としての役割が中心です。
フリーランスとしての独立準備から開業までの5ステップ
ここでは、成功確率を高めるための戦略的な5つのステップを解説します。これからフリーランスとして独立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1:スキルの棚卸しと事業計画の策定
まずは、自身の強みを明確にし、それを軸とした事業計画を立てることがスタート地点です。
これまでの経験・スキル・実績を洗い出し、「誰に」「何を」「どのように」提供していくかを具体化しましょう。あわせて、3年後・5年後の理想像を描き、そこから逆算して初年度の目標(売上、受注件数など)を設定することが重要です。
ステップ2:独立資金の準備と生活費の見積もり
フリーランスは収入が不安定になりやすいため、事前に資金計画を立てておくことが不可欠です。
目安として、生活費の6か月分〜1年分の資金を確保しておくと、精神的な余裕を持ってスタートできます。準備が不十分だと、低単価案件に頼らざるを得ず、長期的なキャリア形成が難しくなります。資金面の備えは、戦略的に案件を選ぶための武器にもなります。
ステップ3:退職前の準備(退職手続きなど)
独立を決意したら、在職中にできる準備を着実に進めましょう。
退職の申し出は、業務の引き継ぎや関係者との調整を考慮すると、1〜3か月前が望ましいとされています。また、担当していた業務のマニュアル化や、後任者への引き継ぎ資料の作成も意識して進めると、社内外からの信頼を得やすくなります。
退職は「終わり」ではなく、新たなキャリアの始まりです。最後まで丁寧な対応を心がけることで、独立後のスタートがよりスムーズになります。
ステップ4:開業届の提出と税金・保険の手続き
開業後1か月以内に、税務署に「開業届」を提出しましょう。併せて、「青色申告承認申請書」も提出することで、最大65万円の所得控除が受けられるようになります。
開業届と青色申告承認申請書を提出することで、正式な個人事業主として認められ、屋号での銀行口座開設などが可能になります。
出典:No.2090 新たに事業を始めたときの届出など(国税庁)
ステップ5:仕事獲得のための基盤づくり
最後に、受注に向けた準備を整えましょう。以下のような手段があります。
- 過去の人脈を活かして紹介を受ける
- SNSでスキルや専門性を発信する
- 実績をまとめたポートフォリオを作成する
- フリーランス向けの案件マッチングサイトやエージェントに登録する
ターゲットとする顧客に対し、スキルや知識を適切にアピールできる方法を選択してアプローチすることがが、安定した受注につながります。
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フリーランスの仕事の選び方
フリーランスは、仕事選びにおいても大きな自由度があります。どのような基準で案件を選択すればよいか、以下3つのポイントを整理してみましょう。
- 興味で選ぶ
- スキル・経験で選ぶ
- 報酬水準や市場の需給バランスで選ぶ
興味で選ぶ
自分の興味や関心に合った仕事を選べることは、フリーランスの醍醐味です。長く続けるためにも、モチベーションを維持しやすい分野の仕事に取り組むとよいでしょう。新しいスキルが求められるような案件でも、興味があれば学習や作業の継続がしやすく、結果的に仕事の質も高まりやすいといえます。
スキル・経験で選ぶ
自分がこれまで培ってきたスキルや経験を活かせる仕事を選べば、スムーズに案件を獲得できるでしょう。実績があればクライアントからの評価が高まりやすく、高単価の案件も狙いやすくなるはずです。エンジニアやデザイナー、コンサルタント、経理など、専門性の高いスキルは常に需要があるため、実績を適切にアピールできれば仕事を獲得しやすくなります。
報酬水準や市場の需給バランスで選ぶ
フリーランスとして生活していく以上、報酬面も重要な基準です。自分が目標とする収入を達成できる職種なのか、平均的な案件単価がどの程度なのかをリサーチすることが大切です。
たとえば、ITエンジニアやWebデザイナーは需要が高く報酬が高単価になりやすいですが、その分競合も多いのが特徴です。逆にニッチな分野であれば、ライバルは少ないものの案件数が限られるかもしれません。自分の目指す収入水準と、市場の需給バランスを見極めて仕事を選びましょう。
フリーランスが案件を獲得する方法
ここではフリーランスが案件を獲得する方法として、代表的な3つの方法をご紹介します。
- フリーランス向けマッチングサイトを利用する
- 知人・友人に紹介してもらう
- 自ら情報を発信する
フリーランス向けマッチングサイトを利用する
近年ではフリーランス向けのマッチングサイトやクラウドソーシングサービスが増えており、自分のスキルを登録するだけで企業からスカウトが来ることもあります。
クラウドソーシングであれば単発の仕事から始められるため、実績がない初心者にとっても参入障壁が低いのがメリットです。一方、フリーランス専門のエージェントやマッチングサイトは高単価の案件が多く、企業と直接契約できる場合もあります。本業を通じて一定の専門性を獲得できている方は、フリーランス向けのマッチングサイトで案件を検索してみるとよいでしょう。
知人・友人に紹介してもらう
人脈を活かして知人や友人に仕事を紹介してもらうのも、効果的な方法です。すでに人間関係があるため、仕事のやり方やスキルを理解してもらいやすく、スムーズに受注できるケースが多いでしょう。
また、実績を積むにつれてクライアントからの紹介が広がり、新たな案件を自然と獲得できるようになることもあります。フリーランスとしての第一歩を踏み出すため、身近なところからアプローチしてみましょう。
自ら情報を発信する
SNSやブログを活用して、自分が得意とする分野の情報発信を行うのも有効です。たとえば、デザイナーの方が定期的に作品を投稿したり、エンジニアの方が技術的な知見を投稿したりすれば、興味を持った企業や個人から声がかかる可能性があります。
また、検索エンジンからの流入を増やせば、自ら営業しなくても仕事のオファーがくることもあります。SNSやブログを通じて自分のブランディングを確立することで、案件獲得のチャンスを広げられるでしょう。
フリーランスとして活動する前に理解すべき注意点
フリーランスとして独立すると、これまで会社が担っていた社会保障や契約面の管理、情報セキュリティまで、すべて自分で対応する必要があります。ここでは、事前に押さえておきたい重要なポイントを解説します。
国民健康保険・国民年金へ切り替えが必要
退職と同時に、会社の健康保険(社会保険)から脱退し、原則として「国民健康保険」に加入します。保険料は前年の所得に応じて市区町村ごとに計算され、多くの場合、会社員時代の負担額より増加します。
年金も同様に「国民年金」への切り替えが必要です。これらの手続きは、退職日の翌日から14日以内に居住地の役所で行う必要があります。
出典:国民健康保険の加入・脱退について(厚生労働省)/国民年金に加入するための手続き(日本年金機構)
消費税の課税事業者になる可能性
原則として、課税期間の前々年、法人であれば前々事業年度における課税売上高が1,000万円を超える場合、その事業者は「課税事業者」となり、消費税および地方消費税(消費税等)を納付する必要があります。
課税事業者は、取引の際に売上にかかる消費税等(通常10%、軽減税率適用の場合は8%)を顧客から受け取り、これを税務署に申告・納付しなければなりません。
出典:消費税のしくみ(国税庁)
さらに、2023年10月から「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」が導入され、取引先が仕入税額控除を受けるためには、適格請求書(インボイス)の発行が必須となりました。
免税事業者のままではインボイスを発行できず、取引先が仕入税額控除を受けられなくなることから、取引機会の減少や契約見直しのリスクが生じる可能性があるため注意が必要です。そのため、売上規模にかかわらず、戦略的に課税事業者(適格請求書発行事業者)への登録を選択するフリーランスも一定数存在しています。
自身の状況や取引先のニーズを踏まえた上で、適切な選択と対応が重要です。
顧客情報や機密データの管理は慎重に
クライアントから預かったデータや機密情報を、プライベートで使用するPCやクラウドストレージで管理するのは避けましょう。
誤送信・ウイルス感染・第三者のアクセスなどのリスクを避けるため、ウイルス対策ソフトの導入、事業専用のPCやアカウントの利用など、セキュリティ対策を徹底することが大切です。
契約書のない業務には注意
業務委託においては、契約書を取り交わさずに仕事を始めることは避けましょう。
納期、報酬、支払い条件、成果物の著作権や再利用範囲など、口約束だけではトラブルの原因になります。必ず書面または電子契約で合意事項を明文化し、双方の認識を一致させることが大切です。
契約書の雛形を自分でも持っておくと、急な案件やクライアントとの交渉時にも役立ちます。
フリーランスによくある失敗例とその対処法
フリーランスの道は順風満帆とは限りません。多くの先輩たちが、同じような失敗を経験しています。事前に典型的な失敗例と対処法を知っておくことで、リスクを回避し、安定した活動基盤を築くことが可能です。
以下、よくある失敗例とその対処法を紹介します。
口頭で契約し、報酬未払い・仕様変更トラブルに発展する
フリーランスにとって、契約書の締結は最重要業務の一つです。口頭での約束や、チャットだけの曖昧な合意は、後に深刻なトラブルを引き起こす原因となります。
「言った・言わない」の水掛け論になり、作業範囲外の修正を際限なく要求されるケースもあります。最悪の場合、報酬が支払われないまま連絡が途絶えるリスクもあります。
どんなに小さな案件でも、必ず契約書(または発注書・発注請書)を交わしましょう。業務の範囲・納期・報酬額・支払い条件・修正回数の上限などを明記することが重要です。親しい間柄のクライアントであっても、ビジネスとしての線引きは明確にしましょう。
経費や領収書の整理を怠り、確定申告の際に混乱する
フリーランスは、日々の経理業務を怠ると、確定申告の手続きに大きな手間や時間がかかってしまう可能性があります。領収書や請求書を溜め込み、申告期限直前に慌てるケースは非常に多いです。必要経費として認められるはずの支出が証明できず、余計な税金を払うことにもなりかねません。
日頃から会計ソフトを導入し、こまめに経費を入力する習慣をつけましょう。領収書は月ごとにファイリングするなど、ルールを決めて整理します。売り上げと必要経費を管理することは、自分の事業状況を把握するためにも不可欠です。
営業活動を怠り、案件が途切れて収入がなくなる
案件が順調な時こそ、次の仕事のための営業活動が必要です。目先の案件に集中しすぎると、その案件が完了した途端、急に仕事がゼロになる「閑散期」が訪れます。収入が途絶えてから慌てて営業しても、すぐに次の案件が見つかるとは限りません。
常に複数の案件が動くようにポートフォリオを管理しましょう。活動時間の2〜3割は、新規営業や既存クライアントへの提案、人脈作り、情報発信などに充てる意識が重要です。
エージェントサービスに登録し、案件の紹介ルートを複数確保しておくことも有効なリスクヘッジとなります。
長時間労働や不規則な生活で体調を崩す
フリーランスは、会社員以上に厳格な健康管理が求められます。「はたらけばはたらくほど収入が増える」という構造が、長時間労働を助長しやすいためです。
会社のような定時や休日がないため、際限なく仕事を受けてしまいがちです。結果、睡眠時間を削り、不規則な生活が続いて体調を崩し、はたらけなくなっては意味がありません。意識的に「はたらかない時間」をスケジュールに組み込むことが重要です。休日を明確に定め、一定の休息時間を確保しましょう。
自分のキャパシティを正確に把握し、無理な安請け合いは断る勇気も必要です。「健康こそが最大の資本である」と肝に銘じましょう。
フリーランスとして収入を増やすために大切なこと
フリーランスとして収入アップを図るためには、単に案件を処理するだけでなく、自分の市場価値を高める努力が必要です。ここでは、収入アップにつなげる具体的な施策をご紹介します。
専門性を高める
企業が抱える事業課題を解決するには、高度な専門知識やスキルが求められます。簡単に対応できる業務ばかりを受注するのではなく、新たな領域に挑戦してみるなど、専門性を高め続けることで高い報酬を得やすくなるでしょう。ほかのフリーランスとの差別化ができれば、高単価の案件や長期契約につなげられるチャンスが増えます。
ブランディングを行う
SNSやブログ、ポートフォリオサイトなどで実績や得意分野を積極的にアピールしていきましょう。自分が解決できる課題や、携わったプロジェクトの成果を分かりやすくまとめることで、クライアントからの信頼が高まります。ブランディングをしっかり行えば、相場より高い報酬を提示しても依頼を獲得できる可能性が高まるでしょう。
ポートフォリオを充実させる
これまでの実績が可視化されていれば、クライアントも安心して依頼を検討できます。特にクリエイティブ系やエンジニア系の職種では、ポートフォリオがあるかどうかで案件獲得率や報酬額が大きく変わります。作品や実績を掲載するだけでなく、プロジェクトの背景や成果を具体的に記載することで、自分の仕事ぶりや考え方を伝えることが重要です。ポートフォリオサイトや共有ドキュメント、SNSでの公開など、複数の媒体で提示できるよう準備しておくとよいでしょう。
フリーランスに関するよくある質問(FAQ)
最後に、フリーランスとして独立や副業を検討している方から寄せられる質問と、その回答をまとめました。
Q1.フリーランスで20万円の手取りはいくらになりますか?
会社員の手取りとは概念が全く異なり、フリーランスの手取りを単純計算することは困難です。
フリーランスの20万円はあくまで「売り上げ」です。ここから、国民健康保険料・国民年金保険料・所得税・住民税、そして事業に必要な経費(PC代、通信費、交通費など)が引かれます。
報酬額面だけでなく、そこから差し引かれるものを全て考慮した上で、事業の資金計画を立てることが重要です。
Q2.会社員をしながら副業でフリーランスを始めることはできますか?
会社員をしながら副業でフリーランスを始めることは可能です。副業から始めることで、本業の安定収入を確保したまま、スキルや実績を積み上げることができます。
また、本業で得た知見を副業に活かしたり、副業で得たスキルや視点を本業に還元したりできる点も強みです。
ただし、就業規則で副業が禁止されている企業もあるため、事前に確認が必要です。また、収入が増えた場合は確定申告や住民税の申告方法の選択など、税務上の対応も求められます。
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Q3.フリーランスが「増えすぎている」のは本当?
総務省の令和4年の調査によれば、日本の本業がフリーランスの数は推計209万人に上るとされています。この数字を見て、「増えすぎている」と感じる人もいることでしょう。市場に参入者が増えれば、当然ながら競争は激化します。しかし、重要なのは「量」ではなく「質」です。
企業側も、単なる労働力としてではなく、高度な専門性を持つ即戦力を求める傾向が強まっています。「増えすぎている」と不安になる必要はありません。他者にはない専門性や付加価値を磨き続けることが、競争を勝ち抜く方法です。
出典:基幹統計として初めて把握したフリーランスの働き方(総務省)
フリーランスとして独立を目指すなら、適切なリスク管理が大切
本記事では、フリーランスの定義やはたらき方、メリットやデメリット、案件の獲得方法、収入を伸ばすためのポイントなどをまとめて解説しました。
フリーランスとは、会社に属さず自分のスキルや専門性を武器に自由にはたらくスタイルを指します。はたらく場所や時間を自分でコントロールできる反面、収入や社会的信用の面でリスクを伴う場合もあります。フリーランスとしてのキャリアを成功させるには、自分の得意分野を明確化し、需要を捉えたうえで案件獲得に向けた営業やブランディングを積極的に行う努力が欠かせません。
フリーランスとしての独立を目指すなら、自身の目的に合った仕事を選び、スキル面や資金面の準備を進めていきましょう。複数のクライアントと取引するなど、適切にリスクを管理できれば、フリーランスは自身のキャリアを充実させる有効な手段になるはずです。
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